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感想/キャッチボール屋(試写)
d0055469_20534364.jpg出せなかったレビューの年末大放出その1。
大森南朋初主演の『キャッチボール屋』。観たのは随分前で公開は10月21日だったけど、今更レビュー。東京での公開は終わってて、地方でちらりほらりかかる模様。
TOP<キャッチボール屋

なんでレビューしなかったって、つまらなかったから。リストラされた男がひょんなことからキャッチボール屋なるものをやることになる。10分100円で客とキャッチボールすんの、公園で。で、いろんな客が入れ替わり立ち替わりでいろんな話をしていく、ってのが筋。けど、なんかもう登場人物全員がどうでもいい感じで、感情移入もなければ驚きや発見もなく、まったく肌に合わず。あまりにもぼんやりしすぎてて猛烈に眠かったことを何より憶えてます。

大森南朋は、すごく上手とは思わないんだけどなんとなく気になる役者さんで、ぶっきらぼう系が似合うよね。ご本人はユニークで楽しい人でしたわ。クールに冗談をいうタイプ。せっかくの単独初主演がこれってのはちょっとがっかりだったわ〜。
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by april_foop | 2006-12-31 00:00 | 映像
感想/いちばんきれいな水(試写)
d0055469_2122826.jpg出せなかったレビューの年末大放出その2。
加藤ローサ主演、マンガ原作の『いちばんきれいな水』。10月7日公開で、ほとんど終わってるけど、一部の地方ははこれから上映あるみたい。
いちばんきれいな水−あしたを変える勇気をくれる、ハートフルストーリー−

これは単にタイミング逃してレビューを上げられなかったの。ファンタジーな世界で、話の筋はわりと素敵。病気で11年間眠っていた姉が突然目を覚ます。体は大きくなっているものの、心は8歳のまま。小6の妹は"年下の姉"に戸惑いながらも一緒に時間を過ごすうちに、見失いかけていたかけがえのないものを取り戻す、みたいな。

水が重要なモチーフになっていて、水中のシーンはなかなかにキレイ。加藤ローサはやっぱりイマイチだけど、妹役の菅野莉央ちゃんが上手でかわいらしかったわ。映画としては、短編マンガを無理矢理引き延ばしてるから、かなり弱くなってしまったのは否めない感じ。ショートフィルムにするとかなり印象的な作品にできたような気がするから、もったいなかったかもね。もしくは、大胆に設定を追加して掘り下げてもよかったのかも。

ちなみに原作は古屋兎丸(スピリッツで『π』っての連載してたよね)。この人グロやエロが多くてかなり下世話な作風。今作は短編集『Wsamarus・2001』に収録されてて、フツーにいい感じの夢物語。古屋兎丸的には異色作。短編集自体はまったく守備範囲外だったけど、この作品に限っては清々しいブルーをくれる感じで気に入りましたわ。
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by april_foop | 2006-12-31 00:00 | 映像
感想/プルートで朝食を(試写)
d0055469_21242688.jpg出せなかったレビューの年末大放出その3。
今年の6月くらいに公開された作品『プルートで朝食を』。アイルランド生まれの捨て子であった青年は性同一障害。母を捜してロンドンに渡るなどするその生き様を映し出す。すでにDVDも出てますね。
プルートで朝食を

実は観たのはつい最近で、『麦の穂をゆらす風』のキリアン・マーフィーが気に入ったので、こっちも観たくなったの。松子か?ってくらい転落的な生活を送ったキトゥン。彼(彼女)はその内面を決して吐き出さない。むしろどんな窮地でも甘言やうわ言のようなものを口にするばかり。それって、まさに愛情に飢えた子供時代の影響。ってそう気付かされるのはクライマックスまできてからなんだけど。

印象的だったのは、国境の騎士のくだり。「通り過ぎた過去と、進むべき未来の間を走っている」というセリフはかなりツボ。加えてこのシーン、友達が幻覚を観るんだけど、それらが彼らの背景を語ってる。ぶつ切りのエピソードを紡ぐスタイルの中で光ったシークエンスでした。

IRAとか政情的な背景が必要だったのかどうかよくわからないし、深く入り込むような作品じゃないけど、それなりに楽しめた作品でしたわ。キリアン君には今後も注目しときます。
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by april_foop | 2006-12-31 00:00 | 映像
2006 TOP10 CINEMA
突如映画を観まくった2006年の私的ベスト10映画で今年を締めくくり!

