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感想/ジャンパー(試写)
d0055469_12453815.jpg潔いまでの起・転・結! 『ジャンパー』3月7日公開。15歳のある日、空間を"ジャンプ"する能力に気付いたデヴィッド。時は流れ、世界中を瞬間で自在に移動できる彼に不可能はなく自由気ままに暮らす毎日。しかし彼の前にパラディンを名乗るローランドが現れ状況は一変する。彼は、"ジャンパー"を抹殺することを使命としていた。さらに同じジャンプ能力を持つグリフィンも登場。パラディンとは何者なのか。そして彼らの戦いの行方は!?
映画「ジャンパー」公式サイト

それこそ『週刊少年ジャンプ』に出てきそうで楽しめたなー。最初30分で一気に引き込んで、次の30分はストーリーを進めつつひと休み。最後30分でトップギアにもってってクライマックス! とまあ山、谷、山の"承"なし90分間。娯楽大作はこのくらいの潔さが気持ちいいっすな。「確実に続編あります!」というのが半分もいかないうちに予想できるけど、それを隠そうともしない潔さもまた気持ちいい。海賊さんクモ男さん盗人団私は誰?殺し屋もひと段落したし、次のポップコーンムービーってことでいいんじゃないでしょうか。

イチにもニにも見どころはビジュアル。世界各地で敢行したロケは『ボーン』シリーズばりのスケール感をくれるし、瞬間移動を使ったスカイアクションは『スパイダーマン』級のスピード感。しゃれっ気もあれば、カーアクションもジャンプの特性が活かされてて新鮮だわ。ジャンパーたちのバトルを見てたら、そっくりそのまま『ドラゴンボール』に置き換えられるのでは?って思ったな。キャラクターとストーリーはまだ弱いし、OCっ娘のヒロインがあんま好きな顔じゃないし、男2+女1はスパイディーだなぁとか思ったけど、サミュエル・L・ジャクソンはドンピシャ。この先も期待しましょう。

とにかくわかりやすくてルールも明快(細かいところハテナもあるけど)、男の子ならきっとアドレナリン出るであろうスピード感をぜひお楽しみあれ。USJにアトラクションできれば楽しそうだナ!

d0055469_0551770.jpgで、同じくダグ・リーマン監督の『Mr.&Mrs.スミス』をDVD鑑賞。期待してたよりは面白くなかったけど、ブラピ×アンジーを堪能すればそれでよしか。あと少し話に捻りがあるか、もう少し暗殺シーンに斬新さがあれば、もっと引き込まれたような気もするけれど(2005年の作品を今観てるからそう思うのかな?)。さすがにそれはどうなんだ?というアクションが多かったように思います。そんなヒマを与えないハイスピードって感じでもなかったしね。エスプリ系の会話はそれなりに楽しめたけど。
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by april_foop | 2008-02-19 00:00 | 映像
感想/悲しみが乾くまで(試写)
d0055469_2112634.jpg淋しいけど、優しい。『悲しみが乾くまで』3月29日公開。最愛の夫を亡くしたオードリー。夫の親友であり、しかし薬物中毒患者でもあるジェリーにその死を報せ、そして共に暮らすことを提案する。しかしオードリーの悲しみは癒えず、ジェリーもまた薬物を絶てないのだった。
映画『悲しみが乾くまで』公式サイト|ウーマンエキサイト シネマ(映画)

去年、『アフター・ウェディング』『ある愛の風景』でオレのハートをがっちり掴んだスサンネ・ビア監督のハリウッドデビュー作。環境は変わっても彼女らしく、ときに容赦ないほどに残酷に、しかして根底では優しく人間を描いてますわ。その本質はやっぱり"淋しさ"だと思うなぁ。この作品も9割方重いの(その時点でダメな人も少なくないはず)。だけど最後の1割で、その淋しさを前提としたうえでの温かさとか優しさ、希望を見せてくれるんだよなぁ。やっぱりセンスある!

