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感想/ウォーク・ザ・ライン 君に続く道
d0055469_13195450.jpgジョニー・キャッシュは知らないけれども。『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』DVD鑑賞。幼い頃に兄を亡くしたJR。トラウマを抱えながらも大人に成った彼は、ロカビリースターになり、運命の女性、ジューン・カーターと出会う。しかし彼には妻子があり、やがてドラッグに溺れ、ついには逮捕されてしまい…。
映画「ウォーク・ザ・ライン」オフィシャルサイト

予備知識ゼロで臨んだ本作ならば、ジョニー・キャッシュというミュージシャンもまったく知らず。でも主演のホアキン・フェニックス&リース・ウィザースプーンの歌声&楽曲に魅せられて、楽しく見られた2時間ちょっと。伝記映画であり音楽映画。なるほどこんな人物がいたのか。

映画自体のダイナミズムは感じられたものの、ストーリーとしては微妙なところ。少年時代のトラウマを抱えたミュージシャンが、不倫愛とドラッグに溺れてやがて再生っていう話だからね。そこに目新しさなどなければ、特別な教訓が歩くわけでもなし。トラウマだって消え去ったわけじゃなさそうだし、"walk the line"というタイトルもセリフとして登場した以上の意味はなかったような。まあ、ジューンに向かってまっすぐ歩いたという捉え方はできるけど。

まあ実在の人物の人生にケチつけても仕方なし。数々のロカビリーチューンとステージだけで、十分楽しめたことは確かですよ。
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by april_foop | 2008-04-04 00:00 | 映像
感想/コールドマウンテン
d0055469_1314343.jpgA.ミンゲラ監督追悼レビュー2。『コールドマウンテン』DVD鑑賞。ノースカロライナ州コールドマウンテン。インマンとエイダは一目で惹かれあうものの、インマンは南北戦争へと出征し2人は引き裂かれる。3年の時が流れ、重傷を負ったインマンは、エイダと生きて再会することこそがすべてだと悟り、死の危険を冒して故郷への道を歩み始める。一方、エイダもまた父を亡くし生活の危機が訪れながらも、ただただインマンを待ち続けていた。
コールドマウンテン

これまた美し過ぎる感動の叙情ロマン! 150分の長さを感じさせない悲しくも流麗なストーリーに完全に魅せられましたわ。さすがベストセラー原作。さすがミンゲラ。今や妖艶で気高いキャラのイメージが強いニコールが、儚くも美しい少女を演じてるのが新鮮だし(カワイイ!)、ジュード・ロウはもじゃもじゃヒゲでも美しいまんま。2人を見てるだけでもお胸がドキドキします。レニー・ゼルウィガーはなんだかやたら野生児だったけれど。

テレコで2人のパートを重ねつつ、純愛の障害として横たわる戦争の傷跡。特にインマン側は道中かなりのサバイバル。命からがらという点よりも、すべては戦争によって捩じ曲げられた運命というのが痛々しい。騙され、道連れになり、傷つき、守り、といったひとつひとつのドラマがしっかりしてるのですね。エイダ側にしても、残された者の悲劇が描かれていて、争いの醜さ、虚しさを煽ります。

そんな背景の上に乗っかっているから、ラブロマンスが光り輝くのなんの。離ればなれの2人だから、直接絡むシーンは最初と最後のみのほぼほぼプラトニック。雄大なコールドマウンテン同様美しいですなー。この感覚は『ブロークバックマウンテン』ぽい気もするし、戦争と恋の皮肉な運命という意味じゃ『つぐない』もそれに近いかもね。

なんにせよ噂に違わぬ名作。楽しめました。
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by april_foop | 2008-04-03 00:00 | 映像
感想/拍手する時に去れ
d0055469_821172.jpgん−、消化不良だわ。『拍手する時に去れ』DVD鑑賞。最高級ホテルの一室で9カ所も刺された女の惨殺死体が見つかった。現場近くの不審な男が容疑者として捕まり、捜査が始まる。その取り調べの模様はなんと、48時間のテレビ生中継でお茶の間に公開されるという"バラエティ捜査"だった。しかし、容疑者は犯行を認めず、捜査は難航し始める。

