昨日に引き続きお届けする10.28邦画決戦! エントリー#2『虹の女神 Rainbow Song』10月28日公開!! 市原隼人×上野樹里。
映画『虹の女神』公式ページ 待望の岩井俊二!と思いきや今作はプロデューサーとしての参加。監督はお弟子の熊沢尚人。映像制作会社のADとして働く智也が、あおいと出会った大学時代から現在までの淡い恋と青い夢を描く青春回顧ストーリー。大学の映画サークルって設定も新しくないし、ドラマ自体にも斬新なインパクトはない。だけど、脚本と絵作りがとても誠実で、浸れます。感情を示唆するさまざまなカメラアングルが印象的。てことで、ふたをあけたらやっぱ岩井ワールドでキラキラしてた。岩井さんの名前ばかり前に出ちゃって監督としてはフクザツ? そんな世界に命を吹き込む役者の輝き。市原君は『天使の卵』より断然よかったし、上野樹里もやっぱイイわ〜。未成熟さ、無邪気さ、葛藤などなど内面をリアルに表現。佐々木蔵之介や蒼井優(今回は盲目の妹。シーンは多くないけど絶品)、酒井若菜(役者として貴重なポジション。もっと使って!)といった脇役もしっかりしてるから説得力も出る。そこが『ただ君』との最大の差か。 過ぎ去った時間を俯瞰して初めて見えてくる日常の輝き。失うまでは絶対にわからない感傷。ボクの好きな"青春の陰と陽"が入ってて満足できました。岩井組はいつも、なんでもない事象、他愛もない日々を、とてもキレイなかけがえのないものとして抜き出します。 初めて会った市原君、まるっきり小僧なやんちゃキャラだけど、やたらキレイな肌と目をしてて、ものすごい好印象。精神年齢、いい意味で中学生クラス。弟にしたくなりマシタ。 <10月4日追記> どうしてももう一回観たくなって二度目の試写。前回以上に浸ってしまいました。これやっぱすっごいイイっす。同年代も、すでに青春時代を過ぎた大人もいろんな想いを募らせることができるんじゃないかなー。相田翔子のくだりにある「本当の事を言ってたらつきあってくれた?」ってセリフは、そのままあおいの心情を表しているように思いました。青春って毒だよね。オススメです。
by april_foop
| 2006-09-29 00:00
| 映像
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