#10/ハチミツとクローバー
原作が好きなのと、蒼井優効果でランクイン。原作モノの難しさを克服し、うまく作っていたと思う。原作を読まないとこの良さはわからないでしょう。

#9/ストロベリーショートケイクス
これも原作モノだけどセンスよく消化。抜群のリアリティに引き込まれたわ。

#8/ゆれる
めちゃくちゃよく出来てるんだけど、どうしても救いを感じられないのでこの位置。

#7/
天才キム・ギドク。クライマックスは今年のベストシークエンス級。『うつせみ』を観られなかったのでDVD借りなきゃ。

#6/父親たちの星条旗 硫黄島からの手紙
すまん、切り離しづらいので2本セットにさせて。娯楽じゃないけど偉大な作品。

#5/虹の女神 Rainbow Song
青春が大好きなの。だからこの映画も好きなの。キラキラしてるんだもん。

#4/トランスアメリカ
すごく気持ちよかった作品。ナイーブさが感動を誘う。

#3/crash
とにかく本の上手さに参った。"透明のマント"は長く記憶に残るだろう名シーン。

#2/リトル・ミス・サンシャイン
最近だから余計に印象深いのかもしれないけど、今年いちばん笑った映画。もう1回観たい。

#1/フラガール
とにかく活力をくれる作品。今年いちばん泣いた映画。DVD買うと思う。

d0055469_22182778.jpgということで。ハッピーになれるやつがやっぱり好きなんだよねー。ほかにも気に入ったのはたくさんあったんだけど、とりあえずはこんな結果。共感、反感あればお気軽にどうぞ。

See you next year!って明日ジャン!!
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by april_foop | 2006-12-31 00:00 | 映像
april_cools06-07@かぐら
d0055469_3144667.gif初滑り2日目。相変わらずの雪で気鋭を削がれたため、やや出遅れながらゲレンデへ。しかしこの日はドラゴンドラ運航中ということで、早速乗り込んでたしろ方面へ!

かぐらスキー場
天候/雪 気温/低い 混雑/少し ※ドラゴンドラ途中から運休
初めて乗ったドラゴンドラ。この日も強風だったから(のちに運休)、ひどく揺れたうえに、途中で3回も止まりやがって恐怖! 断崖の上、ぐらぐら揺れながら宙ぶらりんになるあの心細さといったら…。結局通常15分のところ25分くらいかけて到着。冷や冷やしたぜ。

苗場に比べると随分空いて入るけど、それでもそこそこの入り。このゲレンデ、広いのは認めるけれど、たしろ、かぐら、みつまたの連絡が悪い。移動だけですぐに30分とかかかってしまう。欲張って全部行こうとしないで、初中級はたしろorみつまた、中上級はかぐらで滑るのが正解。個人的には、かぐらゲレンデのジャイアントコースが大好き。この日はパウダーふかふかでかなり気持ちよかった。

ということで、猛烈に寒かったけど危惧していた雪不足に悩まされる事はなく、無事に楽しんだ一泊二日の初滑り。企画製作を担当してくれたkicksありがとう! 今年は何回滑りにいけるかなー。楽しみ、楽しみ。
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by april_foop | 2006-12-30 00:00 | 体育
april_cools06-07@苗場
d0055469_2554143.gif06-07シーズン初滑り! 暖冬で雪不足とされる新潟地方はスキー場がのきなみオープンを延期。そんな中でもいち早くオープンしていた苗場&かぐらへとゴー(結局ここ2〜3日の雪でその他もオープンしたみたいだけどれど)。

