![]() 映画『エンジェル』公式サイト ずばり"イタイ女"の話。空想に没頭し、その作品自体も現実離れしながら、それでも支持を得た小説家。現実世界においてもどこか地に足の着かない浮遊した人生を送っちゃう。常に自分の世界の中にいるエンジェルには、何が起きても一方通行。周囲の目も声も聞こえているようで聞こえてないんだよね。しかし、彼女は不自由ない暮しをし、唯一にして最大の理解者=ファンもゲットできたわけで。最後の言葉は、自らの小説のセリフという、どこまでもメルヘンな女〜。 1つ。多分女性は、この女に半ば憧れ、半ば見下しながら観るんじゃないのかしら。オレは完全に出版社の嫁の目線で「まったくデタラメ」と切り捨てがちだっただけど、エンジェル本人には夢も恋も手に入れた幸せな人生だったのかも。もう1つ。死の間際には誰も振り向かなくなっていたエンジェルの創作。それに対してエスメの絵は死後、評価を新たにしようとしていた。ここにもまた、生前の名声と死後の評価、どっちが芸術家として本望かというメッセージが投げ掛けられてるね。 こういう女、いるよねー。程度の差はあるけど。ユメの中を生きた彼女は果たして幸せだったか。ちまたを賑わす「chick lit」そのものを主人公にしちゃったような、オゾン初の英語劇。2つの対比を通してメッセージを投げる興味深い一作でした。 ■
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by april_foop
| 2007-10-31 00:00
| 映像
![]() 映画『ダーウィン・アワード』公式サイト 「ダーウィン賞」ってのは、最もくだらない死に方をするアホ=死んでアホ遺伝子を減らした=逆説的に人類の進化に貢献した人、に贈られるそうでインターネットサイトですって。くっだらねー! 実在してて、要するにネタものサイトね。ちょっとのぞいてみたら、確かに泣くに泣けないのがノミネートされてる! The Darwin Awards で、映画の中でもそんな不可思議な死に方した人を順々に取り上げてく。確かにしょうもないんだけど、なんだろ、映像で観ていくといまいち笑えないんだよな。不謹慎てことでもなく(不謹慎だとは思うけど)、なんかこういうのって文字で見てると想像の余地があって楽しめるけど、実際に画で見せられちゃうと、ふ〜んで終わっちゃうような気が。映像で笑わせるにはもうひとヒネリ必要なんだと思う。 ま、そんなこんなをメインに、マイケルとシリとのラブコメを盛り込んで、B級映画のいっちょあがり。ネタ元は確かに面白いと思うんだけど、映画としては苦笑い。オリジナリティがあるようでないんだよ。これはまさに、他人のおもしろ話をして笑いを取るというパターンで、それって芸じゃなくてただのテクニック。本質的に面白いわけじゃないってやつだな。人を笑わせるって難しいっす。 ■
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by april_foop
| 2007-10-30 00:00
| 映像
![]() マリア なんてったってイエス誕生という強力ウェポン持ってきたわけだから、どんな壮大なストーリーと、神々しい奇跡が起こるのかと思ったら、拍子抜けするほどにあっさりさり。身ごもるときの神のお告げもサクサクなら、それを受け取る側も素直そのもの。もっと度肝抜かれるような事件があってもよかったんじゃない? さらにはベツレヘムへの道中のピンチにも手に汗握るような命からがら感はない。町についてからもさほどの苦難があったようには見えないし、ヘロデの追っ手も的外れ。そしてクライマックスであるイエス生誕の瞬間! …エ、随分安産だったんすね。 ドラマも弱ければ、登場人物たちの背景も特になし。なぜマリア? なぜヨセフ? 説明も神秘性もなく、ただの無作為抽出だったのか…? あえて、変に仰々しくせずシンプルに描いたともいえるかもだけど、ちょっと惹き付けられなかったな。その他、サブキャラたちにもインパクトないし、とにかくなにからなにまで薄味なのよ。ネタがネタだけに、変に触れなかったのかなー。バチカンで試写会をやったとかいう話だし。 そして、これはオレだけかもしんないけど、英語セリフが最後の最後まで違和感。別に悪い映画ってことではない。ただ期待に沿う内容ではなかったってだけ。ガッデム! ■
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by april_foop
| 2007-10-29 00:00
| 映像
