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感想/うた魂♪(試写)
d0055469_23122271.jpg夏帆ちゃん、無量大数カワユス! 『うた魂♪』4月5日公開。自らをお歌が上手な美少女と認識する女子高生かすみ。意中の牧村と急接近するも、合唱部でソーカイに歌う姿をlike a「シャケの産卵」と笑われて、大ショック! 立ち直れないまま引退しようとしたら、ヤンキー合唱部に目ぇ付けられた。なんなの、このスピリチュアルな男たちは!?
映画『うた魂(たま)♪』公式サイト

コミカル直球な青春大合唱! これはもう反則というしかないけど、やっぱり清々しく、いわずもがなのクライマックスではもろにジンジンきちゃいました。ただでさえ好きな学園本気モノはもう鉄板ですがな。

はっきりいって完成度は低いよ。シロートくさい脚本(コンペ入賞作だけど)に、パっとしない演出。笑いも人をダシにするあざとい系。キャラもわりとステレオタイプで前半は壊滅的。後半にしたって歌の力に頼ってるだけともいえて、映画のデキは同じ青春×音楽女子モノの『スウィングガールズ』とか『リンダリンダリンダ』よりワンランクもツーランクも(スリーランクも)落ちるのは確かなんだけど、でもやっぱ文字通り青春を謳歌する中盤以降はね、否定できんのだわ。かつて同じ部活人だったし、かつて同じ高校生だったし。うらやましいくらい輝いてたよ、みんな。今、できるものならやりたいこと第1位/部活! だもん、オレ(第2位/バイト)。

でもって、とにかくとにかくとにかく、夏帆ちゃんがかわいいのなんの! 『天コケ』も十二分に可愛かったけれどさらに輪をかけて宇宙規模のキューティっぷり。2008年、ガッキー並の旋風を起こしてくれちゃうんじゃないの、これ(でも最近ちょっとお疲れ気味。学校との両立タイヘンそー)。

映画としてはイマイチだとしても、合唱の楽しさと高校生のきらめきはちゃんと引き出していて楽しめました。「あーなーたぁ〜に♪」って歌い出したい気分〜(ネタバレ失礼)。
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by april_foop | 2008-02-15 00:00 | 映像
感想/悲しみが乾くまで(試写)
d0055469_2112634.jpg淋しいけど、優しい。『悲しみが乾くまで』3月29日公開。最愛の夫を亡くしたオードリー。夫の親友であり、しかし薬物中毒患者でもあるジェリーにその死を報せ、そして共に暮らすことを提案する。しかしオードリーの悲しみは癒えず、ジェリーもまた薬物を絶てないのだった。
映画『悲しみが乾くまで』公式サイト|ウーマンエキサイト シネマ(映画)

去年、『アフター・ウェディング』『ある愛の風景』でオレのハートをがっちり掴んだスサンネ・ビア監督のハリウッドデビュー作。環境は変わっても彼女らしく、ときに容赦ないほどに残酷に、しかして根底では優しく人間を描いてますわ。その本質はやっぱり"淋しさ"だと思うなぁ。この作品も9割方重いの(その時点でダメな人も少なくないはず)。だけど最後の1割で、その淋しさを前提としたうえでの温かさとか優しさ、希望を見せてくれるんだよなぁ。やっぱりセンスある!

本当に最悪に深い悲しみってのは、決して癒えることはない。なにをどうやっても受け入れられないことって確かに存在する。すると人間は弱いから、心を閉ざしたり、バランスを失ったり。そして人間はズルイから、それを誤魔化したり、何かにすがったり。監督はそれをまんまリアルに映し出す。でも、否定しない。弱くてズルイからこそ、救いの手を差し伸べてくれる誰かが必要なことを示す。てのを踏まえて、"善意を受け入れて"というフレーズがキーだったけど、まさにこの受容し難き困難と、そこからの脱出を象徴した、素晴らしいメッセージだったわ。シンプルなのがまたいい!

