早く書かなくちゃと思っているうちに開幕から早くも1カ月弱! 今年はBSの放送が週3ペースと去年よりも増で、嬉しい限り!(追いつけてないけど) 楽しませてくれておりますNBA07-08シーズン。
NBA.com 何試合か観た中の印象をとりとめもなく。 開幕はPOR@SAS。王者は連覇に向けて盤石のスタート。何も変わらずただただ鉄板。パーカーはさらにアンストッパブルになりつつあって驚異だわ。それよりサプライズはPOR。オルドリッジがかなりいい! ランドルフ放出も納得。このまま成長すればかなり楽しみ。ただ、コーチが欲しいのはJ.オニールではない、ということだけはいっておきましょう。T.アウトローやM.ウェブスターあたりももう少し伸びてくると面白いけどね。 DET@MIA。ウェイド出てなくてつまらん。DETは年々迫力がなくなっていて、強いのはわかるけど優勝は厳しそうだなぁという印象。ラシード、もっとがんばれ。ビラップスも安直なシュートは止めて! ウェイドが帰ってきても低迷中のMIA。気合いを感じるのはモーニングだけか。 WAS@BOS。大トレード断行のBOS。チームとしてはまだまだ全然機能してないのにビッグ3の能力が高過ぎて超強くなってる。。ビッグだけどアンセルフィッシュな3人は、それぞれを殺すことなく今まで通りのスタッツを残しちゃってるよ。この3人がいるだけでサポートキャストのスタッツも向上。ロケットスタートに成功して、この先ケミストリーが整ってきたらどこまで強くなるんだ!? DEN@NYK。DENは相変わらずディフェンスがザル(ジョージ・カールどうした?)で、結局アイバーソン&メロってあんまり有機的なデュオじゃないんだよね。で、ネネはいつ化けんのよ? タレントは揃っても未だチーム力のないNY、まだまだ低迷は続きそう。このチームにシステムを構築できるコーチ、いないの? アイザイアじゃ無理だってば。 DAL@GSW。去年の大アップセット再現か?といわんばかりの大接戦。なんとか勝ったけど、DALは完全に苦手意識? にしてもバロン・デービスはすごすぎ。リバウンドダンクなんて思わず飛び上がっちゃったよ。DALは今年優勝できないとそろそろ下降線が見え始めそうで怖いです。キューバンもなんだか元気なし。 CLE@SAC。CLEが強いと思ったことって一度もないんだよね。レブロンは凄いんだけどさ。どうもサポートキャストにIQを感じられないわ。レブロン頼みでプレーオフは行けても優勝は当分ないでしょう。SACはガタガタなんだね。ブラッド・ミラーの覇気のなさはびっくりするよ。あんなに熱いプレイヤーだったはずなのに。。でも全員帰ってくればそこそこ強いはず。 LAL@SAS。力の差、歴然! フィル・ジャクソンをもってしてもいかんともし難いのか!? ごひいきのNOHは好調なスタート。ケガ人が出ないうちにゲームが観たいぞ。あとはメンフィス入りした世界選手権でベタ惚れしたファン・カルロス・ナバーロが観たい!! さあ、半年間みっちり楽しませておくれ! #
by april_foop
| 2007-11-23 00:00
| 体育
東野圭吾の直木賞受賞後第一作『赤い指』。『容疑者Xの献身』の流れを汲んだような、ミステリとヒューマンドラマが融合した傑作。ただ面白いだけでは終わらない。なんかの予感があって古本屋に行ったら、まんまと今作が売られてたよ。東野圭吾がオレを呼んでる?w
1冊の中にめちゃくちゃたくさんの社会問題が詰まってるわ。老人介護、嫁姑、教育、いじめ、etc。東野圭吾を読むとダメージ受けるのは、普段目をそらしてたり他人事としてやり過ごしている事象を、もしも自分だったら?という風に突き付けられるから。しかもそれを何かしらの犯罪とからめることで、不可避的極限状態を作り出してて誤魔化しがきかないのよ。すごいわ、ホント。幸いうちの両親は健在だけれど、いつなにが起こるかわからない。考えたくない事だけど、万が一のとき自分に何ができるか、何をすべきか。 ここんとこ、加賀刑事が神の使いかのように何でも解決すんなー、ってなってきた気がするけど、それは事件としての難易度自体は高くないからだよね。今回も計画性のない突発的な事件だから、あっという間に解決できたんでしょう。 ところで、東野圭吾は登場人物に「演じ」させますな。『秘密』だったり『片想い』だったり『ゲームの名は誘拐』だったり演じ方はいろいろだけど、なにかしらの因果を感じたりもする。まだはっきり結論づけられないけど、人間は嘘をつく生き物ってことがいいたいのかな。そして嘘によって時に真実が暴かれる皮肉。作品の枠を超えてなにかそんなテーマを追求しているような気にさせるなー。東野センセーなら、それくらいやりかねないもんね。 #
by april_foop
| 2007-11-22 00:00
| 文字
マンガで学ぶイラン近代史。『ベルセポリス』12月22日公開。イラン革命とイランイラク戦争で混乱を極めた近代イラン。マルジはその時代に幼少期を過ごし、戦渦を避けウィーン留学する中で、自らのアイデンティティーやルーツと向き合っていく。カンヌで賞賛されたアニメーション映画。
映画『ペルセポリス:PERSSEPOLIS』公式サイト ほぼモノクロで、クラシカルなちょいさくらももこ風の2Dアニメーション。アニメらしい自由さで平面の中で巧みな表現を見せてくれる。マルジは9歳で革命を経験し、その後の厳しい統制などの下で育つうちに、体制への疑問や自分の欲求を募らせていく。アニメにすることで世界中の人に親近感を持ってもらうという狙いは成功してると思うし、イランの人たちはこれを観たらものすごく感情移入するんじゃなかろーか。 この映画のポイントは一度はイランを捨てながらも、やはり自らのルーツをイランに求めるという点だよね。『その名にちなんで』もそうだったけど抑圧とカルチャーギャップにさらされながら、それでもやっぱ自分の出自って捨てられないもんなんだな、と。自分の中に流れる考え方とか目に見えないものがいろいろと違うんだね。 これ、実際にイラン生まれ、現フランス在住の作者の半自伝だそうで、なるほどリアルだわな。特に女子には響きそう。イランの歴史を学びつつ、自国や自分のルーツをちょっと振り返るような、そんな1本です。 #
by april_foop
| 2007-11-21 00:00
| 映像
いいぞ、オタッキー! 『グミ・チョコレート・パイン』12月22日公開。会社をクビになって実家に戻った賢三。思い出のアイテムと、憧れだった同級生・美甘子からの遺書を読み、ふと高校時代を思い出す。自分はクラスの低俗連中とは違うと思い、アングラバンドに憧れ、そして美甘子とみた名画座での映画…。ケラさんが大槻ケンヂの青春小説を映画化!