2005年の韓国映画で、日本では映画祭のみ上映のDVDスルー作品。どこぞでよい評判を聞いたのでリリースにあわせて早速鑑賞。ホテルの部屋を俯瞰していくオープニングの映像はけっこうゾクゾクさせてくれたけれど、終わってみればもうひとつだったなー。アイデアはかなり面白い。これ、監督の舞台が原作で、なるほどそういわれてみれば舞台的な設定が多かったわね。シリアスの中に唐突に差し挟まれるギャグもそんな感じ。いらねーだろ、あれ。

多分、観客はテレビ視聴者に近い形で想定されてるんだろね。捜査が見えるようで、本当に調べてるのか?くらいの情報しか与えられない。やたらと勿体ぶって焦らして焦らして、全然話が進まない。と思ってたら、メインで捜査にあたってる刑事が、最後まで被害者の顔を知らないっておかしいだろ! 一体何を調べてんだよ! もろもろを加味してもこの事件でこの捜査の展開はさすがにリアリティに欠けるような気が。現場の物証を刑事が素手でくすねるってアリ!? そんな節々の違和感と、スピード感のなさが相まって、劇中の視聴率同様こっちの興味も急降下。

クライマックスだって、自白のみで裏付けの前に捜査終了かい! 最後のオチにしたって、最初からその線は考えられたような気がするんだけど、捜査本部にその気配はなかったよね。しかもこのシリアス劇に、オカルト落ちってのもなぁ。ちょっと消化不良ですわ。そもそも捜査のテレビ公開による犯罪抑止とか、殺人犯の正気or非正気なんていう社会的なテーマも特に掘り下げられることもなく投げっぱなし。期待もたせてくれたのにな。

とにかく突っ込みどころはかなり多いと思われるサスペンス。役者たちはよかったように思うけどね。意味深なタイトルの解釈も難しかったなー。
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by april_foop | 2008-03-30 00:00 | 映像
感想/イングリッシュ・ペイシェント
d0055469_2115275.jpgA.ミンゲラ監督追悼レビュー。『イングリッシュ・ペイシェント』DVD鑑賞。第二次大戦下、砂漠で撃墜された飛行機から、全身火傷の男が救出された。記憶も定かではない"英国人患者"を、戦争で恋人を失い悲嘆にくれるカナダ人看護士が、つきっきりで看病する。意識の戻った男は思い出し始めていた。人妻である女性と愛しあった日々を。

ああ、なんて皮肉な運命。不倫愛というのはこの際置いといて、あまりにも悲劇的な結末になんともいえない余韻が。途中までは、なんだなんだ、不倫愛を随分美化してくれるじゃないか、なんて思っていたけれど、クライマックス以降の展開と、ハナをはじめとした周辺ストーリーで単なるロマン映画にはしてないのね。

それはつまり、反戦であり、国家や民族で争うことの愚かさへのメッセージ。イギリス名じゃないというだけから始まった悲劇の連鎖には、いくつものメタファーがあふれてました。もはや誰だかわからなくなった果てにイギリス人患者とされるその哀しみとはいかばかりか。

160分超だけど、あまり長さを感じない文芸大作。人間のドラマを描きながら社会性も併せ持ってて、なるほどオスカー獲得も納得の叙情詩的作品でした。惜しい監督を亡くしたなぁ!
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by april_foop | 2008-03-26 00:00 | 映像
感想/燃えよ!ピンポン
d0055469_9263843.jpg濃いめ笑い好きさんはドウゾ。『燃えよ!ピンポン』3月22日公開。かつての天才卓球少年ランディは、今やピンポン曲芸で細々と暮らす落ちぶれ中年。そこに表れたFBI捜査官が、5年に1度行われる裏の卓球世界選手権と呼ぶべき大会での潜入捜査を依頼してくる。その主催者は、父の敵。参加を決めたランディはブランクを埋めるべく盲目の卓球マスターを訪ねる。
映画『燃えよ!ピンポン』