Mt.Naeba
天候/雪 気温/低い 混雑/かなり ※第1ゴンドラ、ドラゴンドラ運休
そんな状況のせいなのかどうか知る由もないけれど、とにかくめちゃ混み。初級者、ファミリーがそこかしこにごったがえし。おまけに一日中雪で、超寒い、強風で一部のゴンドラが運休とバッドコンディション。第2ゴンドラ待ち15分、リフト待ち5〜10分。でも、やっぱり楽しかったよ。一年ぶりのボード。軽く流しました。

d0055469_2555425.gifd0055469_256476.gifところでいくつかトピックス。まず今年から日帰り客向けのスキーセンター「N-Plateau」が新設。待合室、コンビニ、フードコートに足湯、そしてレンタル&更衣室や休憩室を備える。混んではいたけど、きちんとさばけてたように見えるから、なかなか重宝しそう。我々も更衣室とコインロッカーを使用。なんせできたてだけに清潔なのがいいね。

もうひとつ、第2ゴンドラ横に「Whistler cafe」というカフェが28日にオープン。ここでランチしたけど、まずまず美味しかったよ。狭いけど小洒落てるしね。狭いだけに長居しづらいのが難点ではあるけれど。

宿泊は、ビッグゲレンデ苗場の宿グリーンリーフ苗場。いろいろと言いたい事あるけどここでは割愛。とにかく最下級の宿。二度と泊まりたくないし(マジで!)。
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by april_foop | 2006-12-29 00:00 | 体育
感想/ゲームの名は誘拐(文庫)
d0055469_3341757.gifエリート青年が大企業社長を相手に仕掛けた疑似誘拐ゲーム。そもそも成り上がりvs上流階級、って構図が古くないかい? 東野圭吾『ゲームの名は誘拐』。

主人公がもうひとつ魅力的ではなく(意外と軽卒だしなー)、空回り具合がもどかしい。そして相手にするシャチョーさんもキレ者ってのはわかるけど特に応援する気にもなれず。真犯人といえる人物の立ち回りと、どんでん返し、そして最後の最後、クライマックスはさすがって感じだったけどね。

どんでん返し系のプロット上、仕方ないんだろうけど、どうも全体的にキナ臭さが漂いすぎる作品。あーこの行動は後でカギになってくるんだろーなーとか、ここ布石ですよ〜ってのもわかりやすすぎ。そう感じるのは東野作品を数十作読んで来たせいなのかしら?

『Gainer』に連載してたらしいけど、なんか野暮な感じが似てるっちゃ似てるかも。特別な教訓やテーマ性もなしな可も不可もない中級ミステリ。初心者はどうぞ。
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by april_foop | 2006-12-28 00:00 | 文字
感想/僕は妹に恋をする(試写)
d0055469_15592157.jpg全然期待してなかったどころか小馬鹿にしてたし、思いっきり少女マンガの世界だったけど、意に反して悪くなかったわー。同名コミック(未読)の映画化『僕は妹に恋をする』1月20日公開。双子の高校3年生、頼(♂)と郁(♀)。2人は兄妹でありながら、お互いに恋心を抱き続けていたのだった。
僕は妹に恋をする

ここまで「純粋」に徹し切られると引き込まれるものがあるなー。セリフとかはいかにも古典少女マンガ的でかなり歯が浮く系にもかかわらず、それを受け入れさせるワールドを作り上げてた。ひとつひとつのシーンがすごく丁寧で優しく、長回しも効果的。別にリアリティなんかないのよ。だけど、家にも学校にも街にも、2人以外誰もいないのかよ!みたいな世界観はとてもキレイでした。これは演出の勝利だろーなー。

松潤と榮倉ちゃんはとても双子とは思えないけど、禁断禁断せず、あくまでピュアな高校生。美顔が映像世界にマッチしてて良かったです。野暮なこというと、榮倉ちゃん、背が高いから松潤がおんぶしても可愛くありません。もうひとツッコミするなら、平岡君演じる矢野の携帯待ち受けが頼とのツーショットってのはどうかと思うぞ。

ということでロマンチストさんたちには受け入れられるかもね。思ったより観てられる作品でした。
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by april_foop | 2006-12-27 00:00 | 映像
ドラマ中継2006年10月クール総評
d0055469_9252293.jpg粒ぞろいだった今クールのドラマ。つまらなかった順に総括してみやんせ。