本当に最悪に深い悲しみってのは、決して癒えることはない。なにをどうやっても受け入れられないことって確かに存在する。すると人間は弱いから、心を閉ざしたり、バランスを失ったり。そして人間はズルイから、それを誤魔化したり、何かにすがったり。監督はそれをまんまリアルに映し出す。でも、否定しない。弱くてズルイからこそ、救いの手を差し伸べてくれる誰かが必要なことを示す。てのを踏まえて、"善意を受け入れて"というフレーズがキーだったけど、まさにこの受容し難き困難と、そこからの脱出を象徴した、素晴らしいメッセージだったわ。シンプルなのがまたいい!

ハル・ベリーも、ベニチオも苦しい苦しい役どころをしっかり演じてました(特にベニチオ!)。オードリーは、欠けてしまった自分のコアを、夫に最も近いモノで埋めようとして、逆に喪失感を募らせてしまう。ジェリーもまた、そんなオードリーの力になりたい、少しでも自分を変えたいと思うのに、それが叶わず躓いてしまいます。どちらも、失ったものを取り戻せないそんな自分に対するもどかしさを抱えながら、それでもなんとかつながって、前を向こうとする。話に飛躍はなく、ほんとギリギリの1歩踏み出せるかどうかっていう葛藤がよかったね。"一人暮らしは淋しいから"は、隣人のセリフだけど、これもまたシンプルかつ本質をとらえていて効果的でした。

瞳のアップを抜き出すスサンネ流の映像世界も健在。これ、決して目の演技とかじゃないのに、思わず映し出された瞳からいろいろと感情を読み取らされてしまうんだよね〜。ただ、ハリウッドとの相性はやや疑問かなぁ。あと、邦題がなー。原題は『THINGS WE LOST IN THE FIRE』。本編観ればわかるけど、いいタイトルなんだ(自分の外にあるものを失っても取り戻せるけれど、自分の内側で失った物は取り戻せない、というメタファーだと思う)。さすがに直訳せえとは言わないけれど、主題を示す含蓄があるだけに、作品のためにももう少し内容とリンクさせてほしかった。どうせ大衆受けじゃなくて作家寄りの監督なんだからさー。

癒しとか、大きな感動とかいう類いは期待するべからず(ホントに暗いよ!)。スサンネの世界は十分堪能させてもらえるので、ファンは必見! ボクは満足です。
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by april_foop | 2008-02-14 00:00 | 映像
アフリカでは何が。感想/ナイロビの蜂、ラストキング・オブ・スコットランド(ともにDVD)
d0055469_11424446.jpg一昨年くらいから多かったアフリカ舞台の映画。観たかった2本をDVDにて。広大な大地の上で何が起きているんだ?

評判もよく観たかった『ナイロビの蜂』。なるほど、好評なのも納得。夫婦愛とアフリカを食い物にする社会問題を巧みに織り込んだ秀作だ〜。物語への導入がうまいからすんなり引き込まれ、スラムの描写や回想の仕方もすごく効果的。社会派としてもラブストーリーとしても、どっちの側面からもちゃんと成立してんね。本当にアフリカってこんなに食い物にされてるんだろうか。病院の問題とかは想像つくけれど、諸外国がこんなやり方でアフリカから搾取しているとしたら、それって植民と変わらないね。

レイチェル・ワイズは知的なイケイケ姉さんで、なんと実年齢より10も下の役どころだったのにはちと驚きだけど、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』とは180度違う健康的美女でした。

d0055469_1143571.jpgお次はフォレスト・ウィテカーのオスカー獲得で話題だった『ラストキング・オブ・スコットランド』。これまた面白かったな。最後はどんどんと悲惨なことになってしまったけれど、実在のアミンが元にあるわけだからこの結末も仕方なし。しかしこれがたった30年前か。。アミンにも当然問題はあるんだろうけど、やっぱりそれだけじゃないんだろうなぁ。

