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感想/ジェイン・オースティンの読書会
d0055469_1484387.jpg読書会は興味あるなー。『ジェイン・オースティンの読書会』4月12日公開。愛犬を亡くした独身女、に一目ぼれした男、6度の結婚離婚の経験者、夫からの離婚を告げられた母、その娘はレズビアン、教え子に恋する女教師。ひょんなことから集まった6人がジェイン・オースティンを読む会を作った。彼女の6つの作品を持ち回りで担当し、ワインとともに本を語る彼女たち。普遍的な人間の心理を描いた小説といつしかリンクしはじめて、彼女たちの人生にも少しずつ変化が現れ始める。
ジェイン・オースティンの読書会 - オフィシャルサイト -

ジェイン・オースティンを読んだことがないってのがやっぱ痛かったか。いまいちピンと来なかったなぁ。ブッククラブでのそれぞれの解釈は、もちろんまるでわからず、小説とひっかけた内容とかがどのくらいあるのか全然わからんかった。それを抜きにしても、もうひとつ登場人物の魅力を感じ取れず、ふ~んという感じ。予告はけっこうポップだった気がするけど、全体的にしっとり大人めムードだったことも、その要因かもしんないわ。

最後にはハッピーエンドだからあと味だっていいのよ。ただ、等身大のように見える1つ1つのエピソードがやや薄く、なんか身近なようでいて実はあんま親近感がない感じ。元ネタであるジェインの小説の設定に縛られすぎて、それぞれの行動が少し不自由になったのかなぁ。あと、みんながみんな基本的に恋の悩みってのが群像劇として飽きるってところか。これもモチーフの制約?

等身大なわりには他人事に思え、ふ~んどまり。へぇ~には至りませんでした。でも読書会は興味あるなー。本読んでホームパーティ。ブルジョアの香り〜。そうそう、『トランスアメリカ』以来のケヴィン・セガーズ君。あのときよりちょっと輝きがなかったかも?
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by april_foop | 2008-04-16 00:00 | 映像
感想/フィクサー
d0055469_22353100.jpgん…期待外れじゃね? 『フィクサー』4月12日公開。大企業、U・ノースの大規模和解訴訟の弁護にあたっていたアーサーが突然発狂。彼を取り押さえに向かったマイケルは、アーサーが和解訴訟にまつわる秘密を知ってしまい、良心の呵責から精神のバランスを崩したことを知る。やがてアーサーは消され、マイケルも命を狙われる。マイケル・クレイトン、彼は裏のもめごとをもみ消す男=フィクサー、だった。
映画「フィクサー」公式サイト

アカデミー賞多数ノミネートという看板にかなり期待したものの、それほどグっとは来なかったなー。まあ本はよくできていると思うし、ジョージ兄貴の演技だってもう鉄板でしょうよ。ティルダ・スウィントンも達者だったし(でも出番少なくない?)。けど、いかんせん地味だなぁ! 最後15分くらいは盛り上がったけど、そこまでがなんともアガんないんだよね。大まかな構図が最初に見えているし。

でもって弁護士さんと悪徳企業の裏の世界にも、大した魅力は感じず。社会の闇と、そこにいる葛藤みたいなのはわかるんだけど、特別心を揺り動かされるほどのものはなかったなー。今までもそういう話って多分あったし。フィクサーとしてのマイケルの適性もいまいちわからず、暗躍っぷりもラスト以外では控えめ。なんか、細かいデキのよさが目につくわりに、全体を俯瞰したときのエンタメ性が落ちたように思うわ。

なんとなくスッキリしなかったけど、ま、期待が大きかったからいまいち楽しめなかったってだけかも。
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by april_foop | 2008-04-15 00:00 | 映像
感想/王妃の紋章
d0055469_2050019.jpg予行練習スカ? 『王妃の紋章』4月12日公開。五代十国時代、王と王妃の仲はすっかり冷えきっていた。王は王妃の薬に毒を盛り、王妃は義子と不義の関係を築いていた。王家にはびこる愛憎の果てに待つのは!?
2008年春公開『王妃の紋章』

超〜キンキンキラキラ! 鮮やか〜系じゃなくて、ほっとんど黄金キラッキラ、うわ、眩しい!なのね。しかも次から次へと出てくるわ出てくるわの大群衆。女官も兵士も、とにかくやたら数が多いの。あ、そっか。チャン・イーモウ監督って北京オリンピック開会式の芸術監督だっていうから、そのリハか。そう思うと納得。さすが中国!と思わずにはいられないもん。成功してまっせ。無闇にスケールがデカイ!

