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swedish trip_マルメ4
d0055469_22445854.gifスウェーデン最終日は今行程中最高の晴天。早く帰れと?
<6日目の行程>
「Turning Torso」>ヒュース城>市立図書館>おみやげ探索>コペンハーゲン空港>成田(6/1AM着)

駅からバスで15分、マルメの新興開発地域へ。シンボルはヨーロッパの住居建築で4番目に高いという「Turning Torso」へ(193m。スカンジナビアに限れば最も高い)。その名の通り捻れた胴体は、真下から見るとさらに面白い。そしてこの周りは高級住宅地として開発が進んでいるらしく、どこもかしこも工事中。ハイテクな感じの建築物ができつつあります。海も近くて緑も豊か。いい感じです。

駅まで戻ってスロット公園の横にあるヒュース城へ。1434年にできたというお城は、まあなんてことはないけれど歴史を思えば楽しいよね。牢獄として使用された歴史もあるとか。そしてスロット公園を横切るようにして市立図書館へ。これは1998年に建てられたとかで、旧図書館に隣接。ガラス張りで中もおしゃれ。イスや書棚もセンスありあり。こんなところで読書や勉強したら気持ちよかろうに。

こういうハイエンドが、古くからのレトロと共存できるのがこの国のいいところ。ゆとりがあるからか、それぞれが浮くこと無くそこにあれる。エリアごと、通りごとに表情があるってのがいいんだよね。日本だと1カ所にすべてを集めようとしてカオスっちゃってるから。5年後とかにまた来たら、きっと新しい物がたくさんできて、でも変わらない物があって、いっそう素敵な街になってるに違いない。

そんなこんなで幕を閉じたスウェーデン行脚。駆け足でしか回れなかったけれど、公用でないとなかなか来られなかっただろうから、かなり思い出深い時間となりました。初めてのヨーロッパだし海外経験も乏しいから、よそと比較できないけど、抜群に美しい国だったぜ! ガイド的に書けばもっといろいろあるけど、感じたこと中心に絞って書きました。でも十分長いけど。

最後に、今回の段取りをしてくれた先輩、現地で関係あることないこと聞いてもすべて丁寧に教えてくれた2人のコーディネーター、異国の取材に快く応じてくれた方々、カタコトの英語でコミュニケートしてくれた現地の人々、そして同行スタッフ、さらに今回少しでも関わったすべての人たちに、深く感謝。美しい国、スウェーデン。また行きたい!!

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by april_foop | 2007-05-31 00:00 | 旅情
swedish trip_マルメ3
d0055469_21495749.gifストックホルムに行った後だけに、よりいっそうマルメの良さ、すなわち穏やかさや緩やかさが染み入ります。改めて素敵な街。
<5日目の行程>
カフェ>雑貨店>レストラン>タイ料理店

てことでマルメの雑貨屋巡り。北欧デザインといえばやっぱりポップな色使い。そもそも街のいたるところに黄色と青の国旗がはためき、制服や公共の物に関しては、このナショナルカラーを使ったデザインもたくさん見かける。ポスト然り、郵便配達のチャリ然り、パトカーやポリスマンの制服然り。色を使うということが浸透してるんでしょうな。

雑貨に話を戻して、マルメは雑貨店もなかなか充実。とにかくちょっとしたアイデアのあるプロダクトが多かったり、事務的なものでもカラフルな色が使われてたり、なんてことない日用品もたちまちおしゃれ。バーベキューグリルが黄緑のバケツタイプだったり、菜箸が真っ赤だったり、シャベルが花柄だったり、軍手の滑り止めが水玉だったり。この、デザインが常に隣にあり、生活と融合している感覚は本当に素敵だなーと思ったのです。

