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感想/手紙(文庫&DVD)
d0055469_857121.jpg映画公開時に文庫化されて猛烈に平積まれてた頃に読了。非ミステリな東野圭吾『手紙』。兄が殺人を犯し、天涯孤独となった男。服役囚の家族として世間の目にさらされなければならない苦悩と、社会との繋がりを描いた物語。傑作。

すんごいリアル! 章ごとにさまざまな壁にぶち当たり、そのたびに多くのモノを諦めてく。友達、仕事、夢、恋。殺人犯の弟という厳然たる事実と、それによる差別&逆差別。単純な善悪ではくくれない社会の見えざる感情を正確に起こすのは東野圭吾らしいバランス感覚です。そして著者なりの結論づけもめちゃめちゃまっとうで説得力あるわ。そう、東野センセー、いつだってドまっとうなんだよね。それが何よりも魅力的。

秘密を隠し続ける事はおよそ不可能に近く、かといって秘密をオープンにしたからといって他者も同じようにオープンに接してくれるはずがない。これは犯罪関係以外に性差別、格差社会、その他諸々でも同様。消えてなくならないものに対しての是非を問うのではなく、消えてなくならないものをそれとして受け入れた上で対処するのが現実的。善悪の議論とは別次元にある圧倒的に的を射たロジックだね、こりゃ!

加害者、被害者、そしてその身内。あらゆる視点を等しく描き、それが社会だと断定する東野圭吾。加害者の家族をここまで掘り下げたこともすごいし、世間というものを俯瞰できる眼力にまたまた感服でした。主人公・直貴の唯一にして最大の救いである由美子。彼女の人生にもめちゃめちゃ興味がそそられるわ。スピンオフしとくれ!

d0055469_85735100.jpgで、映画版をようやくDVDにて。んー、原作のいいところを一通りなぞってるから基本的に主張は通ってるけど、原作読了者からすると胸を打たれるようなシーンはなし。山田君とエリカビッチがミスキャスト。ひとつひとつのエピソードをしっかり積み上げてはじめて説得力の出る話だからなー。原作があまりにも傑作なだけに、2時間の尺に収めるだけで精一杯か、というところ。もっと間と描き込みが必要でしたね。
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by april_foop | 2007-08-31 00:00 | 文字
感想/パンズ・ラビリンス(試写)
d0055469_23213491.jpgダークファンタジー。いや、ダークリアル?? 『パンズ・ラビリンス』10月6日公開。1944年スペイン。オフェリアは、臨月を迎えた母の再婚相手である大尉の元に越してくる。内戦と独裁的な大尉、そして日に日に体調が悪化する母。辛い日々の中オフェリアは妖精の姿を見つけ、不思議な迷宮へ。そこで"あなたは地底の魔法の国の王女である"と告げられ、それを証明するための3つの試練を与えられる。現実とファンタジーが交錯する中でオフェリアが観たものは。
PAN'S LABYRINTH パンズ・ラビリンス

いやー聞いてた以上に超ダーク! ファンタジー編は思ってたより少なめで、ポイントポイントでしか出てこない。ただ、少ない時間ながらそれがまたいちいちグロつーか、生々しいというか、粘液ドロドロクリーチャー系でけっこう鮮烈なインパクト。ちょっと引くくらい。オフェリアちゃん、夢見る少女なのによくあれに耐えたよ。誉め讃えたいよ。がしかし!