お話は、どこかで聞いたことあるような愛憎×権力の構図。なんとなし『ハムレット』ぽいといえばいいのかな。『女帝』でも観たぞ、そういえば。なので、ストーリー的に心惹かれる部分はかなり少なめ。イチにもニにもこの見た目でしょって感じ。侍女たちがどいつもこいつも色気ムンムンだったりもします。でも人が多過ぎて無機質に見える…。

最後のアクションもとにかくすんごいビジュアルで、こりゃーオリンピック本番はどうなんのかしら。てか、本番までちゃんとこぎつけるんでしょうね? そっちが心配だよ。大気汚染やらチベット問題やら平和の祭典とは思えないなー。って話逸れました。

d0055469_20575368.jpgにしてもチャン・イーモウ、『初恋のきた道』とはテンション全然違うわー。同じキラキラはキラキラだけど、こっちは超〜純情系。チャン・ツィイーの初々しい笑顔に萌えないやつはいるのか、ってくらいのキラキラ。もんのすごいシンプルなストーリーなのに、しっかり心ひかれる純愛物語。こっち系のが圧倒的に好きっす、自分。
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by april_foop | 2008-04-14 00:00 | 映像
感想/つぐない
d0055469_316331.jpgああ、まさに文学の世界! 『つぐない』4月12日公開。イングランドの政府官僚のお屋敷。帰省する兄のために戯曲を描きお芝居をしようと末娘ブライオニーは駆け回る。姉のセシーリアは、使用人の息子ロビーとささいな諍いを起こす。それは身分違いの恋だった。セシーリアとロビーの関係を目撃したブライオニーは、自らの思い込みによりあらぬ誤解をする。その夜、事件は起きた。屋敷を訪れていた従姉のローラがなにものかに暴行される。犯人を目撃したブライオニーは証言する。「犯人はロビーよ」
つぐない:4月12日(土)新宿テアトルタイムズスクエアほか全国順次公開

なんて深く重層的な物語。原作未読だけど、その素晴らしさを十分に味わわせてくれる豊かな映画だ。悲劇に込められたさまざまなテーマは、観る人の数だけ感動と余韻を呼び起こしてくれそう。決して涙に暮れたり、ああ良かったと思うような結末ではないけど、それぞれに自身の人生とどこか重ねあわせてしまうのは、さながら小説の世界を想起するのと同種の体験なのでは。

たったひとつのボタンの掛け違いが連鎖し、狂った歯車は戻らないまま大きな悲しみを呼ぶ。だって、幼かったから…。そうとしか、思えなかったから…。ほかに、どうしようもなかったから…。自分の中に巻き起こる「どうして…」に対して懺悔し続けるブライオニー。おそらくこの世の罪が購われることなんてひとつもない。過去は決して消えないものだから。罪を受けた者、罪を犯した者、双方がそれぞれを許したときはじめてそれは贖罪というものになるんだろう。

センセーショナルな物語に相応しいキャスト。13歳のブライオニーを演じたシアーシャちゃん、なんて魅惑のお顔立ち! アイスブルーの瞳の憂いがたまりません!! 大人に成ってからのロモーラ・ガライも薄幸面がよく似合う。この子にも独特の憂い。キーラは『シルク』に続いて実質主演と呼べない立ち位置。相変わらず強いお顔。で、なんつっても目下大注目中のマカヴォイ君。目元にどことなくラッセル・クロウを感じますが(オレだけ?)、弱さと陰を感じさせるスウィートなお顔で、この悲劇を体現しております。

