![]() 映像化されるくらいだからどれほどのもんかと一気読みしたコミックス。うーん微妙。初々しさてんこもりの初恋モラトリアムにオッサンはうろたえてしまったよ。十代の頃に読んでれば違うかもしれないけど、用意された設定があまりにも&いかにもマンガちっくだし、数多の恋物語との差別化というのも特にはなされてなかったような気がしますわ。ギャグにもキレはなし。 単行本1巻に2話収録で、1話で1シーズンというペース。さすがにこのボリュームの中でどんなエピソードも完結していってしまうから、どうしても浅いのよ。悩んで苦しんでも、わりとあっさり答えが出てしまうんだよね。藤も椎香も楢崎さんも佐倉さんも、もっと膨らむキャラだったんでは。ティーンズの恋愛感情が普遍的なのはわかるけど、これはどっちかっていうとステレオタイプ止まり。キャラの背景も結局は恋愛のダシにしかなってなかったから、そこも薄っぺらく感じちゃったなー。そのへんが『ハチクロ』との違いか。 女子供のマンガっつーか、要するにオレがターゲット外ってことよね。残念ながら特に感動とかはなく、ダラダラと読んだだけって感じでした。 ▲
by april_foop
| 2008-05-06 00:00
| 戯画
![]() 3月のライオン・1巻発売! まだまだ始まったばかりだけど、なかなかいい感じに満ちてますな。全体的に漂っているのは喪失感。まずは零が失ってきたものをいかに取り戻していくのか、それがメインストリームになる模様。まだ、なにを失ったかも全然明らかになってないけどね。その他の周辺キャラもいろいろな形で喪失感を抱えていそうだね。てか誰にでもなにかしら喪失感てあるわけで、それに対してどう羽海野さんがアプローチしていくのか甚だ興味津々でんな。 どのキャラも魅力的で(若干『ハチクロ』を思い起こさせられる部分もあるけど)、ギャグもいい感じでキレてます(おかげで相変わらずネームが多いぜ)。この照れ隠しのようなバランスの絶妙さ、好きだなー。『ヤングアニマル』が隔週で、単行本に10話掲載だから、次に新刊でるのは7〜8月か。スゲー待ち遠しいけど、楽しみがひとつ増えました。 ちなみにこれ2軒で売り切れてて、3軒目でようやくゲット。センセー、人気あるな〜。あ、あれか、とてもじゃないけど『ヤングアニマル』を手に取れなかった世の女子たちが殺到したとかかもね。 ▲
by april_foop
| 2008-03-21 00:00
| 戯画
![]() ![]() 久しぶりに読んだ蟲ワールドは、なんか前よりもすんなりと自分の中に入ってきて面白かったなー。人間界と自然界の接点を通して、今を生きるオレらにもそっと囁きかけるようなそんな世界。童話のようでもあり、ファンタジーでもあり、なのにリアル。しかも水や空気のように寄り添うような、衝動系とは異なるリアルなんだよね。 ちょっとした世の中の不思議や、オカルトをこんなふうにストーリーテリングする作者のイマジネーションというのも素敵。そして思い出させられる、人間と自然は全面的に接しているということ。蟲という仮想を通さないとそれを感じられなくなっている自分。でも、それだけじゃないのが『蟲師』の偉いところ。その中で人間の営みや因果を精神的な部分で切り取ってくる。自然と共生するサダメの人間に宿る心とはなにか。ついついそんなフィロソフィーにまで想いを馳せてしまうわ。 7巻あたりでストーリーが動きはじめたように感じたけど、この2巻は読み切りに徹してて、特にストーリー展開はなし。そろそろギンコの物語が読みたいと思うのは欲張りでしょーか。 ▲
by april_foop
| 2008-03-07 00:00
| 戯画
![]() はい、面白くてあっという間。実質15分でフィニッシュ。バスケットシーンも多く、新キャラも出てきて楽しいけれど、高橋登場回数ゼロ。今頃どうしているのやら。夏美なんてもう二度と出てこないんじゃないか? ヤマが日に日に衰弱しているのも気になるぜ。 さて、収録された6話の中でも障害者たちのハートの強さが前面に押し出されてました。井上センセーは例え体を傷つけられても変わらずに残る(いやむしろ鋭敏にすらなる)人間の尊厳を描きたいのかな、やっぱり。と同時に弱さを認めることをメッセージしたいのではないかと思わされる。例え足がなくても体が動かなくてもそれはもはや個性でありアイデンティティ。そこんとこバスケシーンでも象徴的に描かれていて、二重に投げ掛けてくるのはサスガです。 大事なのは逃げないハート。それがあれば道は開ける。タイガースの、野宮の未来があと1年観られないなんて苦痛だぜ! ▲