映画『グミ・チョコレート・パイン』公式サイト いやいや、おもしろかったぜ! クラスのマイナー男子の狭っくるしくて後ろ暗い青春。今のヲタとは似てるようでまったく非なるオタッキーの世界。わかってる感じだなぁ、ケラさんよ。くだらないんだけど、そのくだらなさがなんともいえずイイ、っていう青春時代だから許される感じったら、男子的にはたまらんもんがあるね。女子にはちょっと縁遠いかも? 増量したという石田卓也くん、今もっとも高校生男子がハマるね。柄本佑君なんてこの若さにして、イロモノ俳優になりつつあるという腕前。そして黒川芽以ってこんなにいい演技する子だったんだ! 80年代にもぴったりで、この子は大事にしてあげたいわ。 青春モノの善し悪しって、なによりもリアリティにかかってると思うけど、この映画にはそれがばっちりありました。原作もそうなんだろうし、ケラさんもそれに共鳴してる感じのする演出だったね。時代はちょっとズレるけど、オレも共感できましたよ! #
by april_foop
| 2007-11-20 00:00
| 映像
ランナーとしても知られる村上春樹が、「走ること」について書いた一種のメモワール。つまりランナー的半自伝。マラソンを始めた時期から、初めてのフルマラソン、ウルトラマラソン、そしてトライアスロンを経て、今。その平易な文体と、そこに込められた深遠さは小説そのものなので、ハルキスト的には大満足。そして、(こっちのほうがより重要な意味を持つのだけれど)ランナーとしても刺激満載の一冊なのである。いや、もしかしたら非ランナーのほうがなにかしら新しい発見を得られるものかもしれない。
マラソンで「きつい」のは避け難いけど、それが「苦しみ」かどうかは本人の裁量次第、だそうだ。村上春樹自身の言葉ではなく、あるランナーが言ったことらしいけれど、言い得て妙としかいいようがない。本当にそれが「苦しみ」だとしたら、何度もマラソンに出たりするなんて狂気の沙汰以外のなにものでもないのだから。実際、マラソンは苦しいものなんだけれど。 もちろん彼のように、海外に生活の拠点を置き、早朝に起きて毎日走って、といった生活は今の僕にとって現実的なものとはとても言い難い。けれど、そのリズムには強く憧れを持つし、できることならば少しだけでもそれに近づきたいと思っている。それはなにも、単に表面的な生活スタイルのみをトレースしたいのではなく、そこに至までのプロセスを含めた、精神的なリズムそのものに惹かれるからなんだろう。つまり徹底した自己管理と、それを受容した上で指針を持てるメンタリティなのである。いつだって自分自身に向き合った上で選び取る、あの村上春樹的な感じを求めているのだ。 さすがにウルトラマラソンにチャレンジする気は起きないけれど、トライアスロンには少し興味をそそられた。スイム1.5kmというのさえクリアできれば、バイク40kmとラン10kmはなんとかなるような気がする。もちろん僕は、走る前はフルマラソンだってなんとかなるさ、と思っていて、見事にその浅はかさを思い知らされているわけだから、少しもあてにはならないのだけれど。でも、それが僕という人間なのだ。 「少なくとも最後まで歩かなかった」。僕にこの言葉を遺す資格はすでにないけれど、この言葉を知ってからは少なくとも最後まで歩かずにいられるようになりたいと思う。この一冊を通して、こんな風に考えて走っている人がいる、と知れたのはとても勇気づけられたことだ。きっと僕も走り続けられるだろう。村上春樹の境地に至ることはないだろうし(そして記録的にも到底追いつくことはない)、いつまで走り続けられるかは誰にもわからない。でも、少なくとも今はずっと走っていよう、と思うし、それだけの歓びと愉しみを僕に与えてくれたマラソンという不思議なスポーツに感謝の意を表したい。 とかなんとか言ってみたけど、小説としてもマラソンの参考書としても、いろいろ見どころがあって、面白い一冊でした。すぐ読めちゃうのでぜひぜひ。少なくともランナーは必読。非ランナーは、一度マラソンにチャレンジしたくなるのでは? #
by april_foop
| 2007-11-19 00:00
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