美しきオールドイングランドから灰色で埋められた戦場まで、映像もおみごと。タイプライティングの音を巧みに配した音楽センスは緊張感を高め、効果的なプロットの立て方がドラマを膨らませ、完成度高し。芸術性を感じさせる、これぞ"珠玉"と呼ぶにふさわしい名作!

d0055469_13271587.jpgで、同じくジョー・ライト監督×キーラの『プライドと偏見』をチェック。ああこれも美しきイングランドですね。キーラはこういう時代物とかコスプレがハマるんだなー。凛とした貴族女子がお似合い。これでジェイン・オースティンを語っていいのかわかんないけど、彼女の作品が現代にも通じるっていうの、わかる気がするな。こういうプライドと偏見って、今だっていくらでも転がってるものね。格差とかそういうことではなく、もっとパーソナルなレベルで。ジョー・ライトは物語の世界をキレイに画にするのが上手なんだなー、と感じました。
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by april_foop | 2008-04-12 00:00 | 映像
感想/恋の罠
d0055469_2221057.jpgも〜ちょっとテンポあげて! 『恋の罠』4月5日公開。李朝時代の韓国、名文家として知られるキムは、覆面小説家として官能小説を手がけ始める。さらにグァンホンに挿絵を依頼するとこれが大ヒット。そしてキムは小説の題材を、自分に好意を寄せる王の側室との逢瀬に求め始めた。
恋の罠 | オフィシャルサイト ハン・ソッキュ主演 小説家が仕掛けた一世一代の恋は"罠" 2008年4月全国ロードショー

なーんとなくチグハグだったなー。官能ネタ部分は、いかにもな俗っぽいユーモアを織り込んでるんだけど、古代の裏家業だけに場面が薄暗くてちっともテンションあがらない。そのうえやけにスローテンポ。キムもグァンホンも貴族だから気取るのはいいけど、もうちょっとアッパーにしてほしかったような。まあ設定が設定だけに、バカみたいに明るくするってわけにはいかないだろうけど。なんかテンポをあげる工夫はほしかったよ。

キムとチョンビンの恋愛パートにしても奥ゆかし過ぎるというかこっちもかなりスロー。丁寧に情感を出しているともいえるんだろうけど、とにかく全体通して同じようなリズムだったから、なんかマンネリしちゃう感じを受けたわ。結果140分近い尺だもんね。もう少し短くまとめたほうが、いろいろよかったような気がするけど。

スキャンダラスな展開もわりと先読みできちゃう程度なのが残念ポイント。題材は面白いだけに、もうちょっと過激にエッジをたててくれば心つかまれたかもね。
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by april_foop | 2008-04-08 00:00 | 映像
感想/ドラマW『パンドラ』
d0055469_13152849.jpgこれは面白い! 連続ドラマW『パンドラ』第1話鑑賞。大学病院で孤独に癌の特効薬を研究していた鈴木は、ついにすべてのがん細胞に効く新薬を開発。実用化に向けて、治験を訴えるが教授に相手にされない。そこにウリをやる女子高生が現れた。「私、末期がんで死ぬのよ」。鈴木の頭にはある考えが浮かび…。
連続ドラマW「パンドラ」|WOWOW ONLINE

定評のあったドラマWが連ドラ化。期待を持って鑑賞したら、これがなかなか面白い! 病院内の権力争い。厚生労働省の役所仕事。新薬を狙う者。そしてそこに絡んでくるであろう刑事と新聞記者。前フリなんだけど、あらゆる布石が続々と登場し、しかもそこに無理がない。さらには、もしそんな薬ができたとき、社会はどうなってしまうのか。それは「パンドラの箱」に等しい厄災となりうるのではないか、なんていう社会的なメッセージまで投げかけられる模様。脚本の井上由美子さん、これはかなり力の入った力作の予感!

