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感想/恋空(試写、単行本)
d0055469_23485919.jpgオッサン(=オレ)には理解不能。『恋空』11月3日公開。美嘉、高校一年。別のクラスのヒロと出会い、やがて付き合うことに。しかし2人を待っていたのはさまざまな困難だった。
〜 恋 空 〜

ごぞんじ伝説的ケータイ小説の映画化ということで、まあ原作エピソードのハイライトをなぞったなーという作り。キャラクターは掘り下げられず、なんだかよくわからんまま矢継ぎ早にシーンが通り過ぎて言ってああそうですかー、みたいな。実話がベースにあるからストーリーにケチつける気はないとはいえ、80年台後期〜90年台初頭メロドラマ風の展開になんとも微妙な気分。純愛は純愛なんだろうけど。

高校生の話だから、起こりうる出来事としてはこんなもんなんだろうけど、感情表現とかがあまりにもペラペラ。切なさや痛みを、もっと真に迫って表現する方法がほかにあったような? それがリアルといえばリアルなのだろうけど、第三者の感情を動かしうるものには思えませんでした。それにしてもガッキーはとことん守られてんなー!(本編観ればわかる)って内容と関係ないところが気になったり。

d0055469_932183.jpgd0055469_933042.jpg原作はスウェーデン行ったときに読了。往復20時間でやっとこ読み終わったくらいつまらなくて。別にケータイ小説を否定するつもりは毛頭なく、新しいツールとしてどんどん展開していけばいいと思うんだけど(DSでもPSPでもiPodでも読書していいじゃないか)、今、世に出ているものはあまりにも文学的価値がなさすぎるわ。インスタントというかなんというか。この本にしてもそうで、ただ出来事と刹那的な気持ちの羅列にしか見えず、日記としか思えない。まったく知らない他人の日記を読んで楽しむ趣味はありませぬ。

それでもティーンたちにはこれが響くというのだから驚き!(高校生カップルが『恋空』観た〜い、というのを聞いた)  一体どんな活字・映像体験してきたらこれを受け入れられんのか? それなりの教養ある大人には、まったく理解不能な世界だと思いました。
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by april_foop | 2007-10-03 00:00 | 映像
感想/自虐の詩(試写&コミック)
d0055469_8504937.jpgあーん、ギャグでもっと押して! 『自虐の詩』10月27日公開。生まれついてのワーストアンラッキーガール・幸江。ヤクザ上がりのサイレントバイオレンスな内縁の夫・イサオ。まるで幸せとは程遠そうな2人の波乱の絆は、幸せを導けるのか!?
自虐の詩

前半はけっこうおもしろムードを醸してたのさ。堤さんぽい間の取り方と、原作のひとつのキモであるちゃぶ台返しはCG使いでいい感じだったさ。くり返す、という笑いの王道テクも入ってたし。でも後半のいい話モードに入ってからはトーンダウン。一気にどうでもよくなってしまいました。

この2人ってキャラクター命で、原作(未読)もそこが立ってるからこそおもしろみがあるわけだよね。でも映画はそれが弱いというか、立ってはいるんだけどマンガ的なのかリアルな人間なのかどことなく曖昧。コメディにしては弱く、じゃあ人間として感情移入させられるかといえばそこまででもない。主演お2人はいつもどおりのらしい演技で、中谷さんはここんとこ続く不幸女を今回も同じように見せるし(上手いとは思わないけど)、阿部さんはほっとんどセリフがないながらもかなりよかったと思うわ。演出の問題か、脚本の問題か。もう少しおもしろくできたような気がします。

d0055469_9235726.jpgd0055469_924868.jpgでも、そのあとどうにも気になって原作を一気読み。読んでみればなるほど、原作をわりと忠実に映画化してて、映画もそんな悪い物ではなかったような気がしてくるな。上巻は完全にギャグ、下巻後半は幸江の生い立ちを含めたちょっとヒューマンてのは映画のトーンとまさに一緒。

原作は、後半のちょい泣けるとこでさえ4コマらしい潔さでオチを作ってたけど、実写は妙にリアルなドラマチック美談になってたのが違和感かな。それが映画ならではの部分といえばそうなんだけど、やっぱりもう少し違う描き方はあったような気がします。

