![]() ![]() ![]() 『銀河鉄道の夜』。古語と方言?とで読みづらいまくりで時間かかったなぁ。でもこの現実ベースのファンタジー感自体はわりと好み。兄と弟、ジョバンニとカンパネルラ、又三郎と子供たち。いつもなぜか死のニオイがつきまとうのは、賢治のフィロソフィーなんでしょうか。 『こころ』。主人公になんとなしの親近感を抱きつつ、そしていつの世にもありそうな三角関係の行く末に引っ張られて読破。恋心と嫉妬心に苛まれる先生の、"純然たる俗っぽさ"にも共感。はたしてこれを読んだ主人公の心持はいかばかりだったであろーか。なんてことを考えつつ、タイトルの意味するところを考えつつ。 『友情・純愛』。あれ、これどこかでちょっと読んでたかも?(教科書とか?) 本当に単純な恋と友情の話だけど、その中身を膨らませればこんなにも物語れるんだね、なんて思ったり。野島の思いも『こころ』の先生と同じくらいありふれたもので、つまりはそこにある切実さもまた、世界中で共有できそう。時代が移ろっても親しまれるというのは、それだけ本質を捉えてるからってことでしょう。 3冊読んでみて、やっぱり文体とか口調とか、現代文学のほうがなにかと好きだな、と再確認。作家の個性というものを抜きにしたら古典の中にしか見出せないものって、ないのではないだろうか。というのも、良いとされるもの、普遍的なものは、確実に今の世にも受け継がれているはずだから。ってものすごい反論を招きそうだな。現代文学より先出ってことは鑑みないとだめか。 ![]() ちなみにナツイチの撮影は鳥巣佑有子さん。存じ上げなかったのですが、人物を背景に溶け込ませて、なおかつ人物を浮き立たせるってちょっと神業的では。惚れ惚れ。『天コケ』のスチールもこの方なんだね。ぜひお仕事ご一緒したいもんです。 てことで、全部ジャケ買いで恐縮ですがそれぞれに表も中も馳走でった。 ■
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by april_foop
| 2007-07-31 00:00
| 文字
![]() 厨房で逢いましょう 料理モノってそれだけでハッピーな匂いがするし、"天才シェフが主婦に恋"っつー設定も、さほどそそられるもんじゃあない。けど、この味は…え…食べたこと、ないかも!? ちょっと想像していなかったキッチュなストーリーで、下手すれば悪趣味ともなりそうな紙一重感が思い切りツボ。食材は時にゲテモノで、エデンはかなり無神経。グレゴアの料理を評して"エロチック・キュイジーヌ"だって。これ、なかなか笑えますわ。プロローグにある幼少時のグレゴアもおもしろいし、クライマックスの突拍子もない感じもこの物語にぴったり! と書くとコミカルに思われかねないけど(実際笑えるけど)、実はやや暗めの映像と少ないセリフ。ドイツっぽいどこか陰を帯びた雰囲気の中、キャストたちの表情から感情を読み取らせる作り込み。大げさではないのに、しっかりドラマを感じさせる演出で、ディテールも見逃せません。なのに話は淀みなくてわかりやすい。後半にかけて少〜し重くなったけどラストはうまく落として、はい、できあがり。 いやはや、こんなキュイジーヌがあったとは。しっかり下ごしらえしたキャラ設定と演出力に、なんか予想外に驚いてしまった逸品をぜひ召し上がれ! ■
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by april_foop
| 2007-07-30 00:00
| 映像
![]() 映画『シッコ Sicko』公式サイト うそ、アメリカの医療保険ってこんなヤバイの!? とびっくりお勉強モードから始まり、エンタメしながらも独特の突撃取材で主張を展開。信じられないほど杜撰、というか人道からはずれたアメリカ医療保険制度。これは対岸の火事と笑ってる場合じゃないよ! そしてヨーロッパの完備っぷりにもびっくり。日本はその間ですか。ありがたいような、おっかないような。間違っても民営化なんてやめてくださいね。 しかし見せ方がうまい。医療保険にはじまり医療保険に終わるんだけど、その根底でメッセージするのは、1.互助精神。イギリス、フランスなどのシステムを通して、そこに根付いている持つものが持たざるものに力を貸すというマインドを透かしだしてる。これはホント、人間として大事なこと。2.行動喚起。知ることによって疑問を持ち、変えようという勇気を持つように向かわせている。すなわち社会を変えようと。 もちろんこれはムーアのプレゼンだから、すべてを鵜呑みというわけにはいきませんが(お金の問題とかはいろいろあるでしょーし)、観た人にアクションを起こさせるだけの力をもったドキュメンタリーになってますわ。普段、映画を観ない人もこれはぜひ。まずは知ることから。もっとお勉強しないとね。ムーア先生、これからもよろしく!! ■
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by april_foop
| 2007-07-29 00:00