それは現実パートがそれ以上にダークだから。憎たらしい大尉と、劣勢のゲリラ軍と内通者の裏切り。この時代ならではの残酷な現実を年端のいかない子供にどこまでも突きつけてくる。人はばんばん死ぬし、映像もダウナーだし、滅入るんだわこれが。オフェリアにとってはこの現実よりも、恐怖ファンタジーの方が救いがあったと思うと遣る瀬ないぜ。"この現実は仮初めの世界。だってあたしは魔法の国のプリンセスだもの"

オフェリアが抗えない過酷な現実を前に、どんなにダークだろうとまだ対抗し得るファンタジーの試練に逃げ込むという設定がすごい。うっかりミスで追い詰められちゃったり、大尉の手で握りつぶされる不条理さがあったり、ファンタジーのくせにシビアな現実を知らしめる。そして、最後には試練を乗り越え現実(これまた強烈にシビア!)に帰ってくるオフェリア。このリアルとファンタジーのバランスはかなり絶妙で、解釈の多様性を生んでくれたわ。このファンタジーが実在する世界なのか、オフェリアの幻想なのか。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。いずれにしても衝撃の結末。最後まで気を許せないちょっとスゴイ映画です。

とはいえ、とにかく暗い、暗過ぎる! ので面白さとは裏腹にどうしても好きになれず。デプスとメタファーがあってかなり味わい深いけど、こりゃうかつには愛せないわー。
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by april_foop | 2007-08-30 00:00 | 映像
感想/エディット・ピアフ 愛の讃歌(試写)
d0055469_937428.jpgマリオン・コティヤール、あっぱれ! 『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』9月29日公開。フランスの伝説的シャンソン歌手エディット。路上で歌っていた母、大道芸人だった父、クラブオーナーに見出され、燃えるような恋をした、その生涯を紐解く。
映画『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』公式サイト

生い立ちから死の間際までの各時代をシャッフルしたような構成。これが波乱感をあおるから、掴みから興味をそそられんのさ。そして大人になってからをすべて演じたマリオン・コティヤールがかなりすごい。2人使ってるのか?と思わせるくらいの変身ぷりにはまいったね。すでにオスカーノミネートは間違いないという評判も納得。最近こういうなりきり系が目につくけど、20歳から47歳まで年齢の変化を、メイクの力もあるとはいえ見事に演じきってます。

波乱に満ちたその半生は、見るものをひきつけるに十分。特に幼少の頃の体験てのは、エディットの人生にめちゃくちゃ影響を与えたんだろうなぁという感じ。決して性格が良かったとはいいがたいけど、それはその生い立ちから来るもんだよねー。40代にしてひどく老け込んで見えるところにその苦闘っぷりがうかがえます。

カタルシスはあんまないけど伝記映画として見応え十分。マリオン・コティヤール、本人は猛烈に美しい人です。
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by april_foop | 2007-08-29 00:00 | 映像
感想/幸せのレシピ(試写)
d0055469_844690.jpg幸福は自分が決める。『幸せのレシピ』9月29日公開。ケイトはNYのレストランで腕を振るうシェフ。規律正しく、自分の味を信じる彼女は時にお客と衝突するほどの頑固さ。そこに、不幸な事故により同居することになった姪のゾーイと謎の料理人ニックが出現。2人の異分子がケイトの生活に影響を与え始める。ケイト、ゾーイ、ニックは心を通わせることができるのか。
幸せのレシピ

とにかく押し付けがましさがないので、すごい好感持てる。お手軽お涙でもご都合ハッピーでもないし。キャラ造形はありがちなようでいて、彼らが抱える問題はとてもリアル。でもそれを誇張し過ぎず、体温のあるものとして描いているから、知らず知らずに彼らに同調し、応援し、時には反発もできるのだね。感情を安易に喋らせず、表情と行動でこちらに伝えてくるところもいい感じ。

例えば他者を踏み込ませず、ゾーイに戸惑うケイトは彼女を抱きしめてあげることができない。でも一歩近づけたとき、自然にゾーイを抱き寄せていた。ゾーイは最初、拒食によって母の死という痛みを自らに課す。「ママを忘れそうなの」という言葉と涙はこの映画のハイライトの1つで、母親の死を受け入れつつある自分を無意識に責める姿に思わず涙。彼女たちが、不器用ながらも一歩前に進む姿は自然な感動を呼ぶのだよ。