オレにはヒットしなかったけど、原作ファンや、その他未読の人がこの映画にどんな反応をするのか楽しみだなー。
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by april_foop | 2007-10-02 00:00 | 映像
感想/オリヲン座からの招待状(試写)
d0055469_827147.jpgもはや目新しさはない昭和の味。『オリヲン座からの招待状』11月3日公開。別居中の夫婦のもとに、京都の小さな映画館オリヲン座から、最終上映の招待状が届いた。子供の頃、たくさんの思い出をもらったオリヲン座。2人を家族にしたオリヲン座がいちばん元気だったあの頃、劇場を守り続けた男女がいた。
映画「オリヲン座からの招待状」オフィシャルサイト

加瀬君は現代青年も合うし、戦中ボウズもよかったけど、昭和レトロもすっぽりハマるわねぇ。りえ様は相変わらず細すぎるけど、それがまた昭和っぽさともマッチするわねぇ。という感じで、小さい小さい人情&愛情の物語で、数年前から増えてる系譜の作品。特別なものはないけれど、普通にいい話。原作未読ですが、浅田次郎らしい雰囲気は醸してます。

2人の素朴で奥ゆかしい生き方はいかにも古きよき昭和って感じのヴァイブスを放射してる。丁寧さは感じるし話も無理はないんだけど、どうも少し浅い印象が。それは地味だからってんじゃなく、2人の映画への情熱を感じさせるエピソードが意外と少なかったから。そこをもう少し厚くしてくれたらもっと留吉に感情移入できただろうし、トヨとの関係性にもさらに深みのある距離感が出てきたような気がするけど。

それでも最終上映のシークエンスは、やっぱりちょっといいな、って思っちゃったり。それは原田芳雄のチカラだったり。盛り上がりに欠けるので薦めはしないけど、いい話なことは確かなので、なんとなくホロリはできるよ。まっとうな役での田口トモロヲ(もう50歳なのか。年齢不詳だ)の起用はマルです。

d0055469_0225811.jpgd0055469_023747.jpgちょい話変わって、りえ様は『Dear』創刊号と『FRaU』10月号のカバーでだだかぶり登場。ビューティーは圏外なので内容については言及のしようもないけど、『FRaU』の「顔」インタビューは面白かったよ。麻生久美子、永作博美、山田優、というわかってる感じのラインナップもグーね。ギャルズはぜひご一読あれ〜。
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by april_foop | 2007-09-26 00:00 | 映像
感想/サウスバウンド(試写、書籍)
d0055469_055761.jpg夏終わっても沖縄いーよねー。『サウスバウンド』10月6日公開。上原一郎は元過激派の無職オヤジ。役所にたてつくは、学校にのりこんでくるわ、小6の二郎には恥ずかしくてしかたない! それはそれとして、最近たかってくる中学生のカツもややこしい。え、お母さんが昔、刑務所に入ってた? うちは一体どうなってんだよ。しかも沖縄に移住ってなんだよそれ!?
映画「サウスバウンド」公式サイト

原作読了者的には、軽い笑いと森田監督的な現代風刺をちりばめ、そこそこ楽しかったかなーと思ったわけ。もちろん大幅に削られつつもポイントは押さえてるわけだし。だけど原作未読だと、トンデモ一家にしか見えないかも。いや実際トンデモなんだけど、原作はその辺キャラクターを密に描き込んでるからさ。映画だけ見ると掘り下げ不足は否めないところ。

東京編の布石が弱いから、沖縄に行ってからの弾けっぷりが活きてこなかったんだよね。東京にいるときも、沖縄に行ってからも家族に変化があったようには見えなかったもの。特にさくらの出番が足りん! そしてクライマックスの迫力不足は致命的。原作だとここでかなり興奮してのめり込むんだけど、映画ではさらりと流れてしまいました。役者さんたちはいいんだけどなー。

邪推するにこの企画、あまりに時間がなさすぎたのでは。5月だかにクランクインして、半年たたずに公開だもんね。さすがにタイトすぎるような気がします。まあ大人の事情は多々あるんでしょうが。。ま、それはさておき、北川景子はやっぱいいよ。おでこ出しがまたカワイイよ。秋はドラマ主演もあるし飛躍が期待されるぜ。そして沖縄の景色はいつ見ても素敵だぜ。

