いたたまれないっつーの。『ファクトリー・ガール』4月19日公開。1960年台、ポップカルチャーの旗手としての注目を一身に集めていたアンディ・ウォーホル。彼の前に1人の女性が現れた。その名はイーディ・セジウィック。名家の娘で画家志望の彼女に一目で惚れ込んだアンディに導かれ、彼の「ファクトリー」を訪れたイーディはその輝きで世間をも魅了する。映画出演、パーティ三昧、アンディとの蜜月、そしてボブ・ディランとの出会い…。しかしミューズとしての時間はあまりにも短かった。
Factory Girl - ファクトリー・ガール - 壮絶にすぎる短命だわ。お初にお目にかかるイーディさんは、『ベティ・ペイジ』的な美人薄命系伝記映画。60年代の空気をまとって登場するファッション、アートカルチャー、そして特徴的メイクはおしゃれ感上々なんです。が、あんまりにも破滅色が強いもんだから感情移入しづらいのなんの。しかもドラッグで身を持ち崩すってのもなんともやりきれません。時代が時代だから仕方ないというか、それが事実なんだからどうしようもないだろーけど。複雑な背景ももちろん重要とはいえ、もっと周囲を虜にしたイーディの魅力を全開に見せてほしかったなぁ。そのほうが後半の凋落っぷりもより際立っただろうに。 がしかし写真で見る限りイーディ本人はすばらしくチャーミング。キュート。21世紀を生きるオレが見ても魅力的。やっぱこっちのポジ面もしっかり見せてほしかったぜ。そしてシエナはメイクで似せようとした結果、シエナ本来の魅力半減? そっくりさん度合いは妥協していいから、純粋にシエナ活かしの魅力アップに力を入れてほしかったなー。 とまあ悲しいお話ですが、直接知らない60'sカルチャーに触れるのもオツなもの。ボブ・ディランやヴェルヴェット・アンダーグラウンド、そしてウォーホルそのものまで、改めて興味がわきましたわ。
by april_foop
| 2008-04-19 00:00
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