ハル・ベリーも、ベニチオも苦しい苦しい役どころをしっかり演じてました(特にベニチオ!)。オードリーは、欠けてしまった自分のコアを、夫に最も近いモノで埋めようとして、逆に喪失感を募らせてしまう。ジェリーもまた、そんなオードリーの力になりたい、少しでも自分を変えたいと思うのに、それが叶わず躓いてしまいます。どちらも、失ったものを取り戻せないそんな自分に対するもどかしさを抱えながら、それでもなんとかつながって、前を向こうとする。話に飛躍はなく、ほんとギリギリの1歩踏み出せるかどうかっていう葛藤がよかったね。"一人暮らしは淋しいから"は、隣人のセリフだけど、これもまたシンプルかつ本質をとらえていて効果的でした。

瞳のアップを抜き出すスサンネ流の映像世界も健在。これ、決して目の演技とかじゃないのに、思わず映し出された瞳からいろいろと感情を読み取らされてしまうんだよね〜。ただ、ハリウッドとの相性はやや疑問かなぁ。あと、邦題がなー。原題は『THINGS WE LOST IN THE FIRE』。本編観ればわかるけど、いいタイトルなんだ(自分の外にあるものを失っても取り戻せるけれど、自分の内側で失った物は取り戻せない、というメタファーだと思う)。さすがに直訳せえとは言わないけれど、主題を示す含蓄があるだけに、作品のためにももう少し内容とリンクさせてほしかった。どうせ大衆受けじゃなくて作家寄りの監督なんだからさー。

癒しとか、大きな感動とかいう類いは期待するべからず(ホントに暗いよ!)。スサンネの世界は十分堪能させてもらえるので、ファンは必見! ボクは満足です。
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by april_foop | 2008-02-14 00:00 | 映像
アフリカでは何が。感想/ナイロビの蜂、ラストキング・オブ・スコットランド(ともにDVD)
d0055469_11424446.jpg一昨年くらいから多かったアフリカ舞台の映画。観たかった2本をDVDにて。広大な大地の上で何が起きているんだ?

評判もよく観たかった『ナイロビの蜂』。なるほど、好評なのも納得。夫婦愛とアフリカを食い物にする社会問題を巧みに織り込んだ秀作だ〜。物語への導入がうまいからすんなり引き込まれ、スラムの描写や回想の仕方もすごく効果的。社会派としてもラブストーリーとしても、どっちの側面からもちゃんと成立してんね。本当にアフリカってこんなに食い物にされてるんだろうか。病院の問題とかは想像つくけれど、諸外国がこんなやり方でアフリカから搾取しているとしたら、それって植民と変わらないね。

レイチェル・ワイズは知的なイケイケ姉さんで、なんと実年齢より10も下の役どころだったのにはちと驚きだけど、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』とは180度違う健康的美女でした。

d0055469_1143571.jpgお次はフォレスト・ウィテカーのオスカー獲得で話題だった『ラストキング・オブ・スコットランド』。これまた面白かったな。最後はどんどんと悲惨なことになってしまったけれど、実在のアミンが元にあるわけだからこの結末も仕方なし。しかしこれがたった30年前か。。アミンにも当然問題はあるんだろうけど、やっぱりそれだけじゃないんだろうなぁ。

フォレスト・ウィテカー、アミン本人なんじゃ?と思わせるような見事な演技。エンドロールで本人写真が出たとき、完全な相似を描いていたことに驚いたわ。あの獰猛さと、狼狽、迫力。いやはや。『バンテージ・ポイント』では善良な市民。ギャップに萌えるぜ。しか〜し本当に注目なのは今、ノリにノってるジェームズ・マカヴォイ君! ワケありそうな眼差しが婦女のハートをがっちりキャッチなのも納得。繊細さと色気と陰を同居させてて、雰囲気あるねー。演技の実力も本物? 『ペネロピ』『つぐない』でも楽しんでください。

『ルワンダの涙』『ホテル・ルワンダ』『ブラッド・ダイアモンド』と、描かれるのは虐殺や支配、紛争などアフリカの混迷ばかり。最初は、こんなことって本当にあるのか?ってくらい現実味なく観てしまっていたけど、これだけ観るとさすがに危機感を覚えるわ。興味本位でアフリカに行きたい〜とか思ってるけど、もっと歴史とか勉強しないといけないのかも。そしてできることをやらないとなぁ。そんな風に思えました。どの作品も秀作なのが皮肉だわ。
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by april_foop | 2008-02-12 00:00 | 映像
感想/マイ・ブルーベリー・ナイツ(試写)
d0055469_2164021.jpg恋したくなる雰囲気系。『マイ・ブルーベリー・ナイツ』3月22日公開。失恋したエリザベスは、元彼の家のそばのカフェオーナー、ジェレミーと出逢う。ジェレミーは彼女に売れ残りのブルーペリーパイを振る舞い、2人の間に親密な空気が流れ始める。が、エリザベスはNYを離れ旅に出た。メンフィス、ネバダと旅先で愛に惑う人々に出会うたび、ジェレミーへと綴る手紙。NYから距離を置くほどに近づいていく想い。エリザベスが見つけたものとは。
映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』オフィシャルサイト

