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感想/江國香織 とっておき作品集(単行本)
感想/江國香織 とっておき作品集(単行本)_d0055469_22203994.jpg後輩に借りた江國香織の未収録作品集を読みました。デビュー当時の短編中編から、ビートルズの訳詞などなどが詰まってます。

若い頃の作品が多いせいか、最近の江國作品とくらべてすごいフレッシュな印象。健全でなんとなくホープフル。相変わらず記憶に残らない話ばかりだけど、フェミニンでウェットな表現力は際立ってんね。

でも一番よかったのは、父・江國 滋による「香織の記録」。誕生の日から妹が生まれる6歳までを捉えた、父親による子供(江國香織)の成長日記なわけだけど、いいわコレ。親の愛情って素敵なのね、ってのはさておき、4〜5歳児とは思えない言動の記録が残っててビビる。そんな子いるの?って感じ。神童じゃんね。まー実際に売れっ子作家になったわけだから説得力もあるけど。むう。

やっぱ子供の記録ってのは残しておいてあげたいね。子供が何したどうした、ってのはもちろん、それを見た親が何を思いどう感じたのか、ってのを後から子供が知れるとなんかスゴクよさそう。ムービーや写真だけじゃなくってね。ハートが大事っすよ。幸い今はブログなんつー便利なもんありますから。パパさんママさんぜひぜひご検討あれ。

って妙な感想になっちまった。江國ファンはけっこう楽しめる本だと思いますヨ。
by april_foop | 2006-01-31 00:00 | 文字
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