まあ考えてみれば、形のあるものはすべてがデザインであり、だとしたらそこに機能以上の見た目を追求するってのはある種、ごく自然な在り方。日本もようやくそういう感覚が広がってきたけど、それってかなり商業的側面が強いもんね。そういうデザインコンシャスじゃなくて、スタンダードにデザインを意識したいなーなどと、感じた。癒しとか、スローライフって、何もしないだけじゃなく、こういう右脳を働かせるということも、含まれるんじゃないかな。心の豊かさの一端を見た気がします。実際にここの人たちは、シーズンごとにインテリアを変え、カーテンしない分、外から見られてもいいようにしているとか。この楽しんでる暮らしぶりも素敵ですよね。

ところで、お土産はやっぱり北欧雑貨!と思ってたんだけど、やっぱりネックになるのは価格。チープ感丸出しでも1000円近くするし、ちょっとシャレたものだと2000円以上いってしまう。もうひとつ、北欧流行りの昨今、知られたブランドになればなるほど日本でも手に入ってしまうというジレンマがありますな。人にあげるものとなると、地域性出したいもんね。これは本当に悩まされたよ。笑

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by april_foop | 2007-05-30 00:00 | 旅情
swedish trip_ストックホルム2
d0055469_21464923.gifようやくSASのストは終了。電車の往復券買っちゃってるから関係ないけどね。
<4日目の行程>
地下鉄>ヨーダガータン>雑貨屋>モダンミュージアム>マルメ

旧市街を抜けて、さらに南下するとソーデルマルム地区に辿り着く。その中のヨーダガータンというストリートは、なんとなし原宿っぽいスウェーデンのおしゃれ新進エリア。旧市街に比べて家賃が安いとかで、多くのクリエイターたちが集まり、アパレル、雑貨、ギャラリーその他いろんな新しいものが集まっているらしい。特に雑貨店は、日本でも大人気の北欧雑貨がいろいろあって、楽しい。いかにもなポップなものから、意外にモノトーンなものまで、機能とアイデアがあわさったプロダクトは発見の連続。アパレルをゆっくり見られなかったことはかなり心残りね。

こう書くと、若い人向けという感じがするかもしれないけど、決して若者だけの街というわけではなく、とんがったヤングからオジサマやオバアサマまで、世代を問わず集まってくるところが素敵。それだけ、この国の人々の感性がデザインというものに向いているということを証明してる。原宿というよりは青山のほうが近いかも。

お次はシェップスホルメン地区のモダンミュージアムへ。かつては海兵隊の建物だったものを改築したとかで、横に長い平屋はそれはそれでアーティスティック。周辺には草間弥生を彷彿させるオブジェも点在。中にはカフェが2つ、レストラン、そしてミュージアムショップがイン。そのいずれも、インテリアデザインがクールで、すごく居心地のいい場所に。平日にも関わらず、多くの人が訪れていたところからも、この国のアートカルチャーへの注目度が感じられたな。ロッカーのデザインすらカッコよかったもの。もちろんメインの展示だって、いろんなインスピレーションをくれる素晴らしいものでした。

ストックホルムは駆け足でしか回れないうちに、再びX2000でマルメへ。短き1泊2日のストックホルム。もっと長居したかったなぁ。

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by april_foop | 2007-05-29 00:00 | 旅情
swedish trip_ストックホルム1
d0055469_20493827.gifとここでアクシデント! なんとスカンジナビア航空がストライキのため、スウェーデン国内&ヨーロッパ各地への便が欠航!! この日マルメからストックホルムへ飛ぶはずだった我々は、急遽朝イチの列車でストックホルム入りすることに。乗ったのはSJのX2000ていう新幹線にあたるやつ。これでストックホルムまで4時間半。ビストロ車がカワイイ。スウェーデンでは車内で携帯電話の通話ってのはOKなんですと。みんな大声で喋ってました。

<3日目の行程>
マルメ>ストックホルム>駅周辺>ガムラスタン>王宮>ソーデルマルム

やっぱ都会だー! 首都だー! スカンジナビアのハートと言われるだけあって、さすが国際都市。けっこうな高層ビルも建ってるし、人も多いなー。観光客も多い。駅から徒歩10分少々のHOTEL HELLSTENにチェックインして、早速街歩きへ。