フォレスト・ウィテカー、アミン本人なんじゃ?と思わせるような見事な演技。エンドロールで本人写真が出たとき、完全な相似を描いていたことに驚いたわ。あの獰猛さと、狼狽、迫力。いやはや。『バンテージ・ポイント』では善良な市民。ギャップに萌えるぜ。しか〜し本当に注目なのは今、ノリにノってるジェームズ・マカヴォイ君! ワケありそうな眼差しが婦女のハートをがっちりキャッチなのも納得。繊細さと色気と陰を同居させてて、雰囲気あるねー。演技の実力も本物? 『ペネロピ』『つぐない』でも楽しんでください。

『ルワンダの涙』『ホテル・ルワンダ』『ブラッド・ダイアモンド』と、描かれるのは虐殺や支配、紛争などアフリカの混迷ばかり。最初は、こんなことって本当にあるのか?ってくらい現実味なく観てしまっていたけど、これだけ観るとさすがに危機感を覚えるわ。興味本位でアフリカに行きたい〜とか思ってるけど、もっと歴史とか勉強しないといけないのかも。そしてできることをやらないとなぁ。そんな風に思えました。どの作品も秀作なのが皮肉だわ。
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by april_foop | 2008-02-12 00:00 | 映像
感想/マイ・ブルーベリー・ナイツ(試写)
d0055469_2164021.jpg恋したくなる雰囲気系。『マイ・ブルーベリー・ナイツ』3月22日公開。失恋したエリザベスは、元彼の家のそばのカフェオーナー、ジェレミーと出逢う。ジェレミーは彼女に売れ残りのブルーペリーパイを振る舞い、2人の間に親密な空気が流れ始める。が、エリザベスはNYを離れ旅に出た。メンフィス、ネバダと旅先で愛に惑う人々に出会うたび、ジェレミーへと綴る手紙。NYから距離を置くほどに近づいていく想い。エリザベスが見つけたものとは。
映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』オフィシャルサイト

なんつってもスタイリッシュかつ幻想的な映像が美なのよ。そんな夢見心地なビジュアルに包まれた、やさしい恋の旅。うん、うっとりできるねー。ロードムービーっぽい雰囲気をたたえながら(でもウォン・カーウァイ曰く、非ロードムービー)、失恋〜出会い〜変化〜再会っていう恋愛モノの王道をNYからの旅に乗せて柔らかく描いてて、ロマンチックだけど最低限のリアリティは損なわないというなかなか難しいハードルを越えてるのね。

メンフィスでの出会いは、過去から抜け出すことを。ネバダでは、人を信じることを。失恋によってエリザベスができなくなりかけていた2つを提示することで、彼女は前へ進むために必要な時間と距離を得ていく。押し付けがましく見えないのは、豪華アンサンブルの力量によるところも大きいかも。出てくる人たちみんな魅力的で、初映画のノラ・ジョーンズが、いっそう等身大に見えてよかったんじゃないかなー。中でもレイチェル・ワイズの憂いを帯びたやさぐれ美人っぷりには魅了されたぜ。色っぽいわ〜。『ナイロビの蜂』とは大違いですぞ。

この作品のいいところは、主演の2人が直接すったもんだしないから、「え〜」とか「それはねーだろ」とかそういう面倒臭さがないところ。あくまでエリザベスが自分と向き合って失恋から立ち直っていく過程だから、いい感じなんだわ。映画史に残るとか残らないとかいわれてるキスシーンも、そこまでとは思わないけど、素敵は素敵。ゆってもラブロマンスだから、なにが残るわけでもないけど、過剰に夢見過ぎてない感じが好感もてました。
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by april_foop | 2008-02-11 00:00 | 映像
感想/スルース(試写)
d0055469_1134147.jpgなんだこの狂人合戦は!? 『SLEUTH』3月8日公開。探偵小説作家アンドリューのもとを訪れた若い男・マイロ。彼はアンドリューの妻・マギーの愛人だった。離婚を求めるマイロに、アンドリューはある提案を持ちかける。「この屋敷にある宝石を盗まないか?」。不可解な提案は、奇妙なゲームの幕開けだった。
映画「SLEUTH」公式サイト