バカ映画で、かなり濃いめの笑えないギャグ連打! けっこうテンポもよくってキレもあるんだけど、どうしてもオレの肌にはまったく合わず笑えなかったなぁ。最初は期待してたんだけど、微妙にオチの前にオチがわかっちゃうような、そんなタイミング。笑いってほんと繊細なラインなので難しいわ。ま、この辺は完全に好みの問題。笑いに疎いのでいい例えが思い浮かばないけど。

CG9割つー卓球シーンは当然ながらスピード感満点でほほえましい。バカ技もばんばん繰り出すし、最後の方のもはや卓球ですらない展開はわりと嫌いじゃない。主演のダン・フォグラー、クリストファー・ウォーケン、マギーQとキャストたちはなにやら楽しげで、勢いで90分押し切ったチカラ技系作品。

良くも悪くもお笑いIQは低め系(高ければいいってものじゃないですよ。あくまでジャンルとしての表現ね)。ちなみに卓球人口って世界第3位なんですって!
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by april_foop | 2008-03-22 00:00 | 映像
感想/セレンディピティ 〜恋人たちのニューヨーク〜(DVD)
d0055469_1017619.jpgこれもセレンディピティ。『セレンディピティ 〜恋人たちのニューヨーク〜』DVD鑑賞。数年前に偶然に出逢ったジョナサンとサラ。互いに特別なものを感じながらも、運命が味方するならばきっと再会できると信じて別れる。しかしその日は来ないままそれぞれの結婚が近づいていた。今も心のどこかでお互いを忘れていない2人は、運命を手繰り寄せるべく動き始める。

昨日の茂木さんの本とリンクさせまして。「セレンディピティ」に個人的に注目しているので鑑賞。評判もそこそこいいようだったんだけど、うーん、どうってことなかったわ。フツーにすれ違い系ロマンスで、まあご都合主義な展開の雨あられ。キーアイテムが最初から教えられてるうえに、その後も頻出しまくるもんだから、なんの意外性もなかったなぁ。

それ以上にヒーロー&ヒロインに全然魅力なし。そもそもの一目惚れちっくなところはまあ良しとするよ。そんなこともあるかもしれないだろうよ。けど、オレならまったく興味もちません、この2人に。男はなんだか調子いいばかりで、頼り無さげだし、女も何考えてるんだかよくわからないし。この辺はもうちっと魅力的に膨らませてほしかった。わざわざフィアンセ捨ててまで探すところに共感できなかったからなー。役者はいいのに。

あと欲をいえば、もう少し笑わせてほしかったわ。ちょこっとだけそれっぽいシーンあるけど、まったく笑えず。「セレンディピティ」の考え方としては、まあ偶然の幸運と思えばそれでいいんだろうけど、もうちょっとね、ひらめき的な部分がほしかったのよねー。
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by april_foop | 2008-03-03 00:00 | 映像
感想/パラノイドパーク(試写)
d0055469_22324937.jpg思春期のネガティブサイドってこんな感じかもなぁ。『パラノイドパーク』4月12日公開。16歳のアレックス。両親は離婚間近で、弟はそれにストレスを抱えている。ガールフレンドのジェニファーは少し鬱陶しい。ある日、スケボー仲間のジャレッドに連れられて向かったスケーターの聖地パラノイドパーク。別の日、そこで起きた事件。アレックスの世界は激変する。「僕が考えていたことなんてちっぽけな悩みでしかなかった」。
映画「パラノイドパーク」公式サイト ガス・ヴァン・サント監督作品