ストックホルムの素晴らしさはなんといっても「北欧のヴェニス」と呼ばれるほどのその景観!(注.ヴェニスに行ったことなし) 駅周辺はかなりの都会でありながら、5分歩いただけでまったくその表情を変え、中世の建造物がその姿を現す。海と街並がここまで見事に調和した首都っていうのはなかなかないんだろうね。マルメも美しかったけど、さらにグレードアップした美しさに肌が泡立つ。

興奮冷めやらぬまま旧市街へ。王宮は一般開放されていて、衛兵を拝見。女性の近衛兵もいるのね。さらに大聖堂、大広場、ドイツ教会と、個々の建築もさることながら、そこをつなぐ狭い路地と坂道の雰囲気が最高。宝探し気分で路地から路地へと伝い歩くのはエキゾチックであり、ヒストリカルであり、不思議なトリップ。スゴイ!

ストックホルムは戦争被害がない都市だそうで、古くは13世紀とかの建物も残っている。中はリフォームしてるみたいだけど、外観はほぼそのままで修復しながら、普通に住居になっているものも多いんですと。色使いといい、外壁の質感といい、日本の感覚からするとものすごいおしゃれ。北欧の首都を自認するだけのことはあるね。文化的な充実度も高いし、何もしないで歩くだけで楽しい街です。

聞いた話だと、「ワースト建築」というアンケートを取ったら、「建築大学」がワースト1になったそう。笑 てのはともかく、そのアンケートに回答できるということに市民の意識を感じます。東京でそんな問いをされてもほとんど答えられないよね。

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by april_foop | 2007-05-28 00:00 | 旅情
swedish trip_マルメ2
d0055469_19121286.gif今日は日曜日でほとんどの店が休み。
<2日目の行程>
住宅地>移民街>駅周辺>旧市街>スロット公園>市立図書館(休館)

スウェーデンはかなり物価が高い。この時期1SEK(スウェーデンクローネ)は約19円。食事はマクドナルドで55SEK、フツーの飲食店だとメイン1品で100は下らない。市の中心だと150を越えるものも。タクシーは50くらいからスタートで、10分も乗らないうちにすぐ100弱まで上がるね。ちなみにDKK(デンマーククローネ)はこれより高いようで。

人々はすごくおしゃれ。ただ、ファッショントレンドはもう世界共通らしく、スキニージーンズがメンズもレディスも大流行。レギンスやショート丈のトップスなんかも目についたなー。イケてるメンズがアクネジーンズ履いてたわ、そういえば。ちなみに教育水準も高く、みんなスウェーデン語のほか英語も堪能なので、コミュニケーションは取りやすいです。移民は中近東、東欧中心にヨーロッパからが一番多く、続いてロシア、アフリカ系。アジアからは少ないそうで、確かにほとんど見かけず。まして日本人はまったく見なかったなー。

さらにチャリとベビーカーが大量に目につく。自転車はかなり重要な交通手段らしくて、チャリ用道路スペースも取られてるくらい。うっかりそこを歩いてたらベル鳴らされるよ。そして赤ん坊が本当に至る所で見られて、こういうの見ると日本の少子化を実感すんなー。お父さんが押す姿からは福祉力の高さが見え隠れしてる。あ、ベビー服のカワイイことといったらありません。おしゃれベビーカーもあったっけ。

スウェーデン人は、私利私欲という考えが比較的薄いらしく、そのせいかどうかわからないけど障害者たちにも手厚いらしい。自分たちがいつその立場になるかわからないし、まして明日なにが起こるかもわからない、だから社会に還元したほうがいい、という思考回路。そして、必要以上を求めないというのも日本との違いかな。水と緑と美味しい空気があれば、それ以上のものは贅沢品にほかならない、とまでいうとオーバーかもしんないけど、そんな感じみたい。

