ブログ内連載『EQ』第6回。前回の続き。編集たぁなんぞや?
「編集」が出版のものだけではないというの前回触れた通り。すべてのビジネスパーソンは、業務の上でなにかしら編集をしております。世間のパラダイムが大きくシフトし、そしてそのサイクルがどんどん速くなっている昨今。常に変化し続けるビジネスの状況の中では、これまでと同じ発想や論法ではダメだと感じることが多いです。多分それはどんな業種でもいえるはず。そんな状況下において求められるのは、既成概念に捉われない、企画力であり、発想力であり、実行力であり、リーダー力。すなわち編集力。と雑誌『Think!』(写真)でも謳っております。 編集とは文字通り、"集めて編む"こと。出版でいうところの編集が誌面製作のためのものであるように、それ以外の業種にもそれぞれのゴールに向けた"集めて編む"があるはず。必要な(時には必要と思えないような)要素を集めること。それらを組み合わせること。そして新たな価値を創造すること。そのためにはどういった方法が考えられるか、効率だけを求めるのではない発想ができるか(と同時に効率的なシステムを作れるか)、ユーザーの気持ちを汲み取れる仮説を立てられるか、飽くなき試行(思考)錯誤ができるか。お金をかけずとも、ないものねだりをしなくとも、今あるもののアングルを変えるだけで、環境は随分変わるものです。すべてが完璧に機能し続けることなんてまずありえないのだから。 ビジネスは生き物。今、うまくいっているものも明日にはどうなっているかわかりません。小島よしおが一発屋といわれるのと同じことで、世界は絶えず変化し続けています。だから、それに合わせ、いや、それに先んじた編集作業が求められているのです。 そのために必要なのは、現状を正しく把握し、新しいものを好んで受け入れ、異なるものを遠ざけず、さまざまな視点からものごとを観ること。その上で仮説の設計と検証を貪欲かつ継続的に行い続ける。突き詰めると、「今ある枠組みを疑い、壊し、よりよい形で再構築し続ける」。すなわち、編集する。ビジネスの編集力とはそういうことなのではないかと思うのです。口でいうのは簡単ですが、実践していくのはなかなかに大変。しかし、これができてこそ、"仕事ができる"なのでは。 なんだか当たり前すぎることを言っているような気もしますが、このファンダメンタルこそがやはりすべての礎であるように思います。安易なカテゴライズや、情報過多、あるいは目先だけの効率化や日々がルーティン化していくことなどによって、思考停止状態に陥ってはなりません。それらから脱却するのもまた編集力。数えきれない要因が複雑に絡み合っているからこそ、やっぱり可能性は無限なんです。自分がどう仕事をしていくべきか。個の力が求められる今の時代、すべての社会人が自らの仕事を自身で編集していかなくてはいけないと思います。 次号は3/1リリース。「編集」を人生まで広げて考えたいと思います。バックナンバーは下記「EQ」タグよりどうぞ。
by april_foop
| 2008-02-01 00:00
| 生業
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