キャストも渋い。三上博史は相変わらず上手い。地味ながらただただ研究に没頭してきた男をある種の狂気にも見せる。小西真奈美は、悪女。國村隼さんとか、小野武彦さんとかも、イメージ通りに腹黒そうな顔を見せてくれますしね。谷村美月ちゃんは、お顔立ちに徐々に年齢が追いついてきたような気がします。

てことで、濃密な60分1本勝負。かなりテーマはでかいだけに、どんなふうに収束していくのか、4月クールの民放地上波より楽しみな作品です。初回無料放送で再放送もあるようなので、興味ある方はぜひ。
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by april_foop | 2008-04-07 00:00 | 映像
感想/MONGOL モンゴル
d0055469_10244322.jpgシブイけどねー。カッコイイかもねー。『MONGOL モンゴル』4月5日公開。のちのチンギス・ハーンである若きテムジン。多くの部族が争う中、父親を毒殺され、妻を奪われ、囚われの身となりながらも、数々の苦難を乗り越えて、チンギス・ハーンとして君臨するまでを描く。浅野忠信主演、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。
浅野忠信主演 映画『MONGOL モンゴル』公式サイト

さすがモンゴル。その雄大な自然、壮大なスケール! 数年にわたるプロジェクトだけあって、あらゆる季節・ロケーションを網羅していて、青々とした緑もあれば、一面の銀世界もあり。どこまでも続く荒野のようなシーンだってある。北京からクルマで十何時間も移動したりロケはむちゃくちゃ過酷だったっていうけど、それがこの圧巻の景色につながってるのかと思うと感慨深いですわ。

『蒼き狼』もあったし、話の筋はもう知ってるものだけど、歴史的には空白とされている期間に独自の解釈を追加した本作。浅野忠信の独特のたたずまいとか、特殊メイクもあわせて、淡々とはしてるけど、なかなか深みのある味わい。王というよりは、仏のような、そんな凄みを感じさせてくれました。で、戦闘シーンの迫力が予想よりすごい。多分、軍勢の数はさほど多くないだろうに、なんといっていいかわからないけど、カメラが巧いのかな、メリハリのある騎馬による戦いはけっこう目を見張りました。

じっくり作ってる系だから、娯楽の側面よりもチンギスの精神性のほうが強く押し出されてるジワジワ系の感じ。独特の世界観をお楽しみあれ。
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by april_foop | 2008-04-05 00:00 | 映像
感想/ウォーク・ザ・ライン 君に続く道
d0055469_13195450.jpgジョニー・キャッシュは知らないけれども。『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』DVD鑑賞。幼い頃に兄を亡くしたJR。トラウマを抱えながらも大人に成った彼は、ロカビリースターになり、運命の女性、ジューン・カーターと出会う。しかし彼には妻子があり、やがてドラッグに溺れ、ついには逮捕されてしまい…。
映画「ウォーク・ザ・ライン」オフィシャルサイト

予備知識ゼロで臨んだ本作ならば、ジョニー・キャッシュというミュージシャンもまったく知らず。でも主演のホアキン・フェニックス&リース・ウィザースプーンの歌声&楽曲に魅せられて、楽しく見られた2時間ちょっと。伝記映画であり音楽映画。なるほどこんな人物がいたのか。

映画自体のダイナミズムは感じられたものの、ストーリーとしては微妙なところ。少年時代のトラウマを抱えたミュージシャンが、不倫愛とドラッグに溺れてやがて再生っていう話だからね。そこに目新しさなどなければ、特別な教訓が歩くわけでもなし。トラウマだって消え去ったわけじゃなさそうだし、"walk the line"というタイトルもセリフとして登場した以上の意味はなかったような。まあ、ジューンに向かってまっすぐ歩いたという捉え方はできるけど。

まあ実在の人物の人生にケチつけても仕方なし。数々のロカビリーチューンとステージだけで、十分楽しめたことは確かですよ。
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by april_foop | 2008-04-04 00:00 | 映像
感想/コールドマウンテン
d0055469_1314343.jpgA.ミンゲラ監督追悼レビュー2。『コールドマウンテン』DVD鑑賞。ノースカロライナ州コールドマウンテン。インマンとエイダは一目で惹かれあうものの、インマンは南北戦争へと出征し2人は引き裂かれる。3年の時が流れ、重傷を負ったインマンは、エイダと生きて再会することこそがすべてだと悟り、死の危険を冒して故郷への道を歩み始める。一方、エイダもまた父を亡くし生活の危機が訪れながらも、ただただインマンを待ち続けていた。
コールドマウンテン