by april_foop
| 2007-12-04 00:00
| 戯画
![]() フジテレビ/ミヨリの森 う〜ん、完全にターゲッティングの問題か。仕上がったアニメは、思い切り子供狙いで、素直に森を大切にしましょうという落としどころ。正直いっていい大人のボクからすると、おもろくないわ。原作も絵に魅力があるわけでもないし、アニメーションもパっとはしないし、そんなんいくらでも他にあるし、わざわざ今、アニメ化する意味を感じられず。 原作のいいところは、人間の身勝手な理屈を、対人コミュニケーション&森が象徴する自然界との関係という2つの切り口をもって同時並行的に描いたところ。これに11歳の女の子が気付いて行くというところがおもしろかったんだけどな。そういう深いところはほとんどスルー。ミヨリの背景もいまひとつアニメーションに落とし切れてなかったような。 まあ、夏休みの2時間アニメに重たいテーマは落としづらいか。蒼井優はやっぱりサスガだったけど話題作り以外に起用した意味はなかった印象。アニメでジブリを越えるのはなかなか難しいのだねぇ。 ▲
by april_foop
| 2007-08-25 00:00
| 戯画
![]() ![]() ![]() szwg やさぐれぱんだ 非常識サイト|Dex Entertainment| 正直、原作はピクリとも笑えませんでした。シュール系の笑いって難しいとは思うけど、これはもう明らかにあざとすぎ。あるある路線にあるネタの視点をちょっとズラして沈黙の間で笑わせようという意図はわかるけど、ツッコミ不在が生きないまま、はっきりいってただの滑り落ち。滑り落ちは、発信者のキャラによって救われるけど、こいつはフォローもないまま放置だから、ふ〜ん。で終わっちゃうよー。ぱんだのキャラも若者のキャラも無味無臭だもんなー。 実写版ではそこが少し考慮されていて、基本線は原作ままだけど微妙にツッコミやフォローが入っていて、こっちのほうが間に立体感が出た分、多少ピクリくらいはできました。でも根本的にはやっぱりあざとさの残るシュールなので、どうも鼻につきます。基本的にしーんとしてるからえらい眠くなるし。BGMというか、どうでもいいときにイメージ映像がわりに垂れ流しておいて時々目をやるくらいの「ながら鑑賞」向けだと思います。 そう考えると、きょうの猫村さんとかは、キャラが立っててよくできてるのかもね。「やさぐれぱんだ」というタイトルの狙い過ぎ感そのままの内容デッタ。 ▲
by april_foop
| 2007-08-12 00:00
| 戯画
![]() 環境保護が表テーマにあって、森を守ることを通しながら、都会と田舎の対比だったり、親子関係だったり、いじめだったりいろんな社会問題をパッキング。クソ生意気なミヨリはその背景と、そこからくる個性が立体的で、かなり魅力的な少女。主人公として十分立っている。設定や話の流れに目新しさはないけど、ミヨリの言動や発想が今っぽいから古くささは感じないね。自然との共生、蒼井優というキーワードから『蟲師』も連想させる。 裏テーマは人間の使命とエゴ。キーパーソンはミヨリの母で、そもそもの張本人であり、彼女の言葉は大人の都合のいい理屈を代弁。でもそれは、普通に暮らしている大人たちには少なからず覚えのあるセリフで、ミヨリが子供らしい真っ直ぐさでそれを指摘するくだりはかなり染みますな。父母には毒づくけど、その他には黙して語らないミヨリ。しかしいつの間にか精霊たちと気兼ねなくコミュニケーションを取り始める変化はかなり素敵。また、そんなミヨリにフラットにコンタクトする祖父母と田舎の子たちが、人間本来の関係性ってのも示唆。自分以外の誰か(何か)のことを考えたとき、はじめて繋がりってものが生まれるのです。 娯楽コミックもいいけど、こういう本質のあるマンガは読み応えあるね。惜しまれるのは単行本1冊であっという間に終わってしまったこと。まだまだいろんな話を読みたかったなー。と思いきや、ミステリーボニータなるコミック雑誌で続編の『ミヨリの森の四季』が連載中らしい。読みづらいなこの雑誌…。 さあ、そういうわけでアニメ化。なんでも2億つー巨費を投じて製作ということで、チカラ入ってるみたい。光と陰が同居する擦れキャラで、しかも11歳てのは蒼井優じゃなきゃ演じれないね、きっと。オンエアは8/25。現在ウェブで試写会プレゼントやってますよ。 ミヨリの森 - フジテレビ ▲