d0055469_0193522.jpg原作は奥田英朗らしく、人間を滑稽ながら温かくもリアルに描きファミリーかつ生き方を問うた秀作。じわりじわりと登場人物に感情移入してしまうのは、ちゃんと人を描けてる証拠だろうね。いきなり沖縄に飛ぶとは思わなかったけど、2作品味わえたようなお得感があったわ。正義や生き方を問うメッセージもよかったしネ。傑作ではないけど秀作です。
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by april_foop | 2007-09-12 00:00 | 映像
感想/クワイエットルームにようこそ(試写)
d0055469_1251532.jpgLife is happy? 『クワイエットルームにようこそ』10月20日公開。フリーライターの明日香は目を覚ますと、閉鎖された空間で手足を拘束されていた。そこは「クワイエットルーム」と呼ばれる精神科の隔離病棟。冷徹な看護婦、奇妙な患者たち、そして面会に来ない彼氏。一種異様な世界で自分を見つめ直し……って、あたしなんでここにいんのよ? てか、ここから出られんの??
映画「クワイエットルームにようこそ」

前フリ・説明が長いなぁと思い始めた中盤、ようやく話が展開し始めたらけっこう引き込まれたなー。とにかく役者たちがすごくいい。キャスト勝ち。内田有紀は、振り切れたシーンこそ気持ち物足りなかったけど、全般いい調子。ほぼ出ずっ張りを見事に背負い切ってたね。エライ。クドカン、りょう、ブッキーはもろ得意ゾーンな役でぴたり。そして天才・蒼井優と怪人・大竹しのぶは非の打ち所ありません。蒼井優、今までとはまた違うトーンでイイ。高橋真唯ちゃん、馬渕英俚可、平岩紙あたりもグー。

なんだけど! 内田有紀以外の出番が中途半端でもったいなーい!! なんせ精神病患者だから設定とビジュアルはエッジが立ってるものの、トリッキーさ先行で説明以上の背景が見えてこない。だから魅力あるのに、感情移入しきれないのは残念でった。思わせぶりなセリフは、バックグラウンドが透けてこないだけにちょい上滑り感もあり。

終盤の話の加速は心地よく、テーマ性への転がし方はおもしろかった。マトモに見える人たちもどこかマトモじゃなく、マトモじゃない人たちの中に意外なマトモを見つけちゃうあたりはベタだけどリアリティあり。"面白いだけ"の人生に果たして意味があるのか、ではその逆は、なんて風刺じみたところや、なんだかんだ結局堂々巡りを繰り返すだけの人生だけどそれもまた楽し、みたいな構え方を示すあたりはビビッドに共感できたわわ。

てわけで、豪華布陣とテーマ性の深さで十分楽しめたけれど、この素材でやるならあと3倍は面白くしてほしかったかも、ってのがオレの期待値でった。

d0055469_1252861.jpg恋の門』もようやく鑑賞。うーん、面白いけど原作が超絶傑作なだけに見劣り。でも酒井若菜は超イイ。

ここから比べると、『クワイエットルーム』の演出は随分スマートになってる気が。って原作が自分だからやり易いだけ? 塚本監督とか、庵野秀明とかは前作に続いて出演しております。そのあたりも要チェックかしら。
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by april_foop | 2007-09-11 00:00 | 映像
感想/犯人に告ぐ(試写)
d0055469_2385267.jpg濃密サスペンスで社会の本質を見よ。『犯人に告ぐ』10月27日公開。6年前、誘拐された子供を救えず、その責任をマスコミそして世間から追及された刑事の巻島。再び起こった幼児連続殺人事件解決のために呼び戻された巻島は、ニュース番組に出演し「BADMAN」と名乗る犯人に呼びかける。「犯人に告ぐ…」。
犯人に告ぐ

原作(未読)ものサスペンスは、緊張感を切らすこと無くうまーくまとめてて見応え十分! 犯罪と捜査そのものに特筆すべきものはないけれど、ドラマの下敷きとして過不足無く描き、その上に人間ドラマを骨太に乗っけているのだよ。それを体現する役者たちは渋ラインナップながら、それぞれのキャラクターに血を通わせてドラマに筋を通す。スミっぽい映像もノワール感UPに貢献してますなー。トヨエツの勝利宣言はマジ、カッコイイっす(予告で見れてしまうのはいいのか悪いのか)。

さて、個人の信念を貫くことが必ずしも正義とはならない。仮に正義であったとしても、それによってすべての人が救われるわけではない。さて、独善的論理での行動は犯罪と非犯罪にどれほどの差があるのだろうか。しかしそれが時に物事を好転させてしまうとしたらそれをどう考えればいいのか。さて、親族の命と責務上の命はどちらが重いのだろうか。さて、警察は完全な人間でしょうか。