![]() ここに幸あり ゆっるゆる〜! ヴァンサンの身の周りと人生を振り返る近場ロードムービーというか、街の中をふらふらふら〜とさまよって、ほうぼうで旧友なり旧知の人たちと袖すりあってくお話。しかも特に目的はなしで風の吹くまま。どことなく『転々』と似たムード。まあ、あっちは失われていく人生の切なさで、こっちはなにはなくともな人生の楽しさだから、根底にあるものは真逆なんだけれども。小ネタを散りばめながらも笑わせる一歩手前でさっと引く奥ゆかしさが、なんとなーくいい感じ。 な空気で延々と2時間。のんびりしすぎな気さえするおっとりゆったり。急ぎ過ぎちゃってる人、意味を求め過ぎちゃってる人は、ここらでちょっと一休み、って感じか。おっと、爽やかロハスみたいな感じとも全然違ってヴァカンスでもヴァケーションでもありませんからね。 もうちょっとくらい盛り上げてくれてもいいのに、って思うくらいの映画は、まるで予定のない休日がずーっと続くような感じ。深く刺さりはしなかったけど、あざとさもなく、お上手なバランスで、嫌いになれないんだなぁ、これが。 ■
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by april_foop
| 2007-10-28 00:00
| 映像
![]() 『ある愛の風景』公式サイト 『アフター・ウェディング』もそうだったけど、"デンマークの恐るべき才能"というのはホントだな。スサンネ・ビア監督、今作でもすごいところを切り取ってくる。物語としてのポイントは2つだけ。ミカエルに起きた悲劇、そして生還。たったこれだけなのに、そこから生まれる人間の感情をこうも深々と描けるなんてセンス以外のなんだというのか。 この人の撮る画は、例えば登場人物の「眼」になってその視界をクローズアップしたり、その「眼」そのものに迫ったり、誰かの「心」になって心象風景のようなエフェクトをかけたり、構図や技術を駆使して人間の生きた感情を否応無く抜き出す。しかも、それがただ凝った画ってだけじゃなくて、ストーリーとしての起伏はなくても、この変幻自在の映像で背景まで十二分に語りかけて2時間弱を成立させてるんだよ。すごいなー。 ちょっとのことで揺さぶられる人間の感情。劣等感、孤立、自己嫌悪、戸惑い、そして普遍の愛。全然明るい話じゃないし、盛り上がりなんて一切ないから人には薦めづらい。だけど、静かに強く深く侵食してくる作品。そして最後にはほのかな救い。てんで地味なれど、本質のある秀作です。 ![]() 短いスパンで3作品観たけど、どれも本質を捉えてて、すっかり心掴まれてしまいましたわ。好きな監督が1人増えましたです、はい。しかしこんな繊細な物語をハリウッドリメイク? どんな仕上がりなのか気になりますし、ビア監督のハリウッドデビュー作は楽しみで仕方ないぜ! ■
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by april_foop
| 2007-10-27 00:00
| 映像
![]() ナンバー23公式サイト まあまあ楽しめるスリラーだったわ。「23エニグマ」って知らなかったんだけど、なかなか知的好奇心をくすぐるネタなのね。「黄金比」ほど神秘的でもなく、どこかこじつけっぽさは否めないけど、それでも最後まで展開が気になったぜ。変に話を拡げずに、ある殺人ミステリの中だけに絞ったコンパクトさが成功の要因だな、多分。オチ自体は斬新とはとてもいえないけど、でも十分に効果的だったと思います。隠し味程度の家族愛もまた、後味をよくしてくれたしね。 無理やり足したり引いたり="23"ってのはかなり強引と思えるけど、そこを納得できるかどうかってところで、ノれるノれないが分かれそう。オレはけっこうすんなり入り込めて、フレームの中に映りこんでる話と無関係な"23"まで見つけ出しちゃう始末。というか、そんな細かいとこまでせっせと"23"を仕込んだことを評価したいですわ。 "23"の符号に因果はあるのか。詳しくは劇場でお確かめあれ。 ■
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by april_foop
| 2007-10-26 00:00
| 映像
![]() <<有楽町/ベルギースイーツ silviusbrabo / シルビウス ブラボー 有楽町イトシアのB1Fイトシアフードアベニューの中にあるこちら。内観はやったらギラギラのゴージャスで、なんだなんだ109か?みたいな雰囲気。でも中身はベルギーのストリートスイーツとかなんとかっつー、カジュアルなスイーツをご提供してくれます。ストリートとはいえこだわりはかなり本格的。鉄製のワッフルメーカー使って(温度とか違うんだってよ)、ワッフル生地にはイースト菌でもっちもち。美味い!(けど高い! 1200円〜) ![]() ちなみに、ここはあのベルギーチョコの「DEL REY」をやってるところと同じ会社。なるほど納得デスネ。 ![]() てな感じで、有楽町〜銀座が地下でつながったってのもなにげにうれいしいトピックスかもね。イトシア、よろしく!(って美食の話はどこへ?) ■
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by april_foop
| 2007-10-25 00:00
| 美食