| 映像
![]() 20時前に到着すると、ケラさんとゲスト・鈴木慶一(moonriders)がMC中。かなり内輪な話に花が咲いている。そもそもケラさんが音楽をやっていたことすら知らなければムーンライダースにも当然疎いオレさまですから、ちっとも話についていけません。でも場の空気になじむ時間てことでね。客層は20代後半〜30代てところか。立ち見も出てました。 ![]() そうこうしてると、お次のゲスト、なんと三日月しずか(麻生久美子)登場! もちろん婦警ルックですわ(ちなみに麻生サン、今は髪が短いのでヅラ着用)。歌うはもちろん『しゃくなげの花』『月見そばのうた』。ちなみにオダジョーも客席にいたようだけど、ステージからの呼びかけに「ムリムリ!」と。残念。そして渋谷の客は、そんなリアクションにも大した不満もでないのね。クールやわ〜(ウワサではアンコールに出たとか出ないとか)。『時効警察』からのお花もきてましたわ。 で、ようやくシンセサイザーズの曲を数曲聴いて、一足お先に退散。滞在1時間ちょっとだったけど、半分以上MCというユルユルっぷりでした。普段まったくなじみのない空間は貴重で、ゲストも豪華で楽しかったなー。ケラサンの演劇人として以外の顔は新鮮でやんした。 ところで、「ケラサン」の「サン」て、サンドロヴィッチの略なのか、単純に敬称の「さん」なのかわかんないんだけど、どっち? ■
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by april_foop
| 2007-07-28 00:00
| 音色
![]() 映画『Life 天国で君に逢えたら』公式サイト 何年か前にドキュメンタリーも放映された飯島夏樹。死という普遍的なテーマに向き合ってるわけだけど、とにかく飯島さんがものすごく強靭。途方も無いであろう恐怖や葛藤を抱えながら、向き合い、受け入れ、乗り越えたからこその言葉や笑顔がめちゃくちゃ突き刺さるのです。で、映画化においてもこれはどう考えても泣いてしまうに違いないと思いながら臨んだわけだが…。 映画はあまりにも浅い。飯島さんの身の上をなぞるばかりで、ガン&死という最大最強の敵にどう挑み、どう戦い、どう理解し、どう共生するに至ったのか、まったくといっていいほど描かれていない。子供の視点を使って家族愛を強調したりするのももちろん1つのアプローチだろうけど、一番描くべきは、彼のスピリットだったはず。なのに、それが全然感じられなかったよ。期待しすぎたというのを差し引いてもあまりに軽すぎる。 でも、主演の大沢たかおはさすがの演技をしていたと思う。眉毛と目じりのしわなんかはかなり飯島さんと共通するものがあり、喋り方や髪型を似せたことですっかりなりきっていた。飯島さんへのリスペクトも十分に感じられたのは救い。ウィンドサーフィンのシーンも立派にこなしてたのでは(やってみたくなった!)。惜しむらくは、その想いを映画全体としては汲み取れていなかったことだろーか。 映画のできはもうひとつだったけど、飯島さんとご家族の魂には敬意を持ちたい。彼のエッセイを手にとってみようかな。 ■
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by april_foop
| 2007-07-27 00:00
| 映像
![]() ![]() ![]() ![]() 実は祖母は今、施設で寝たきり。もう長くないだろうと言われおり、お見舞いへ。もう話すことも叶わなかったけど、認識はしてくれたみたい。来るの遅くなってごめん。 その後四条まで戻って、まずは京都芸術センターの前田コーヒーで打ち合わせ。このセンター、廃校をリノベーションしてて、レトロな雰囲気がたまんないねー。フレンチトーストが絶品。で三条通りをふらふら歩いて、ひたすら歩いて、てくてく歩く。町家やリノベーションがあちこちに。着物姿も見受けるし、ああ京都って感じ。そして京都国際マンガミュージアムへ。これもまたリノベーション。中は漫喫みたいだったけどw ![]() ![]() ![]() いやー日帰りでもけっこう楽しめるね京都。新幹線がもう少し安ければちょいちょい来ることも全然可能だということが判明。修学旅行をやり直そう計画も、意外に簡単に実現するかもしれません。多分、近いうちにまた行くと思いますのでお楽しみに。 ■
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by april_foop
| 2007-07-26 00:00
| 旅情