といったテーマを決して明言はせずに投げ掛けてくる。子供を巻き込んだ犯罪というのにも、もちろん現代的な問題提起としての意味はあるだろーけど、上に書いたような究極の選択こそが本作品で一番見せたかったとこなんだろーなー。もちろん答えはないけど、そんな選択の連続である社会というものを思わずにはいられません。

ちなみにこれ、WOWOWの映画進出第一作。実はすでにWOWOWで先行オンエアされてて、感想も寄せられてたりします(意外と芳しい評価ばかりではないのね…!)。が、フープは本作をおすすめの1本としたいと思います。トヨエツ目当てでもOKよ!
犯人に告ぐ|WOWOW ONLINE
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by april_foop | 2007-09-10 00:00 | 映像
感想/ヒート アイランド(試写)
d0055469_10372766.jpg若いなぁ! 『ヒート アイランド』10月20日公開。渋谷を仕切ってる若者グループ「ギルティ」。ある日、強盗が盗んだ数千万円の入ったバッグが転がり込むが、それを取り戻そうとする強盗、そもそものカネの出所である関西系ヤクザ、渋谷を縄張りにするヤクザから追われるハメに。リーダーのアキが思いついた作戦とは!?
映画「ヒート アイランド|heat island」公式サイト

あーもう若すぎてついていけねー。ダサいことが嫌いで筋を通す渋谷のチーム、ってことだけど見た目はまんまギャル男で、その時点でポリシー感じず。というか全然カッコよくねー。頭がキレるってのもいまいち説明足りないし、チームもんのくせにメンバーの役割が微妙。総じてキャラが弱いなぁ。

なぜか脇を固める大人たちはけっこういいメンツが集まってて、それぞれはいい演技してます。けどやっぱ微妙。なぜならステレオタイプにヤクザ~ってキャラなだけで、魅力ないのよ。ストーリーはでき過ぎてる感じがすごいするし、先もなんとなく見えちゃう。この肌の合わなさは決して世代の違いだけではないはず。

キャラもストーリーもいまいちな『IWGP』というか。まあそんな感じです。
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by april_foop | 2007-09-08 00:00 | 映像
感想/手紙(文庫&DVD)
d0055469_857121.jpg映画公開時に文庫化されて猛烈に平積まれてた頃に読了。非ミステリな東野圭吾『手紙』。兄が殺人を犯し、天涯孤独となった男。服役囚の家族として世間の目にさらされなければならない苦悩と、社会との繋がりを描いた物語。傑作。

すんごいリアル! 章ごとにさまざまな壁にぶち当たり、そのたびに多くのモノを諦めてく。友達、仕事、夢、恋。殺人犯の弟という厳然たる事実と、それによる差別&逆差別。単純な善悪ではくくれない社会の見えざる感情を正確に起こすのは東野圭吾らしいバランス感覚です。そして著者なりの結論づけもめちゃめちゃまっとうで説得力あるわ。そう、東野センセー、いつだってドまっとうなんだよね。それが何よりも魅力的。

秘密を隠し続ける事はおよそ不可能に近く、かといって秘密をオープンにしたからといって他者も同じようにオープンに接してくれるはずがない。これは犯罪関係以外に性差別、格差社会、その他諸々でも同様。消えてなくならないものに対しての是非を問うのではなく、消えてなくならないものをそれとして受け入れた上で対処するのが現実的。善悪の議論とは別次元にある圧倒的に的を射たロジックだね、こりゃ!

加害者、被害者、そしてその身内。あらゆる視点を等しく描き、それが社会だと断定する東野圭吾。加害者の家族をここまで掘り下げたこともすごいし、世間というものを俯瞰できる眼力にまたまた感服でした。主人公・直貴の唯一にして最大の救いである由美子。彼女の人生にもめちゃめちゃ興味がそそられるわ。スピンオフしとくれ!