もともとが舞台作品で、1972年に映画化されたものをリメイクした本作。なるほど演劇っぽい2人芝居が繰り広げられる90分ですな。ハイテクかつ冷たいブルーの部屋とか、怪しさ満点の屋敷で繰り広げられる、老獪ジジイと、若気至り気味君のメンズバトル3本勝負。ハナっから展開が無茶苦茶なので完全に他人事モードだけど、いかにも芝居がかったやり取りは見物かしらね。ジュード・ロウ、必死のクレイジーっぷり。

演劇としてみるには臨場感に欠けるし、映画にしてはリアリティがないし、ちょっとどっちつかずなのが惜しまれるけど、テキストとか、屋敷のデザインとかはよく練られている感じ。2人の顔半分しか見えないカメラアングルも、やり取りの虚々実々感を意識的に煽ってるね。表面のセリフとその真意、みたいなさ。字幕翻訳がやや微妙な気もしたけど、その辺はちょっと自信ありません。。

テンポのいい90分なので、なんともいえないままサクっとフィニッシュ。全然気持ちよくないけど、キャストのファンならこういうのもアリはアリですかな。
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by april_foop | 2008-02-08 00:00 | 映像
感想/JELLYFiSH(試写)
d0055469_21435865.jpg小粒な良品めっけました。『JELLYFiSH』3月15日公開。恋人と別れた、結婚式場ウェイトレスのバティア。上司に怒られるわ、部屋の天井は水漏れするわ、パッとしない毎日。ある日、海辺でたたずんでいると、浮き輪をした迷子の少女が現れた。バティアの式場で結婚したケレンとマイケル。しかしケガにより新婚旅行をキャンセルし、海の近くのホテルに泊まるがスイートは空いてなく、2人の間に気まずい空気が流れる。ケレンとマイケルの結婚パーティにいたフィリピン人ヘルパーのジョイは、老婦人マルカの世話をする。マルカは女優の娘との折り合いが悪かった。カンヌ映画祭カメラドール受賞作。
:JELLYFiSH:

イスラエルを舞台にした、誰もが感じるあとちょっとうまくいかない日々と、そこにある等身大の希望をゆらりゆらりと描き出したプチ群像劇。スクリーン上を愛おしい人々がたゆたう、なかなかの良品! チラシのイメージほどポップな世界じゃなく、どちらかといえばややグレーがかった日常なんだけど、いろんなさじ加減が丁度よくって、素直に入ってくるわ。

バティアは、子供の頃からの親とのすれ違いが大人になっても尾をひいていて、どこか愛情に飢えた女性。人とのつながりに不安を憶えている感じがよく伝わる。幼い日の自分の姿に翻弄されたり、母親のポスター前で雨に打たれる、皮肉な画が淋しいんだわ。ケレンとマイケルは、目に見えない気持ちの行き違いを体現。目に見える死によってはじめてそれに気付くのがなんとももの哀しい。ジョイとマルカは言葉の壁に阻まれる。イスラエルのお国柄まで匂わせながら、でも互いに親として持つ愛情を抱きしめあって分かち合う。どの話も最後には、ほのかな希望を見せてくれるのであと味は意外なほど爽やか。主要キャラ以外にもいろんな背景を感じられるのがまたグッド。よく練られてる。『迷子の警察音楽隊』に続くイスラエル発の佳作だ!