少し話は変わるけれど、マルメにはBONNIE PINKがレコーディングしてるスタジオがあって(かのカーディガンズも使用していたとか)、この日、そのスタジオで日本のファンに向けたインターネットライブがありました。
NISSAN MOCO presents BONNIE PINK インターネットライブ from スウェーデン
その模様は、地元紙の1面も飾ったそうで、本人公式サイトのDiary(5.30付)からもその様子とリンクがあります。
BONNIE PINK official website

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by april_foop | 2007-05-27 00:00 | 旅情
swedish trip_マルメ1
d0055469_18524837.gif初めてのヨーロッパは公用によるスウェーデン×5泊7日。直行便はないのでコペンハーゲン経由。フライトは12時間弱で、時差マイナス7時間(サマータイム中)。気温は曇りベースで小雨や晴れ間も。日中は15〜18℃くらいで、長袖+パーカーがあればOK(地元人はもっと薄着)。
<1日目の行程>
成田>コペンハーゲン>電車>マルメ>市街地

マルメはスウェーデン第3の都市。人工約27万人。コペンハーゲンから約30分。デンマークとスウェーデンを繋ぐのは、2000年に開通したオースレン橋。この橋ができたおかげで両国間の行き来がかなりスムーズになったみたい。その効果で近年マルメも変わりつつあるとか。デンマークよりも物価が安いため、デンマークからの移住者が増加。マルメ大学の創立による若者の進出などもあって、今世紀に入りいろいろと発展しているそう。造船などから、サービス業へと移行し、IT関係、さらにはデザイン関係が伸びてるらしい。市内はあちこちで地下鉄敷設工事の真っ最中。

でも! この街の魅力はなんたって水と緑と15~16世紀の面影を残した駅前の旧市街。マルメセントラルステーション付近は大広場の市庁舎や、石畳の路地など、古きよき街並みがそこかしこ。欧州の雰囲気だけで十二分にヤラれてるのに、こんな中世の雰囲気見せられたらたまらん! そして街中を運河が流れ、道々に公園があり緑あふれる。スーパー素敵タウンだな、マルメ!

第3の都市といっても、やっぱ小国の地方都市で、観光客もほとんどいない。そこがのんびりしてて穏やかでいいのよ。ひとまず駅から5分のメステル・ヨハンにチェックインして近所を散策。パっと見の印象は、とにかくテラス席が多い(ストーブ付きなので肌寒い日も平気)。日照時間が少ないから、少しでもたくさん太陽の下にいたいんだって。カーテンもあんまりしないんだそうだ。なるほどねぇ。

で、やっぱインパクトあるのは、21時回ってもまだまだ明るいってことね。この頃からようやく広場も賑わいを見せ始める具合。22時過ぎてやっとこ訪れる夕闇。感覚狂うわー、とか思いながらもいい加減くたびれたので就寝。まだまだ旅(じゃない、仕事!)は始まったばかり。

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by april_foop | 2007-05-26 00:00 | 旅情
うめかよみたよ
d0055469_1248629.jpg悔しいんだよねー、このおもしろさ。いまさらですが梅佳代。こないだようやく見た写真集「うめめ」。あけるまで気づかなかったけど"梅目"ってことだよね。彼女のその奇跡的な視点と目線と眼力は立ち読みだけで十二分に笑わせてくれるよ。まだ見てない人はぜひ、本屋へ。電車や授業中見るのは避けたほうがいいかもね。"最強ご近所写真"とはよくいったもの。
うめめ 梅佳代

d0055469_1250196.jpgそしてさらにHD内で眠ってた『情熱大陸』をようやく観た。めちゃくちゃおもろいコじゃん! 「写真は思い出作り」ってのはわかる気がするし、AF使ってるってのも聞いてたけど、こんなサクサク撮ってるんだー。しかもバイトしてるし(今でもしてるんだろうか?)。 あの笑劇的な写真たちがどんな風に生まれてるのか、ちらりとでも垣間見えてよかったワ。魅力的。グラビア撮影の風景とか、「仕事」でどんな写真撮るのか、もっともっと見たーい!