これまた美し過ぎる感動の叙情ロマン! 150分の長さを感じさせない悲しくも流麗なストーリーに完全に魅せられましたわ。さすがベストセラー原作。さすがミンゲラ。今や妖艶で気高いキャラのイメージが強いニコールが、儚くも美しい少女を演じてるのが新鮮だし(カワイイ!)、ジュード・ロウはもじゃもじゃヒゲでも美しいまんま。2人を見てるだけでもお胸がドキドキします。レニー・ゼルウィガーはなんだかやたら野生児だったけれど。

テレコで2人のパートを重ねつつ、純愛の障害として横たわる戦争の傷跡。特にインマン側は道中かなりのサバイバル。命からがらという点よりも、すべては戦争によって捩じ曲げられた運命というのが痛々しい。騙され、道連れになり、傷つき、守り、といったひとつひとつのドラマがしっかりしてるのですね。エイダ側にしても、残された者の悲劇が描かれていて、争いの醜さ、虚しさを煽ります。

そんな背景の上に乗っかっているから、ラブロマンスが光り輝くのなんの。離ればなれの2人だから、直接絡むシーンは最初と最後のみのほぼほぼプラトニック。雄大なコールドマウンテン同様美しいですなー。この感覚は『ブロークバックマウンテン』ぽい気もするし、戦争と恋の皮肉な運命という意味じゃ『つぐない』もそれに近いかもね。

なんにせよ噂に違わぬ名作。楽しめました。
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by april_foop | 2008-04-03 00:00 | 映像
感想/拍手する時に去れ
d0055469_821172.jpgん−、消化不良だわ。『拍手する時に去れ』DVD鑑賞。最高級ホテルの一室で9カ所も刺された女の惨殺死体が見つかった。現場近くの不審な男が容疑者として捕まり、捜査が始まる。その取り調べの模様はなんと、48時間のテレビ生中継でお茶の間に公開されるという"バラエティ捜査"だった。しかし、容疑者は犯行を認めず、捜査は難航し始める。

2005年の韓国映画で、日本では映画祭のみ上映のDVDスルー作品。どこぞでよい評判を聞いたのでリリースにあわせて早速鑑賞。ホテルの部屋を俯瞰していくオープニングの映像はけっこうゾクゾクさせてくれたけれど、終わってみればもうひとつだったなー。アイデアはかなり面白い。これ、監督の舞台が原作で、なるほどそういわれてみれば舞台的な設定が多かったわね。シリアスの中に唐突に差し挟まれるギャグもそんな感じ。いらねーだろ、あれ。

多分、観客はテレビ視聴者に近い形で想定されてるんだろね。捜査が見えるようで、本当に調べてるのか?くらいの情報しか与えられない。やたらと勿体ぶって焦らして焦らして、全然話が進まない。と思ってたら、メインで捜査にあたってる刑事が、最後まで被害者の顔を知らないっておかしいだろ! 一体何を調べてんだよ! もろもろを加味してもこの事件でこの捜査の展開はさすがにリアリティに欠けるような気が。現場の物証を刑事が素手でくすねるってアリ!? そんな節々の違和感と、スピード感のなさが相まって、劇中の視聴率同様こっちの興味も急降下。

クライマックスだって、自白のみで裏付けの前に捜査終了かい! 最後のオチにしたって、最初からその線は考えられたような気がするんだけど、捜査本部にその気配はなかったよね。しかもこのシリアス劇に、オカルト落ちってのもなぁ。ちょっと消化不良ですわ。そもそも捜査のテレビ公開による犯罪抑止とか、殺人犯の正気or非正気なんていう社会的なテーマも特に掘り下げられることもなく投げっぱなし。期待もたせてくれたのにな。

とにかく突っ込みどころはかなり多いと思われるサスペンス。役者たちはよかったように思うけどね。意味深なタイトルの解釈も難しかったなー。
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by april_foop | 2008-03-30 00:00 | 映像