![]() 肩ごしの恋人 唯川恵の小説って一切手に取ったことなしなので、これももちろん未読。ドラマも未見。先入観で苦手オーラの完全食わず嫌い。この映画も甘ったるそうだなぁという先入観を持ってのぞんだところ、やっぱりぐずぐずぐずぐずな愛だの恋だの系。いや、これもまた女性にとってはある程度リアルなのかもしんないけど、オレの心を動かすようなものはほとんどなかったなー。 全然エロくもなければ憧れ感もない微妙なラブシーンと、知性の感じられない半端に明け透けな会話。この時点でまず入り込めず、主演2人もちっとも魅力的に見えない。そして、おしゃれ感出そうとしてるのかもしんないけど全然スタイリッシュじゃない映像、さらに音楽がにんともかんとも。 ただ、最終的に自分を見つめ直す2人の結論自体は好感の持てるもの。ここだけは評価しておきたいと思います。ラブ色弱めてでも、この生き方路線をフィーチャーすればよかったのに。いわゆる「chick-lit」ってやつだけど、ちと本質に欠けますナ。 ■
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by april_foop
| 2007-10-24 00:00
| 映像
![]() 『生命力』10/24リリース。ライジングスターのチャットモンチーちゃんでございます。もうこれ、かんなり名盤。ハズレ曲なしよ。ファーストんときは、そこまで評価されるほどか?ってちょこっつ疑問符あったけど、これは間違いナシ。かなりいい。着々と知名度上げてるし、セールスも期待できそうだわ。 歌詞にはまだ甘さを感じるけど、これは生きてきた時間にもよるだろうから今後に期待。フレーズ自体にはセンスも感じるし、今後の経験値しだいでしょう。強いて言うならYUKIのようなスター性にだけは欠ける印象。あそこまでのアイコンにはなれないだろうけど、名バンドとして今後も楽しませてほしいっすわ。 chatmonchy ![]() GO!GO!7188 official website [ラーフル] ![]() SPITZ OFFICIAL WEB SITE いやー音楽レビューって難しいよね。 ■
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by april_foop
| 2007-10-23 00:00
| 音色
![]() <<働きマン 水9/NTV なんか映像化する意味をまったく感じないんですけど。原作が実社会ものなので、実写にしてもなにが変わるわけでもなく、あーそうだよねーって感じ。だったらオリジナル脚本にしたらもう少し興味もそそられただろうに。菅ちゃんはがんばってるのはよくわかるけど、ビミョーに松方のイメージとズレるんだよね。ビジュアルだけでいえば矢田亜希子がいちばんしっくり来る気がするぜ。もう観なくていいや。ちなみに、もこちゃんが地味〜に上手くなってきてると思います。どこかのプロデューサーか監督さん、もこみち再燃になるような作品を彼に! <初回視聴率15.7% 2回目12.3%> ![]() クドカンものかと思ってたけど違うのね。しかし視聴率悪過ぎるよ。お話はまだ見えてこないけど、笑いがちょいちょい入ってて、決して駄作ではないと思う。キャストだって悪くない。が、長瀬くんのキャラがあまりにもザ・長瀬なのがさすがに飽きられてるのかもー。もう少し追っかけてみようとは思うけれども。 <初回視聴率9.4% 2回目7.5%> ![]() 福山強し! もんのすごく万人向け(悪くいえば幼稚)に作ってるので原作ファンとしては淋しい限りだけど、天下の月9だし仕方ないか。とはいえ地面やらゴミ箱やらに数式書き始めるのはあまりにもお安くないか? その推理、数式は必要ないよね? あれ、北村さん消えちゃった!? 話のおもしろさ(すなわち原作の魅力)以外は特に観どころなし。絶対『容疑者Xの献身』を映画化するつもりだろうと思ってたけど、やっぱりやってきたね。ドラマの延長でやる以上、エンタメ色が強く出るだろうから原作の身を切るような情感はすべて消失する可能性大。あーあ、不安だ。せめて石神は香川照之さんとかにやってほしいなー。 <初回視聴率24.7% 2回目22.1%> ![]() 初回見逃したけど、ブレイク前夜の北川景子、コメディエンヌもイケる素養を見せながら奮闘してます! タイムスリップして事件解決というお手軽設定はさすがコミック原作って感じだけど、軽いノリ×骨太なテーマっぽい作りで、「安易な死」にアンチテーゼ投げ掛けるようなメッセージが響きましたわ。脇を固めるメンツもいい感じだし、くだらないおトボケ会話もクスっとできるし、この先も期待したいところ。思った以上に視聴率がよくて、これって誰のおかげ? 北川景子にすでにそこまでの価値が? 谷原さん? それとも高岡蒼甫?? 求ム、分析。 <初回視聴率10.2% 2回目10.7%> ■
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by april_foop
| 2007-10-22 00:00
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