時制をシャッフルしながらアレックス本人が回想する「事件」。とんでもない現実と直面して、初めて自分と社会のつながりを意識し、突然社会性が覚醒するような、そんな感じ。今まで抱えていた悩みと、それを越える未知の問題。それに対して、思春期らしく戸惑いを見せながら、子供っぽい現実感のなさと、半端に大人な冷静さを同居させるアレックス。観客が感じるのは異常性? 共感? 傍観? どれも多分正解。すげーイマっぽい感じがするのは確か。

恐れ、そして揺らぐアレックスの心情とリンクするような映像。ゆらゆらと掴みどころがなく、焦点が合うような合わないような。光と影が入り交じって、瞬間的にはミスマッチに思えるような音楽が、なぜだか脳に響く。クールだけど、ちょっと重い、まさに"パラノイド"な世界。掴まれるけど、リアクションにはやや困るぜ。誰もがこうだとは言わないけれど、思春期の難しさを感じさせる作品です。各批評を観ててもやたらと哲学的。唸らざるをえないわ。

主演のゲイブ君、すげー雰囲気あるし、タッパはあるのにカワイイ顔してんなー。さすがガス・ヴァン・サント。いい子をハントしてます。

d0055469_13324668.jpg今さらですが『Elephant』鑑賞。コロンバイン高校の銃乱射事件モチーフ。ただひたすらに、なんてことのない1日だったことが描かれるだけれど、そのなんてことない1日が異様に美しい。その輝きが青春なんだろうけど、そこには陰も曇りも同時に存在していて、そのたったひとつの黒い点が無数の赤い血を流してしまったというやり切れなさ。映像の巧さが際立つだけに、事件の悲劇性がくっきりと浮き上がる皮肉ったらないよね。しかしハイスクールって絵になるなぁ。
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by april_foop | 2008-02-26 00:00 | 映像
TSUTAYA DISCASでコメディ映画でも観てみた
TSUTAYA DISCASをはじめてみた。いわゆる宅配レンタルってやつ。すっかり映画漬けで旧作もじゃんじゃん観た今日この頃につき、メリットあるんじゃないかなーと思ってね。今のところ使い勝手はまあまあいい。配達も返却もスムーズだし、店舗に行かなくていいというのは何よりだ。価格は1980円/月に8枚まで。フル活用すれば店舗で借りるのとあまり変わらないかな。8枚消化するのは時間的にけっこう負担だけど、この下のプランはやや割高な気がするから、しばらくこのペースでやってみます。デメリットはやっぱりマイナータイトルの在庫が少ないとこかな。観たくてもずーっと貸し出し中だったり、そもそもストックになかったり。まあ観たい映画は腐るほどあるから、気長に待てばいいんだけどね。

d0055469_22352292.jpgてわけで、ひとりコメディ祭を開催。フリークの間じゃ避けては通れないらしい(?)3本を。

まずは『俺フィギュ』の流れで『タラデガ・ナイト オーバルの狼』。ウィル・フェレルはやっぱオモロイなー。今作ではオバカレーサーを演じてます。無駄なシーンもけっこうあるから、120分もなくていいけど、笑えるところはかなり笑えるよ。燃えてゴロゴロはサイコー! 食事前のお祈りの酷さもかなり笑えたし。あと恐怖心を克服する訓練のくだらなさは、『ナチョ・リブレ』と共通してましたな。

d0055469_22353242.jpg『スクール・オブ・ロック』はコメディっていうよりは、ヒューマンとか青春ドラマよりなんだね。子供たちのキャラがもう少し描かれてたら大傑作にっていたような気がするけど、悪いところのない良心的な映画ですわ。がんばる子供たちには敵いませんもの。ジャック・ブラックもおもしろいというよりは、イカした兄貴風で、もっと馬鹿笑い系なのかと思ってたら、やたら気持ちいい映画でした。

d0055469_22354414.jpg最後はまたまた『俺フィギュ』俳優ジョン・ヘダーの『バス男』。すげー稲中的だなー。まずアフロ×サングラスというジャパニーズマフィア風のルックスが反則。これにTシャツをパンツインてズルじゃん、完全に! ジョン・ヘダーの動きがいちいち不格好で、走るのも立ち去るのも可笑しすぎ! なのにダンスが上手いなんて! ユル系なので、爆笑とは違ったけど、これまた楽しめました。