d0055469_85735100.jpgで、映画版をようやくDVDにて。んー、原作のいいところを一通りなぞってるから基本的に主張は通ってるけど、原作読了者からすると胸を打たれるようなシーンはなし。山田君とエリカビッチがミスキャスト。ひとつひとつのエピソードをしっかり積み上げてはじめて説得力の出る話だからなー。原作があまりにも傑作なだけに、2時間の尺に収めるだけで精一杯か、というところ。もっと間と描き込みが必要でしたね。
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by april_foop | 2007-08-31 00:00 | 文字
感想/夜の上海(試写)
d0055469_0133948.jpg旅の恋は国境越えも簡単です。『夜の上海』9月22日公開。トップヘアメイクアーティスト水島は仕事で上海へ。夜の街を1人ふらふらと歩いていると、タクシー運転手のリンシーに追突される。怪我はなかったものの行きがかり上タクシーに乗ると、リンシーが恋心を抱く幼なじみの結婚を知らせる電話が入り…。
映画「夜の上海」公式サイト

上海の一夜を描いた群像"旅恋"物語。水島とリンシーを中心に、その周辺人物の恋模様もあわせて上海の夜景を舞台に軽やか〜に描かれる。その映像はすごくスタイリッシュで、テンポも良好、もっくんはカッコイイし、ヴィッキー・チャオもカワイイ。見映えはすこぶるグッド。

けど話に中身はなく、なにこれ「月9」? 言葉が通じない初対面てシチュエーションは今さら全然おもろくないし、周りの人間たちのキャラクターもエピソードもぺらぺら。群像タッチにしてる意味がまるで感じられねー。竹中直人なんて浮きまくって見えたけど大丈夫? 子供を思い出す看板、あれ、中国の一人っ子政策のやつじゃないでしょうねぇ??(違うかな)

とまあ、なんとなくラブな雰囲気に酔いたいひとはどうぞ。ま、異国でなんか吹っ切れるって気持ちはわからないでもありませんな。ラストも見え見えだけどそれもまあいいか。上海に行きたい気持ちはがぜん高まりました。
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by april_foop | 2007-08-26 00:00 | 映像
感想/めがね(試写)
d0055469_12333488.jpgやっぱり海が好き! 『めがね』9月22日公開。とある南の海辺に降り立ったタエコ。宿泊先のハマダで主人のユージに迎え入れられ、翌朝、目を覚ますと枕元にいたのは謎のカキ氷名人・サクラ。一緒に朝食を食べる教師のハルナにタエコを追いかけてきたヨモギ。目的なく島を訪れ、彼らになじめなかったタエコだったが、やがて彼らが口にする「たそがれる」という行為に溶け込みはじめる。
映画「めがね」公式サイト

スーパースローな、ウルトラロハスムービー。どこかの南の海辺(ロケ地・与論島)にたゆたう時間と、穏やかな暮らし。ストーリーらしいストーリーはないまま、ゆっくりとした時間の流れにただただ身を任せるような印象。これはもう受け手に完全に委ねられてるな。観た人の置かれてる状況によって、受け取り方は変わりそう。お疲れ気味なら癒され、逃避したい人にはたまらなく魅力的に映るはず。いろんな生きるヒントが落ちてるからどれを拾うかはアナタ次第!

登場人物の背景は『かもめ食堂』に輪をかけて語られず(実はみんな先生系という設定はあるらしい)、メッセージ性という意味でも強くは主張してこない。だけど、ふとしたフレーズやちょっとした情景から感じさせる余韻はある。動きの少ないカメラ。飾り気のないシンプルでミニマルな会話。朝ご飯を美味しく食べて、体操をし、にこやかに笑い、多くを求めず、それを繰り返して暮らす日々。主張はしなくとも、そんなユートピアを見ていると気づかされる。このリズム、この豊かさが人には必要なんだ、と。

アグレッシブを求めるオレとしてはちと弱かったというか、ちっとも面白くなんてありません。でも、ひとつの簡潔な世界を示しきってることは素晴らしいと思う。本質はいつだってシンプル。いいメッセージだね。いうなれば大人の『天コケ』

d0055469_12342523.jpgとかいって『かもめ食堂』を観たのは比較的最近DVDにて。こっちは、動きが少ない日常の中にも、普遍的なメッセージとか示唆に富んでるから退屈しない。キャラクターの背景を想像させつつも、現代を生きる上でのヒントがてんこもり。結局、自分がしたいことをする。基準は自分。このシンプルさが今の日本に求められてることだったりするんだよね。単なるロハスではない好編だと思います。ちなみに「かもめ食堂」は定食屋みたいな感じで今も営業中。日本語メニューもあって日本人向け観光地化してるとかなんとか(友人談、2007年7月現在)。笑

両作品とも衣装が映画にマッチしててカワイイよね。
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by april_foop | 2007-08-21 00:00 | 映像