![]() 環境保護が表テーマにあって、森を守ることを通しながら、都会と田舎の対比だったり、親子関係だったり、いじめだったりいろんな社会問題をパッキング。クソ生意気なミヨリはその背景と、そこからくる個性が立体的で、かなり魅力的な少女。主人公として十分立っている。設定や話の流れに目新しさはないけど、ミヨリの言動や発想が今っぽいから古くささは感じないね。自然との共生、蒼井優というキーワードから『蟲師』も連想させる。 裏テーマは人間の使命とエゴ。キーパーソンはミヨリの母で、そもそもの張本人であり、彼女の言葉は大人の都合のいい理屈を代弁。でもそれは、普通に暮らしている大人たちには少なからず覚えのあるセリフで、ミヨリが子供らしい真っ直ぐさでそれを指摘するくだりはかなり染みますな。父母には毒づくけど、その他には黙して語らないミヨリ。しかしいつの間にか精霊たちと気兼ねなくコミュニケーションを取り始める変化はかなり素敵。また、そんなミヨリにフラットにコンタクトする祖父母と田舎の子たちが、人間本来の関係性ってのも示唆。自分以外の誰か(何か)のことを考えたとき、はじめて繋がりってものが生まれるのです。 娯楽コミックもいいけど、こういう本質のあるマンガは読み応えあるね。惜しまれるのは単行本1冊であっという間に終わってしまったこと。まだまだいろんな話を読みたかったなー。と思いきや、ミステリーボニータなるコミック雑誌で続編の『ミヨリの森の四季』が連載中らしい。読みづらいなこの雑誌…。 さあ、そういうわけでアニメ化。なんでも2億つー巨費を投じて製作ということで、チカラ入ってるみたい。光と陰が同居する擦れキャラで、しかも11歳てのは蒼井優じゃなきゃ演じれないね、きっと。オンエアは8/25。現在ウェブで試写会プレゼントやってますよ。 ミヨリの森 - フジテレビ ■
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by april_foop
| 2007-07-25 00:00
| 戯画
![]() ショートバス いきなりノーカットのエログロ性描写ではじまるから奥手ジャパニーズには刺激強過ぎかも? 全編で性的なモノを前面に出しながらもそれが伝えるのはまたもう少し違ったもの。人にはそれぞれのスタイルがある。セックスもそうだし生き方もそう。1人ひとりが違うことを恐れずにそれを受け入れて行こう、みたいな。つまりは性表現を通した自分探しってところか。 女カウンセラーを筆頭に、性的嗜好もバッググラウンドもさまざまな登場人物たちがそれぞれに模索する生き方。個々人の葛藤を描きながら、映画全体ではそれを大きく包み込むようなイメージ。途中で差し込まれるNYの街並のアニメーションがとてもやさしくて効果的だったし、停電だったりリモコンだったり、メタファーじみた小道具も示唆に富んでておもしろい。中盤まではややダルいけど、終盤の話の展開と、そこに込められたメッセージが悪くないので、観終わったときには、まあそこそこの満足感をえられました。一般ウケはしませんけどね。 ![]() ■
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by april_foop
| 2007-07-24 00:00
| 映像
![]() <<恵比寿/ラーメン AFURI (渋谷区タウン ラーメン道 AFURI(阿夫利) 恵比寿駅西口を出て駒沢通りを右(明治通り方面)へ。恵比寿一丁目の信号を越えて川の手前を(看板あり)右に入ったところにあるこちら。ミニマルな外観に似つかわしく店内もコザッパリ、そして味わうラーメンもさっぱり美味〜! オーダーしたのは「ゆず塩ラーメン」。想像に難くはないゆず風味の塩ラーメンだが、これはなかなか新鮮な味わい。コクはありつつもサッパリで、こってりをそろそろ遠慮したい昨今のメタボな心持ちにもズバリ。そして細麺ストレートがピタリ。ヌルめのスープはゆずの風味を飛ばさないためかにゃ? ![]() ![]() 飲みの後にもイケそうだし、普通にリピートしてもいいと思います。お近くにお越しの際はぜひお試しあれ。 【special thanks!】 情報提供/yhey ■
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by april_foop
| 2007-07-23 00:00
| 美食
![]() 映画「恋するマドリ」公式サイト んもう、ガッキーが可愛過ぎる! 演技は可も不可もないけど規格外の美少女っぷりで、もうそれだけでお釣りくるよ。って、映画の中身はなんてことない青春の1ページ。女の子の小さな恋のメロディです。箸にも棒にもかからないけれど、ガッキーのガーリースタイリングと、中目黒のお部屋を見てればなんとなーく、ハッピー。あ、ちなみにこの映画、Franc Francの企画なので、アイテムがけっこう出てきてます。ってどれだかイマイチ把握できてないけど多分イロイロ。 サブキャストは龍平&凛子。龍平君はまあフツーにこなしてるけど、凛子たんはやっぱ物足りねーなー。トーンがリアルじゃないんだよなー。てことで、唯一最大の観どころはガッキー。拝んでやってください。 ■
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by april_foop
| 2007-07-22 00:00
| 映像
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