欲をいえばニックはもう少し時間をかけて描いてほしかったなー。せっかくの魅力的なキャラとアーロン・エッカートの雰囲気が活かし切れてはいなかったかも。最初は総柄パンツばっかり履いてたのに、後半は意外にフツーのパンツだったのも、あれ?って感じ。もったいない! 『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイルちゃん、今回は愛らしい少女で素晴らしい演技。ロリ魂を強烈に刺激してくれましたw

d0055469_834772.jpg観終わってから知ったけど、これ『マーサの幸せレシピ』のリメイクだったのね、とオリジナルをDVDでチェキ。前半はリメイク版とほぼ同じながら後半は微妙に変わる。オリジナルのほうがしっとりしてるのはお国柄の違いかしらね。プラス、「幸せのレシピ」に対するメッセージも少し違う感じ。オリジナルは完全に「愛情」。リメイクは加えて「自分なりの幸せ」。そんな感じしましたわ。マリオ(=ニック)が弱いのはオリジナルも同様。

ほんのりあったか、大切な人とおいしいごはん。秋にぴったりの素敵映画ですよー。
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by april_foop | 2007-08-28 00:00 | 映像
感想/パーフェクトストレンジャー(試写)
d0055469_024343.jpgそこそこサスペンス『パーフェクトストレンジャー』9月29日公開。グレースが何者かに殺害された。その数日前に彼女と接触していた友人のロウィーナは、グレースの話から広告代理店CEOのハリソンに疑惑を向け、元同僚でハッカーのマイルズと共に彼に近づいていく。果たして真犯人は? "完全なる別人"とは誰!?
パーフェクトストレンジャー|PERFECT STRANGER

んー、話はそこそこ。スピーディーで特に破綻はない。んだけど、あまりにも都合良く話が転がるのはちょっと問題あるよ。ハリソンの懐に入るまではいいとしても、彼のPCにスパイウェアを直インストールって無謀過ぎだろーって感じだし、あのいいわけもないだろー。曲がりなりにも大企業のボスでしょ? そこまで軽率なはずないし、あの流れであの展開にはならないだろうし。そもそも警察の初動捜査、ダイジョウブ? と突っ込みどころは満載。

登場人物は多くないから、ミステリ慣れしてる人にすればさほど真犯人に意外性はないはず。「誰にでも秘密がある」の見せ方がとってつけた感満載で、もっとサブキャストの秘密をしっかり描きこんで立体的かつ必然性のある説得力を構築してほしかったかな、うん。その点でもこの映画はやや浅い。

ハル・ベリーの美しさと、ブルース・ウィリスの脇役に徹する具合はお見事。いろいろ言ったけど、そこそこは楽しめるではあろう中級ミステリだね。
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by april_foop | 2007-08-27 00:00 | 映像
感想/夜の上海(試写)
d0055469_0133948.jpg旅の恋は国境越えも簡単です。『夜の上海』9月22日公開。トップヘアメイクアーティスト水島は仕事で上海へ。夜の街を1人ふらふらと歩いていると、タクシー運転手のリンシーに追突される。怪我はなかったものの行きがかり上タクシーに乗ると、リンシーが恋心を抱く幼なじみの結婚を知らせる電話が入り…。
映画「夜の上海」公式サイト

上海の一夜を描いた群像"旅恋"物語。水島とリンシーを中心に、その周辺人物の恋模様もあわせて上海の夜景を舞台に軽やか〜に描かれる。その映像はすごくスタイリッシュで、テンポも良好、もっくんはカッコイイし、ヴィッキー・チャオもカワイイ。見映えはすこぶるグッド。

けど話に中身はなく、なにこれ「月9」? 言葉が通じない初対面てシチュエーションは今さら全然おもろくないし、周りの人間たちのキャラクターもエピソードもぺらぺら。群像タッチにしてる意味がまるで感じられねー。竹中直人なんて浮きまくって見えたけど大丈夫? 子供を思い出す看板、あれ、中国の一人っ子政策のやつじゃないでしょうねぇ??(違うかな)