アメリカ製コメディはウケない、みたいな話で劇場公開なしのDVDスルーが多いようだけど、面白いやつは面白いじゃんね。これからも笑わしてくんさい!
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by april_foop | 2008-02-24 00:00 | 映像
感想/裸足のギボン(試写)
d0055469_0552377.jpgじんわりきちゃったわ。『裸足のギボン』3月8日公開。幼い頃の熱病が原因で、40歳にして8歳程度の知能しかもたないギボン。年老いた母親と貧しく暮らす彼は、いつも裸足&笑顔で走っていた。ひょんなことからマラソン大会で入賞した彼は、村長の後押しでハーフマラソン出場をめざすことに。キボンは、賞金で母の入れ歯を買ってあげようと、村長とともに厳しい練習に励む。
裸足のギボン - Official Web Site

実話が元で、実際のギボンさんを追ったドキュメンタリー番組がそもそものはじまりだそう。映画は、コメディタッチをベースにしているんだけれど、障害者うんぬんということではなく、息子と母親の強い絆を描いてるの。コメディ部分が笑えるかどうかってのはおいといて、やはりいい話だけに心が温まる。やさしい気持ちになれるね。

加えてなんせマラソンが題材に盛り込まれてるから、同じランナーとしてつい入れ込んじゃったりして。親子の物語だから、レースそのものはあまり重要ではないけど、走るギボンの姿につい胸が熱くなったわ。なんのために走ってるの、ってのはよく聞かれることだけど、ギボンにとってそれはすべて母親のためだったわけだから。主演のシン・ヒョンジュンさん、愛すべきギボン像を作り上げてて見事でした。

思い切りベタな内容で、作りも軽いから大きな感動とかを受ける人は多くないと思う。んだけど、少し温かい気持ちになれる映画でった。
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by april_foop | 2008-02-23 00:00 | 映像
感想/非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎(試写)
d0055469_2175064.jpgアーティストの頭ん中って…。『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』3月公開。死ぬまで誰の目にも触れることのなかった、15000ページを超える小説と、数々のイラスト。それらの作品群は、発見されるやいなや、その芸術的価値を認められた。謎の作者ヘンリー・ダーガーについてはほとんどなにもわかっていない。彼が住んでいたアパートの大家など数少ない証言をもとに、彼の遺した世界を再構築するドキュメンタリー。
映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』公式サイト

ヘンリー・ダーガーが遺したトリッキーなイラストをアニメーション化させ、彼の未曾有の小説『非現実の王国で』の世界をなぞりながら、彼の輪郭を浮き上がらせる作風。これはもう観てもらうしかないのだけれど、とにかく不思議な異空間世界。女の子には男性器がついてるし、いろいろとメタファー(かどうかもさっぱりわからない)じみたもんが次々と登場。最初はただのロリコン野郎では?と思ったりもしたけど、まあ大きく括ればとにかくアーティスティックとしかいいようがないぜ。

しかしこれも、数少ない証言から膨らませた監督の仮説でしかないわけで、それに対してどうのこうのいっても真実は誰にわかるはずもなし。とにかくヘンリー・ダーガーって人がいて、人知れずこんな作品を遺してた、それだけ。ヘンリー・ダーガーがどんな人間でどんなこと考えてたのかなんて未来永劫明らかにはならないでしょう。となるとオレらは、とにかくその作品に触れて何を感じるかってことにつきるわけで。

映画はちと眠気も誘われるけど、願わくば、アメリカでオリジナルを観てみたいもんです。いやーアートってよくわかんないけど、ぼーっと眺めるのもなんだかおもしろ。
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by april_foop | 2008-02-22 00:00 | 映像