by april_foop
| 2007-07-25 00:00
| 戯画
![]() :: Inoue Takehiko on the web :: 高橋は、軽く三井を思わせるね。プライドが邪魔して前に進めないところが。もっとも高橋の方がいろいろ根が深いけど。高橋のRANK意識、わかりますとも。懐かしき思春期。でも、たいていの他人は自分が思ってるほど自分のことなんて見てないのだよね。でもって、どこにRANKしてよーが、それってその人そのものなのよね。野宮がいうところの地続きの未来ですわ。それを受け入れずにはどこにも辿り着けませぬ。 そーゆーわけで、もーちっとバスケシーン(つか戸川)が見たかったぜ。できれば夏美も見たかった。ってのはまた来年(もっと早く出ろ!)のお楽しみ。一歩、一歩しか前に進みません。それもリアルってか。この漫画、バスケは手段であって目的じゃないしねー。 ▲
by april_foop
| 2006-11-17 00:00
| 戯画
猛烈に面白いぞ! 羽生生純『恋の門』(全5巻)。今更だけど、こりゃ傑作だわ。こんなおもしろを今まで知らなかったなんて、なんて損してたんだ! 自称漫画芸術家・蒼木門と、コス女・証 恋乃の異形の愛を描く〜!
キャラの立ちっぷりがサイコー。ひらたく言えばヲタだけど、そんな枠組みを越えた魅力。2人のマイノリティが真っ向勝負する展開から目が離せないのよ。荒唐無稽な設定なのに、ディテールがしっかりしてるから説得力ありまくり。石の漫画って! コスプレ一家って!! その他脇のキャラたちもまったく抜かりなし。 何よりいいのは、その心の声。建前のセリフ、本音の声、さらにはその裏にある無意識までもテキスト化してて、これが超リアル! すぐケンカしては仲直り。絵もいい具合に文系な感じだし、構図も迫力あるし、このパワーはすごい。ダラダラ引っ張らず、5巻でスパっと終わってるのもグッド。オチまでダレず息切れせず落とし切ってます。 いやー、映画化(観てない)したくなるのもわかるね。あまりに気に入ったので、カバー写真全部出しちゃおっと! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by april_foop
| 2006-11-08 00:00
| 戯画
![]() 「働きマン」公式サイト 相変わらずのほぼ一話完結お仕事コミック。百人いれば百通りの仕事に対するスタンスがあるってことほか、労働あれこれを落とし込んだ、お疲れマンに捧げるストーリー。プロット上手。松方は相変わらず美。松方メインのストーリーはけっこう減ったけど、その分縛りがなくなっててマンガとしての流れはいい感じ。あまりにも前巻から時間がたちすぎててサブキャラのこと忘れかけてたけど。。 週刊誌の世界はあんましよく知らないけど、雑誌業界自体は突発的な事態とか多いし、付き合う人間が多い分しがらみも増えてくし、人間ドラマを描くにはちょうどいい舞台ね。誤解されるといけないので、言っておきますが、オレはあんな忙しくないっス。編集者みんながみんな松方みたいじゃないっすからね。でも、あの「できない」と言えない気持ちはわかる。言い訳しても仕方ないし〜。 ということで面白楽しく拝読いたしました。松方なみに熱く働けと、ケツ叩かれてる気分。安野先生、もっと読みたいからじゃんじゃん描いて〜! アニメ、観よっかな。 ▲
by april_foop
| 2006-10-06 00:00
| 戯画
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