とまあ、なんとなくラブな雰囲気に酔いたいひとはどうぞ。ま、異国でなんか吹っ切れるって気持ちはわからないでもありませんな。ラストも見え見えだけどそれもまあいいか。上海に行きたい気持ちはがぜん高まりました。
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by april_foop | 2007-08-26 00:00 | 映像
ミヨリ、ジブリに勝てず
d0055469_2021735.jpgフジが放映したアニメ『ミヨリの森』。21時〜という時間帯にマイナーコミックを映像化してきた&主演・蒼井優ってところに力の入れ具合を感じたわけで、期待して鑑賞。あらすじとかは原作の感想(コチラ)をご参照あれ。
フジテレビ/ミヨリの森

う〜ん、完全にターゲッティングの問題か。仕上がったアニメは、思い切り子供狙いで、素直に森を大切にしましょうという落としどころ。正直いっていい大人のボクからすると、おもろくないわ。原作も絵に魅力があるわけでもないし、アニメーションもパっとはしないし、そんなんいくらでも他にあるし、わざわざ今、アニメ化する意味を感じられず。

原作のいいところは、人間の身勝手な理屈を、対人コミュニケーション&森が象徴する自然界との関係という2つの切り口をもって同時並行的に描いたところ。これに11歳の女の子が気付いて行くというところがおもしろかったんだけどな。そういう深いところはほとんどスルー。ミヨリの背景もいまひとつアニメーションに落とし切れてなかったような。

まあ、夏休みの2時間アニメに重たいテーマは落としづらいか。蒼井優はやっぱりサスガだったけど話題作り以外に起用した意味はなかった印象。アニメでジブリを越えるのはなかなか難しいのだねぇ。
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by april_foop | 2007-08-25 00:00 | 戯画
感想/キャンディ(試写)
d0055469_19112.jpgどんなにダメでも絵になっちゃうのが美形の美形たるゆえん。『キャンディ』9月22日公開。ダンはキャンディと出会い、2人はたちまち恋に落ちる。ドラッグを楽しむダンに導かれるようにキャンディもその魔力に取り付かれ、やがて2人はクスリなしでは生きられなくなる。離れることもできない、蝕まれた2人。結婚、流産、そして…。
映画[Candy キャンディ]公式サイト ~cinemacafe films~

つまるところはクスリに溺れるダメ男とバカ女の話。まっとうな生活してる人からすりゃ、ホントにどうしようもない2人。破滅的にじゃれあってもたれあって一緒に堕っこちて、自分を責め相手を責め、それでもなお離れられないんだから。救いようないので感情移入はしづらいねぇ。

でも。ヒース・レジャーは無性にかっこよく、繊細でダメで弱い男を好演。でもってアビー・コーニッシュは無謀にカワイイ。甘えて泣いて、そしてヒステリックな女をこちらも熱演。映像、音楽もものすごいクールで、この男女の半径を夢物語かのように仕立て上げてます。お互いなしで成り立たない2人の関係性とその世界には、なんとなく溺れてみたくさせるような甘美で耽美な魅力あり。

キャンディとジャンキーはかかってるに違いないと思ったら、キャンディってドラッグの隠語なんですね。話自体はロクなもんじゃないけれど、弱い精神と儚い愛情、でもって依存やらっつー、実はいろんなメタファーをつつんだ愛の物語。悪くないけど、美男美女だから成立してるんでしょ、といわれたら反論できません。笑

d0055469_141068.jpgヒースつながりでようやく『ブロークバック・マウンテン』DVD観賞。美しすぎるブロークバックの景色と、それと同じくらい美しい男2人の友愛。楽園化された2人の逢瀬が痛いやら切ないやら。これって、逢えないことで美化されてるんだよね。と思いながらも感情のたっぷりつまった描写は見応えたっぷり。ヒースの演技も素晴らしかった! まったく愛の形ってやつはわからないぜ。涙を流すようなタイプじゃないけど沁み入るものがあるお話しでした。
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by april_foop | 2007-08-24 00:00 | 映像
感想/サルバドールの朝(試写)
d0055469_11453111.jpg個人、団体、国家、それぞれの義。『サルバドールの朝』9月22日公開。1970年初頭スペイン。青年サルバドールは時のフランコ独裁政権への反対運動組織MILに参加。労働階級の救済と活動維持のために銀行強盗などをくり返すが、ついに警察に囚われる。その際サルバドールの放った銃弾により警察官が死亡。彼は死刑を求刑される。
サルバドールの朝