『鉄板少女アカネ!!』
酷かったなー。ほとんど収穫のない中、片瀬那奈だけが奮闘。堀北は、アツイのが似合わず打ち切りも当然。

『たったひとつの恋』
結局、くだらん恋愛ドラマ。テンポだけは良かったけれど、中身がなさすぎてどうでもいい感じ。

『笑える恋はしたくない』
こちらはメッセージ性があったし、3話だけだったので気楽に観れた。すごく面白いわけではなかったけど気持ちよかったかな。

『Dr.コトー診療所2006』
世間じゃ大好評だけど、全然楽しくなかった。別に島の人たちの馴れ合いなんて見たくないし、もっと"医者とは何か"に絞ればよかったのに。堺雅人の役とかはもっと掘り下げるべき。ただし、蒼井優を全国区に押し上げた功績は大きい。

『セーラー服と機関銃』
面白かったし、長澤まさみはどんどん良くなってると思う。けど、やっぱそもそも2時間の話を7話に引き伸ばすのは厳しかった?

『14歳の母』
これも大好評だったけど、結局タイトルで予想されることしか起こらなかったって印象。妊娠、家族の反対、相手の親の反対、学校で総すかん、産婦人科や近所で白い目、難産&早産。でも役者たちが非常に達者だったのでリアリティはあった。志田未来、大したもんです。

『のだめカンタービレ』
最初の違和感はすぐに解消されて、テンポよく楽しめた。原作からのデフォルメ具合もいい感じ。スタッフ、キャストともかなり楽しくできたのでは。ドラマでそう感じさせてくれるのは稀。

『役者魂』
ライトコメディで、これがイチバン楽しかったよ。キャストのバランスもすこぶる良かったし話の回し方も絶妙。生きてく中での人と人の繋がり方、家族の温かみをカラっと問いかけててグッド。最終回は笑えて泣けて、すごくよかった。世間に浸透しなかったのが残念だわ。

今期は毎日なにかしらのドラマを抱えて、非常に重かったっす。もっとスパっと切らなきゃダメだな、と反省。さしあたって1月クールは楽しみなやつが見当たりません。
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by april_foop | 2006-12-26 00:00 | 映像
感想/マリー・アントワネット(試写)
d0055469_82716.jpg こいつも女性誌中心に話題沸騰、ソフィア・コッポラ最新作で一大歴史絵巻の『マリー・アントワネット』1月20日公開。世界で最も有名な王妃の1人、マリーをソフィア流に描き上げました。賛否わかれそうだけど、オレ的にはすっごい好み。
マリー・アントワネット

『ベルばら』を観た覚えはあんまないんだけど、マリーって波瀾万丈なイメージを刷り込まれてた。でもこの映画では、ゴージャスな暮らしぶりは見せるものの、マリーはあくまで1人の女性。それも孤独な女性として、内面を安易に語る事はなくも繊細に描かれる。14歳で嫁ぎ、18歳で即位。世継ぎを求める声、夫との関係、宮廷でのしきたり、その他さまざまな未知に囲まれるマリーは、華やかさと同時に儚さまでも背負わされる。その切り口がとてもキレイ。

d0055469_3361692.jpgヴェルサイユでの撮影や、有名メゾンの協賛なんかもあって、映像はとにかく華美。しかも単なるクラシックではなく、近現代の要素を巧みにミックスしてくるあたりもセンスあり。よ〜く観てるとスニーカー(コンバースかな、あれ)とか出て来ちゃう遊び心もいいんだよねー。あと、突き抜けたヘアスタイルも必見。ちなみにオレは今、サントラ(写真右)をヘビーローテしてたりもします。

語る要素はいろいろある気がするけど、とにかくマリーを演じたキルスティンが愛らしくて仕方なかった。それはまさにこの映画に魅せられてた証拠。ちなみに前売り券の売れ行きは、同じく女性に人気だった『プラダを着た悪魔』比200%くらいだそう(by配給関係者)。ちなみにちなみに試写室で隣に座ってたのは佐々木恭子氏でした。万人受けするのかわからないけれど、プリンセスの心に少しだけ触れた気がする一作。個人的にはヒットです。

<1月3日追記>
前2作を観て、なるほど今までのソフィアを踏襲したマリーだったな、と納得。マリーの言葉、表情、仕草を繊細に撮ってて、直接的な語りは少なくてもとても豊かな物語に仕上げてます。このあたり、前2作と共通してるので、それが好きなら間違いなく浸れんね。
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by april_foop | 2006-12-25 00:00 | 映像