なんつってもスタイリッシュかつ幻想的な映像が美なのよ。そんな夢見心地なビジュアルに包まれた、やさしい恋の旅。うん、うっとりできるねー。ロードムービーっぽい雰囲気をたたえながら(でもウォン・カーウァイ曰く、非ロードムービー)、失恋〜出会い〜変化〜再会っていう恋愛モノの王道をNYからの旅に乗せて柔らかく描いてて、ロマンチックだけど最低限のリアリティは損なわないというなかなか難しいハードルを越えてるのね。

メンフィスでの出会いは、過去から抜け出すことを。ネバダでは、人を信じることを。失恋によってエリザベスができなくなりかけていた2つを提示することで、彼女は前へ進むために必要な時間と距離を得ていく。押し付けがましく見えないのは、豪華アンサンブルの力量によるところも大きいかも。出てくる人たちみんな魅力的で、初映画のノラ・ジョーンズが、いっそう等身大に見えてよかったんじゃないかなー。中でもレイチェル・ワイズの憂いを帯びたやさぐれ美人っぷりには魅了されたぜ。色っぽいわ〜。『ナイロビの蜂』とは大違いですぞ。

この作品のいいところは、主演の2人が直接すったもんだしないから、「え〜」とか「それはねーだろ」とかそういう面倒臭さがないところ。あくまでエリザベスが自分と向き合って失恋から立ち直っていく過程だから、いい感じなんだわ。映画史に残るとか残らないとかいわれてるキスシーンも、そこまでとは思わないけど、素敵は素敵。ゆってもラブロマンスだから、なにが残るわけでもないけど、過剰に夢見過ぎてない感じが好感もてました。
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by april_foop | 2008-02-11 00:00 | 映像
感想/Sweet Rain 死神の精度(試写)
d0055469_23113039.jpg原作がよさそうなのはよくわかった。『Sweet Rain 死神の精度』3月22日公開。死神の千葉は、突発的な死を迎える者の最期の7日間を観察する。死に値する者は「実行」。しかしまだ死ぬべきではないと判断したものには「見送り」を処す。今日、千葉が観察するのは、1985年、27歳、苦情処理係のOLだった。
Sweet Rain 死神の精度

んーー、いい話なんだと思うよ。おもしろい話なんだと思うよ。だけど全然足りないんだよなー。千葉のキャラ付けに設定以上の魅力がないし、登場人物が少ないのにそれぞれに緻密さが足りないので感情移入しづらい。特に、本筋とは関係ないところの小道具がものすごく効いていないのが致命的! なんだよあのロボット!! ミュージックも連呼するだけじゃん!!! 扱ってる「死」というテーマへのアプローチはすごく深いのに、それを映像で表現し切れていなかったなー。やけにチープ。

と、不満はあるものの、きっと原作(未読)はおもしろいんだろうなー(まあベストセラーだしね)、と感じさせるだけのものはあり。なぜってラストを締めてくれる富司純子さんがとにかく絶品だから。多分、意図的に作ったと思われるヘアスタイルとあわせてとても美しかったです。最後だけは気分よかった。

いい話だけに惜しまれる一作。もっともっと良くできた素材なのでは?という残念な気持ちが残るわ。ワーナー、邦画製作の予算をケチってるんじゃないか? ちなみに主題歌はなんとコニタンが担当。あの透明ボイスが染みます。
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by april_foop | 2008-02-09 00:00 | 映像
感想/スルース(試写)
d0055469_1134147.jpgなんだこの狂人合戦は!? 『SLEUTH』3月8日公開。探偵小説作家アンドリューのもとを訪れた若い男・マイロ。彼はアンドリューの妻・マギーの愛人だった。離婚を求めるマイロに、アンドリューはある提案を持ちかける。「この屋敷にある宝石を盗まないか?」。不可解な提案は、奇妙なゲームの幕開けだった。
映画「SLEUTH」公式サイト

もともとが舞台作品で、1972年に映画化されたものをリメイクした本作。なるほど演劇っぽい2人芝居が繰り広げられる90分ですな。ハイテクかつ冷たいブルーの部屋とか、怪しさ満点の屋敷で繰り広げられる、老獪ジジイと、若気至り気味君のメンズバトル3本勝負。ハナっから展開が無茶苦茶なので完全に他人事モードだけど、いかにも芝居がかったやり取りは見物かしらね。ジュード・ロウ、必死のクレイジーっぷり。