重苦しいのだけれど目を逸らせないんだよなぁ。活動家としてのサルバドールを回想する前半、彼は軽率さのある若き活動家。現代から見るとちょっと考えられない行動を傍観するのみだけど、当時のスペインでは決して珍しくもないという。でもここまではサルバドールの一面。投獄されてから彼の本当の姿が浮かびあがる。

家族を想い、冷静に自身を見つめ、そして運命を受け入れていく。その姿は盲目的に理想に燃え、いたずらに血気盛んな活動家とは一線を画すように見えて、しだいに傍観者だったうちらの心を揺らしていく。ハイライトは父への手紙。看守の心も動かした彼の想いが観客にも突き刺さるはず。

サルバドールの行動は正義と呼べるものではないだろう。でありながらも、信念を貫いた一人の青年が善悪とは別の何か大きなものによって葬られようとしているという現実に、奇跡を祈らずにはいられないラスト30分。歴史のひずみに呑まれそうな命というリアルに、人が人を裁く虚しさをつきつけられるのと、そこにおいてなお信念を曲げずに自らの責任と向き合うオトコ。この両者はすごく見応えあるなぁ! ダークな映像含めてやっぱり重苦しいけれど、「正義とはなにか」を問いかける作品。心持ちを定めてご観賞あれ。

d0055469_140323.jpg同じく死刑モチーフで『デッドマン・ウォーキング』をDVDにて。こちらは「人が人を殺すこと」についてのメッセージ。ひたすらストレートに人を殺すことがどういうことなのか、殺す側と殺される側から描き、第三者視点を交えて、ある意味で殺人とイコールでもある「死刑」について問いかける。ショーン・ペンの色気がすごくて、オスカー女優のスーザン・サランドンの素直な反応もお見事。娯楽とは対極にあるけど、観て損はない一作。
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by april_foop | 2007-08-23 00:00 | 映像
感想/さらば、ベルリン(試写)
d0055469_0581020.jpg事前に予習すべし。『さらば、ベルリン』9月22日公開。第二次大戦終結前夜のベルリンに戻ったジャーナリストのジェイク。彼の運転手となった男・タリーは、戦後の混乱に乗じて私腹を肥やす悪人であり、ジェイクがかつてこの地で愛したレーナの恋人でもあった。しかしこの偶然は仕組まれたもの。レーナを追うジェイクだったが、彼女は重大な秘密を抱えていた…。
さらば、ベルリン

40年代映画の再現というあえてのモノクロ映像と、しびれるプロットによる緊張感で、見応えばっちりの重厚サスペンス。なんだがしかしちょっと説明不足! 登場人物がそこそこいるのに、その説明がおざなりなので(ここではモノクロ映像も逆効果)、後で出てきた時にアンタどっち側でしたっけ?状態になることしばしば。利害関係もわかりづらかったんだよなー。だから肝心のカタルシスを感じきれなかったのです。未熟! 話はおもしろいのに。

でもこのシブイ世界観は愛せますわ。ジョージ・クルーニーは見事溶け込んでいるけど、ジャーナリストにしては貫禄あり過ぎたのはご愛嬌。ちゃんとケンカは弱い。トビーとケイトは持ち味を発揮しつついい感じ。ニュース映像の射し込み方やオープンセットもお見事でした。ボクにはわかりませんが、ハリウッド黄金時代をかなり模倣してるそうで。

予備知識を補充してしっかり120%味わいたい1本でございました。それにしてもジョージ兄貴、クールだぜ。
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by april_foop | 2007-08-22 00:00 | 映像