で、なにより響いたのは「みんななにかの第二世代」という言葉。途切れることのない人生のリンクを表したみごとなフレーズ! そうなんだよなー。誰だって誰かの子だもんなー。その時点でなにかを受け継いでいるんだよなー。宮部みゆきが「子供はみんな時代の子」って言ってたのと同じくらいの大ヒット。ビジュアルもしっかり作り込まれてる感じするし、どのエピソードにも母なる海をすぐそばに置いたりするメタファーも巧み。観れば観るほどにいろいろと感じ取れそうです。
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by april_foop | 2008-02-06 00:00 | 映像
感想/ノーカントリー(試写)
d0055469_23105316.jpgすげーインパクトだぞ! 『ノーカントリー』3月15日公開。テキサスの平野で謎の死体と大金を発見したモス。彼はこれを奪い、迫り来る追っ手の影を感じながらも逃亡する。モスを追うのは、殺人鬼のシガー。空気銃を使い、コインの表裏でたやすく人を殺すこの男から、モスは逃れることができるのか。さらに2人を、警察が追跡し…。
:::ノーカントリー:::

後世に語り継がれそうな殺し屋シガーの恐いこと恐いこと。不気味なルックス(地毛だってさ!)と、瞬殺エアガンの驚異は半端じゃないっす。モスはモスなりにタフに行動しているのと対照的に、シンプルに直線的に人を葬っていくその姿は、演出の妙もあって手に汗握る緊張感。出会ったが最期、死を覚悟しなきゃならない感じ!

コーエン兄弟らしい(ちょっとしか観たことないけどね)、どこか乾いた笑うに笑えないユーモアとノワールちっくな展開が見事にマッチ。少ないセリフと抑えた音楽で、なのに油断させない展開で物語は進んでいく。そして原題『No Country for old man』。時代の変遷とともに忘れ去られていくものとでもいうのか? 警察が口にする哀愁と、シガーの無機質さがあいまって、なんだかトラウマにでもなりそうな余韻が残るよ。

ということで評判も頷けるマーダーゲーム。かなりシブく、見応え十分なことは保証できるかなー。といいつつ、面白いけど、好きなタイプではないかも。
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by april_foop | 2008-02-05 00:00 | 映像
感想/魔法にかけられて(試写)
d0055469_3145361.jpgおふざけが過ぎますわよ! 『魔法にかけられて』3月14日公開。そこはアンダレーシアなるおとぎの国。プリンセス・ジゼルは、白馬に乗ったエドワード王子と出会い結婚の約束をするが、魔女ナリッサにより異界へと飛ばされる。たどりついたのは現実世界のNY! バツイチ弁護士ロバートに拾われるも、魔法の国の常識がことごとく通じない! ジゼルを追いかけてきたエドワード、さらにナリッサの追っ手も迫り、どうなるジゼル? どうするロバート!?
魔法にかけられて

アニメで始まってそのキャラたちを実写化しちゃうという楽しい試みだけど、なんか策に溺れた感が…。やりたいことはわかるけど、どうもドタバタドタバタ。現実世界ではアリエナイ、夢物語のミョーな風習による滑稽さで落とすってのが、なんだかチャチなコントみたいに見えて。ロバートにおとぎ話の純粋性を見せつけることで、現実世界のリアリズムをちょっとひと休みさせたり、逆にジゼルの姿を通して、現実逃避して寝言ばかり言ってちゃダメよ、なんてメタファーを仕込んだり、なテーマ性は悪くなかったのに。

あと自前ディズニーネタを使ったセルフパロディももう一歩? 『シュレック』くらいシニカルに毒づいてくれれば笑えるのにね。でも、ことアニメーションとなれば鉄板で、特にオープニングとエンディングのポップアップブックはさすが夢がある! 実写キャストも歌って踊って浮きまくっててイメージには合ってた。けどクライマックスのトンデモバトルはさすがにやり過ぎでしょー。

子供にウケるのか大人にウケるのか、ちょっと読めないなー。アイデアはおもしろかっただけに、もうちょっとブラッシュアップしたらもっと良かっただろーに。
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by april_foop | 2008-02-04 00:00 | 映像
感想/バンテージ・ポイント(試写)
d0055469_2310695.jpg90分もたずに飽きた。『バンテージ・ポイント』3月8日公開。スペインのサラマンカ広場にて5大陸の対テロ首脳会談が行われる。そこに出席したアメリカ大統領が、大衆の面前での演説中に狙撃された! さらに広場は爆発炎上!! シークレットサービス、スペイン市警、一般市民ほか8人の視点を通して、そこでなにが起きたのかに同時多角的に迫るサスペンスアクション!
バンテージ・ポイント - オフィシャルサイト