でもって、現在新宿のepSITEでやってる写真展「男子」ものぞいてきた。文字通り小学生男子を集めた写真で、これまた決定的瞬間だらけ。『うめめ』に載ってるやつのアザーカットもあって、点数自体は30点ほどだけど、うめかよワールドをちょっぴり体験できます。ホントにちょっとだけだけど。わざわざこれ目当てで行くのはなんだけど、6/17まで展示してるから新宿行ったついでにひやかすのはアリだと思うよ。

d0055469_12493314.jpgとにかく、スキルではないその写真に嫉妬しまくり。毎日1眼レフぶら下げて歩くその姿に感化されまくり。もうこれからはデジカメを肌身離さず撮りまくろう! そんな気にさせられました。元気出る写真だよね、ホントに。いつか一緒にお仕事したいしたいしため!
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by april_foop | 2007-05-25 00:00 | 閑話
感想/ラッキー・ユー(試写)
d0055469_10323094.jpgポーカーバトルの勝利の女神はドリュー…でもないぞ!? 『ラッキー・ユー』6月23日緊急公開。ハックはベガスのカジノでギャンブルにふける。すばらしい洞察力とポーカーのスキルを持ちながらもアグレッシブすぎるのが唯一の欠点。そして過去2回世界チャンプになっている実の父親、LCが目の上のたんこぶ。ある日、友人の妹・ビリーと出会い彼女に惹かれる中、ポーカーの世界大会の日が近づいていた。
ラッキー・ユー

ポーカーってとにかく絵になってカッコイイんだよねー。カード&チップさばきとポーカーフェイス、そしていやでも緊張感の高まる展開。まあ基本的に勝つか負けるかしかないからそんなに驚きはないけれど、スポーツものと同じでけっこう手に汗握っちゃう。最後ちょっとした意外性もあるしね。この映画、細かいユーモア含めて、テキストもけっこうシャレてるし。

ただドリューの使い方はとってつけたロマンス要素で、これはどうも薄っぺらい。しかも出番があんまし多くないし。こんなお手軽な役ならドリューじゃなくてもよかったなー。そこは期待はずれ。ベガスの夜景バックとかいう、いかにもすぎるラブシーンなんて勘弁してくれ。結局、恋のお相手というだけで、勝負にはもうひとつ絡んでこないしね。ラッキーユーでもなんでもないぞ?

というわけで、ポーカーの展開がただただ気になるそこそこの娯楽作。全体的に掘り下げ甘し。ふと思ったけどマンガ『カイジ』をきちんと映画化したらかなり面白そうなんですが、どうですか?
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by april_foop | 2007-05-24 00:00 | 映像
感想/アヒルと鴨のコインロッカー(試写&文庫)
d0055469_949467.jpg濱田君いいわ〜。瑛太君もやっぱりいいわ〜。『アヒルと鴨のコインロッカー』6月23日公開。仙台の大学に進学した椎名は、隣に住む河崎に誘われるがまま本屋強盗をすることに。そして河崎が語るブータン人のドルジとその恋人・琴美の話。それは、2年前から続く物語だった。
映画「アヒルと鴨のコインロッカー」公式サイト

原作既読者の視点になっちゃうんだけど、無難にまとめたな、という印象。ストーリー中、最大の仕掛けもネタバレ状態で観てるだけに。知らずに観れば面白いと思うんだけど。それはさておき、もちろん上手くまとまってはいたんだけど、映像にした意義みたいなものはそれほど感じなかったにゃ。