演劇としてみるには臨場感に欠けるし、映画にしてはリアリティがないし、ちょっとどっちつかずなのが惜しまれるけど、テキストとか、屋敷のデザインとかはよく練られている感じ。2人の顔半分しか見えないカメラアングルも、やり取りの虚々実々感を意識的に煽ってるね。表面のセリフとその真意、みたいなさ。字幕翻訳がやや微妙な気もしたけど、その辺はちょっと自信ありません。。

テンポのいい90分なので、なんともいえないままサクっとフィニッシュ。全然気持ちよくないけど、キャストのファンならこういうのもアリはアリですかな。
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by april_foop | 2008-02-08 00:00 | 映像
感想/犬と私の10の約束(試写)
d0055469_23143191.jpg猫ブームに負けるな〜。『犬と私の10の約束』3月15日公開。函館に暮らす斉藤一家。14歳のあかりは、ある子犬と出会う。ソックスと名付け、母から諭された「10の約束」を胸にソックスとの絆を深めるあかり。そんな斉藤家とソックスが過ごした10年間をつづる。
『犬と私の10の約束』公式サイト

教育テレビかと思うほどにハートウォーミングのど真ん中すぎて、そりゃーいい話だけど、特別な感動とかはなっしんぐ。ワンコはもちろんかわいいから、犬好きさんなら間違いなく楽しいんでしょうナ。それにしても誰よりも達者なワンちゃんの超絶お芝居は目を見張るわ。どのくらいの撮影苦労があったのかわからないけど、仕上がりを見る限りは本当にお見事。最期のワンシーンだけアニマトロニクス(ロボットを使う技法ですって)を使用したらしいけど、言われないとわからないなー(ちょっとだけ尻尾が機械的?と思ったけどそこかどうか定かじゃなし)。

田中麗奈はよかったと思うけど、あのサーヤヘアはちょっと微妙。福田麻由子(やっぱりこの子のお芝居、オーバーで鼻につくぜ)との相性は大方の予想通り抜群。トヨエツ、加瀬君をはじめとしたその他のキャストも持ち味を存分に発揮しておりました。

ボク、ワンちゃんほか動物さんを愛でる気持ちはあるんだけど、どうしても「飼う」ことに抵抗あるんだよね。あかりよろしく、絶対自分の都合を優先しちゃって10の約束守れなそうなんだもの。
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by april_foop | 2008-02-07 00:00 | 映像
感想/JELLYFiSH(試写)
d0055469_21435865.jpg小粒な良品めっけました。『JELLYFiSH』3月15日公開。恋人と別れた、結婚式場ウェイトレスのバティア。上司に怒られるわ、部屋の天井は水漏れするわ、パッとしない毎日。ある日、海辺でたたずんでいると、浮き輪をした迷子の少女が現れた。バティアの式場で結婚したケレンとマイケル。しかしケガにより新婚旅行をキャンセルし、海の近くのホテルに泊まるがスイートは空いてなく、2人の間に気まずい空気が流れる。ケレンとマイケルの結婚パーティにいたフィリピン人ヘルパーのジョイは、老婦人マルカの世話をする。マルカは女優の娘との折り合いが悪かった。カンヌ映画祭カメラドール受賞作。
:JELLYFiSH:

イスラエルを舞台にした、誰もが感じるあとちょっとうまくいかない日々と、そこにある等身大の希望をゆらりゆらりと描き出したプチ群像劇。スクリーン上を愛おしい人々がたゆたう、なかなかの良品! チラシのイメージほどポップな世界じゃなく、どちらかといえばややグレーがかった日常なんだけど、いろんなさじ加減が丁度よくって、素直に入ってくるわ。

バティアは、子供の頃からの親とのすれ違いが大人になっても尾をひいていて、どこか愛情に飢えた女性。人とのつながりに不安を憶えている感じがよく伝わる。幼い日の自分の姿に翻弄されたり、母親のポスター前で雨に打たれる、皮肉な画が淋しいんだわ。ケレンとマイケルは、目に見えない気持ちの行き違いを体現。目に見える死によってはじめてそれに気付くのがなんとももの哀しい。ジョイとマルカは言葉の壁に阻まれる。イスラエルのお国柄まで匂わせながら、でも互いに親として持つ愛情を抱きしめあって分かち合う。どの話も最後には、ほのかな希望を見せてくれるのであと味は意外なほど爽やか。主要キャラ以外にもいろんな背景を感じられるのがまたグッド。よく練られてる。『迷子の警察音楽隊』に続くイスラエル発の佳作だ!

