結局最終回まで見たドラマは、「野ブタ。」とこれ。「1リットルの涙」。
わかってたことだけど、難病の痛み、そしてそれがもたらす無数の痛みがやたら刺さるドラマだった。ドラマはそれでも比較的キレイな側面だけを映してるだろうから、本当はもっともっともっともっとスゲー苦しみがあるに違いない。それを思うとやりきれなくもある。 主演の沢尻エリカはもちろんだけど、薬師丸ひろ子と陣内孝則を中心とした家族全体のお芝居がすばらしかったと思う。重いテーマを演じきった役者さんとキャスティングは見事の一言。ラスト、墓地に大勢の人が集まるシーンは演出過剰といえないこともないけど、原作の与えた大きな大きな影響を考えると妥当なシーンだった。 個人的なハイライトは、第6話。ヒロが姉の病気を恥ずかしがったことを亜湖が責めるシーン。よくある葛藤かもしんないけど、頭で理解していることと感情の微妙な行き違い、それらを全部受け止める家族愛に胸を打たれましたわ。 このドラマ、病気に負けない事や、強い気持ちで生きる事を謳ったんだと思うけど、それよりも、原作者の木藤亜也さんという一人の人間が確かに存在したんだってことを憶えておくのが一番大事。彼女は何よりも自分のために、自分が生きた証明として日記を書き残したんだと思う。その思いを尊重して、彼女の人生を、彼女自身を忘れないでいることがその命に報いるってことなんだろう。 蛇足だけど、レミオロメンの歌、よかったっす。
by april_foop
| 2005-12-20 00:00
| 映像
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