この作品の最大のテーマって、「アヒルと鴨に大差なし」=「人間と動物にも違いはない、まして同じ人間同士なら色の違いなんて違いのうちに入らないNE」ってことだと思うのNE。もちろん伊坂っちはそんなこと前面に出したりしないタイプだけどさ、映画にするからにはその辺のメッセージをもうちっと立たせてもよかったんじゃないかな、と。ストーリーを忠実に映像に起こしてるけれど、裏返せば原作のおもしろさ以上のものは出せてなかった気がする。

とかなんとかほざいたものの、ネタバレさえしてなければ面白いからそれでいいのか。濱田君はすごく好きで、彼らしいちょっと情けなくて空回りっぽい、いい空気出してるし、瑛太君もキワドイ役柄をうまいこと演じてるし。関めぐみちゃんは期待してたほどにはよくなかったかも。

何はともあれ、評判いいのでお楽しみに。

d0055469_9573612.jpgつーわけで少し前に読んでいた原作。現在と2年前を並行して進めて、最後、どんでん返しを経て物語がつながるサスガのストーリー展開。まんまとヤラれたなー。文体や言い回しはやっぱりちょっとキザで時々鼻につく伊坂節。前述のテーマをまったく表に出すことなく、ちょっとした青春ミステリーにしちゃう腕前は、やっぱスゴイよね。全体的にちょっと暗いトーンに覆われてるところもこの人らしいわ。

重力ピエロ』も映画化ですか。『死神の精度』も映画化ってウワサを耳にしたけど、これは情報見当たらないから勘違いかな?
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by april_foop | 2007-05-23 00:00 | 映像
感想/図鑑に載ってない虫(試写)、イン・ザ・プール(DVD&単行本)
d0055469_9431947.jpg映画になろうがユルさは変わらず! 『図鑑に載ってない虫』6月23日公開。フリーライターの俺は、臨死体験ができるという「死にモドキ」なる虫を探し、死後の世界を記事にしろという発注を受ける。手がかりのないまま、アル中のエンドー、リスカマニアのサヨコ、さらに目玉のおっちゃんとチョロリを連れての珍道中〜。
映画「図鑑に載ってない虫」公式サイト

『時効』も大ヒット中の三木聡。その色は今作も炸裂。まるでデタラメな小ネタと話が延々続いていくのです。こういっちゃ申し訳ないけど、ドラマ1時間ならいいけど、映画2時間になると飽きてくるんだよね、途中で。最後にはまた戻ってこれるんだけどさ。てことで、期待し過ぎたこともあってか、思ったより笑えず。あえて周りの期待を裏切るように、いつものユルさの裏をかいた的ユルさで作ってるような気がしたわ。

何を語っても仕方ない映画だけど、伊勢谷君と凛子たんていうキャスティングは三木映画には合いません、全然! だってユルくないもん、2人とも。やっぱこういうイロモノというか、コメディって役者を選ぶよなー。松尾スズキ、岩松さん、ふせさんはいつも通りで安心。ふせさんなんて、性別不明のキャラにあわせて角刈りにしてきたっつーから、おもしろすぎでしょ。

d0055469_22444826.jpgd0055469_2244573.jpg原作読んでからのぞんだ『イン・ザ・プール』。オリジナルは伊良部病院を舞台にした連作短編集。その中の3つのエピソードを同時進行させつつ、原作にないユル小ネタで三木色を追加。どちらの良さも損なうことなくいい塩梅に仕上がったね。役者もいい。ストレスという現代病を題材に軽快に仕上げております。原作の方がシニカルな感じしてて、映画はコメディに特化。原作があるおかげで、ストーリーがちゃんと進行できてるのが、ほかの三木作品との違いか。笑

これまでの4本を比べると、『イン・ザ・プール』>『かめはや』>『図鑑〜』=『ダメジン』て感じ。ちなみに『図鑑〜』のあの人が、『帰ってきた時効警察』に登場するとか!? お楽しみに!
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by april_foop | 2007-05-22 00:00 | 映像