狙撃の23分前から狙撃後の流れを8人それぞれの視点で何度もオーバーラップさせていく方式。たったひとつの真実も立場、視点、関わり方でそこに映る世界はまったく違う。テロリストは一体誰なのか。そして何が行われていたのか。激しく揺らしたカメラで混乱した現場の臨場感を出しながら、スピード感たっぷりに展開!!

てのは確かにアドレナリン出るんだわ。うん、けっこう出た。徐々に核心に近づいていくドキドキ感覚もいい。けど、あまりにもハイスピード押しだけで突っ走るもんだから半分くらいで疲れました。その辺考慮しての90分1本勝負なんだんろうけど、最後まで一定のリズムだったから、4人目くらいでなんとなく目疲れ&胃もたれ。もちろん登場人物によって行動範囲も目的も全然違うから、目に入るシーンそのものに変化はあるんだけどね。リズムの問題だよね。

もう一個引っかかったのは(こっちのほうが大きい)、大統領選も間近なこの時期に、しかも大規模テロなんつー社会派ネタのど真ん中をぶつけておきながら、その意義はスルーしてアクションのみで終わらせてしまったこと。いくらか、社会的なエッセンスを感じないこともなかったけれど、もうちっと重層的に作ってよほしかったよ。あと30分使ってさ。それでこそ、今このタイミングでこういう映画を作る必然性が出たと思うんだけど。

決して楽しめなかったわけではないけど、アクションの領域内。テロの脅威がなによりも印象に残っちまったぜ。良しとするかどうか、みなさんの視点はどんなもの?
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by april_foop | 2008-02-03 00:00 | 映像
感想/アメリカを売った男(試写)
d0055469_20425097.jpgえー、こんなもんなの? 『アメリカを売った男』3月8日公開。2001年、FBI捜査官ロバート・ハンセンが逮捕された。彼は、FBIの機密情報を25年にも渡りソ連・ロシアに流し続けていた男。その2ヶ月前、彼を逮捕するために送り込まれたのは捜査官志望の血気盛んな若者エリック。彼らの間に、なにが起こったのか。アメリカを揺るがした事実に基づいた衝撃作。
映画『アメリカを売った男』公式サイト 2008年3月8日(土) シャンテシネほか真実のロードショー

二重スパイって、ちょいちょい出てくるネタだけど、なんせこれは実在のケース、しかもあのFBIというから、どれほどスリリングなもんか興味あるじゃないか。と思ってたらけっこうな勢いで拍子抜け。すでにFBIの内偵は済んでて、あとはすべてを把握するための現行犯逮捕狙いで、監視しまくりの状態。そこに駆け引きはまったく存在しません。ハンセンも感づいて警戒してるから、ほとんどアクション起こさないし。

かといって、それまでの25年をにおわせるような描写もなければ、スパイであり続けることに対する疲弊感みたいなものも特に感じられず。ハンセンも最初こそヤバそうなオーラを醸してたのに、どん臭いエリックの超後付け誤魔化しを意外にあっさり信じちゃったりして、おいおい天下の大スパイもヤキが回ったのかい?って感じ。対するエリックもキレる有望株って感じはまったくしないただの青二才(あ、でも嫁にはキレてた)。つーかエリックの嫁も、今さら何をってくらい旦那の仕事に理解がなかったなー。

雰囲気は確かにあるし、主演クリス・クーパーの演技は十分。なんだけど、事実に基づいているという割にディテールに説得力がないせいで特に緊張感も感じられず、ドラマに重厚さもなし。なんでわざわざ映画にしたんだ? この程度なら15分のニュース特集のがよっぽどドキドキするような気がするぜ。
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by april_foop | 2008-02-02 00:00 | 映像