で、なにより響いたのは「みんななにかの第二世代」という言葉。途切れることのない人生のリンクを表したみごとなフレーズ! そうなんだよなー。誰だって誰かの子だもんなー。その時点でなにかを受け継いでいるんだよなー。宮部みゆきが「子供はみんな時代の子」って言ってたのと同じくらいの大ヒット。ビジュアルもしっかり作り込まれてる感じするし、どのエピソードにも母なる海をすぐそばに置いたりするメタファーも巧み。観れば観るほどにいろいろと感じ取れそうです。
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by april_foop | 2008-02-06 00:00 | 映像
感想/ノーカントリー(試写)
d0055469_23105316.jpgすげーインパクトだぞ! 『ノーカントリー』3月15日公開。テキサスの平野で謎の死体と大金を発見したモス。彼はこれを奪い、迫り来る追っ手の影を感じながらも逃亡する。モスを追うのは、殺人鬼のシガー。空気銃を使い、コインの表裏でたやすく人を殺すこの男から、モスは逃れることができるのか。さらに2人を、警察が追跡し…。
:::ノーカントリー:::

後世に語り継がれそうな殺し屋シガーの恐いこと恐いこと。不気味なルックス(地毛だってさ!)と、瞬殺エアガンの驚異は半端じゃないっす。モスはモスなりにタフに行動しているのと対照的に、シンプルに直線的に人を葬っていくその姿は、演出の妙もあって手に汗握る緊張感。出会ったが最期、死を覚悟しなきゃならない感じ!

コーエン兄弟らしい(ちょっとしか観たことないけどね)、どこか乾いた笑うに笑えないユーモアとノワールちっくな展開が見事にマッチ。少ないセリフと抑えた音楽で、なのに油断させない展開で物語は進んでいく。そして原題『No Country for old man』。時代の変遷とともに忘れ去られていくものとでもいうのか? 警察が口にする哀愁と、シガーの無機質さがあいまって、なんだかトラウマにでもなりそうな余韻が残るよ。

ということで評判も頷けるマーダーゲーム。かなりシブく、見応え十分なことは保証できるかなー。といいつつ、面白いけど、好きなタイプではないかも。
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by april_foop | 2008-02-05 00:00 | 映像
感想/魔法にかけられて(試写)
d0055469_3145361.jpgおふざけが過ぎますわよ! 『魔法にかけられて』3月14日公開。そこはアンダレーシアなるおとぎの国。プリンセス・ジゼルは、白馬に乗ったエドワード王子と出会い結婚の約束をするが、魔女ナリッサにより異界へと飛ばされる。たどりついたのは現実世界のNY! バツイチ弁護士ロバートに拾われるも、魔法の国の常識がことごとく通じない! ジゼルを追いかけてきたエドワード、さらにナリッサの追っ手も迫り、どうなるジゼル? どうするロバート!?
魔法にかけられて

アニメで始まってそのキャラたちを実写化しちゃうという楽しい試みだけど、なんか策に溺れた感が…。やりたいことはわかるけど、どうもドタバタドタバタ。現実世界ではアリエナイ、夢物語のミョーな風習による滑稽さで落とすってのが、なんだかチャチなコントみたいに見えて。ロバートにおとぎ話の純粋性を見せつけることで、現実世界のリアリズムをちょっとひと休みさせたり、逆にジゼルの姿を通して、現実逃避して寝言ばかり言ってちゃダメよ、なんてメタファーを仕込んだり、なテーマ性は悪くなかったのに。

あと自前ディズニーネタを使ったセルフパロディももう一歩? 『シュレック』くらいシニカルに毒づいてくれれば笑えるのにね。でも、ことアニメーションとなれば鉄板で、特にオープニングとエンディングのポップアップブックはさすが夢がある! 実写キャストも歌って踊って浮きまくっててイメージには合ってた。けどクライマックスのトンデモバトルはさすがにやり過ぎでしょー。

子供にウケるのか大人にウケるのか、ちょっと読めないなー。アイデアはおもしろかっただけに、もうちょっとブラッシュアップしたらもっと良かっただろーに。
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by april_foop | 2008-02-04 00:00 | 映像