EQ_vol.09 理想の職場は誰が作る
d0055469_0191449.jpgこんな新書がとある書店のランキング1位。同僚に借りて読了。今の時代に適したいい職場はどうしたら作れるのか、をgoogleやサイバーエージェントなどいくつかの職場を例にしてまとめてます。非常に前向きな仕事への情熱が感じられる、意外な好著でした。

すべての編集部がそうかはわかりませんが、私が関わってきたところに限っては編集部というのはわりと個人プレイ重視の職場です。もちろん、会議の類いは大なり小なりありますし、複数の人間がかかわって製作をしていますが、実務レベルになるとチームよりも個に依るところが大きいです。そのため、職場環境によって業務が滞ったり、能率が落ちたりする範囲は、一般企業よりも小さいのではと思ってます。まあ、ハード面に関しては職種によっていろいろと違うでしょう。問題にしたいのは、ソフト面。気持ちの部分です。

転職時代になって、以前と比べて会社への依存度はかなり低くなっていると思います。"どうせ長くは勤めない"という気持ちが働いていたら、職場をよくしようというモチベーションは必然的に下がります。また、社員旅行のようなものが、どのくらい残っているのかわかりませんが、そういった社内イベントの類いへの反発も強いように思います。些細なことかもしれませんが、こういう会社との具体的な接点というのは、思いのほか大切なのではないでしょうか。

愛社精神というと時代錯誤な響きがありますが、私はこれをいかに持つか。そして持たせるか。理想の職場環境作りはこの1点にかかっているような気がします。自分の所属先を愛せなくて、果たしてどれだけの仕事ができるのでしょうか。同じ職場で働く人間とのコミュニケーションを育まずして、いい仕事なんてできるのでしょうか。

もちろん人間ですから、良い悪いや好き嫌いはついてまわります。すべてが自分好みになんてなるはずがありません。職場に限らず、そんなものは地球上のどこにもないでしょう。ならば、会社という自分が選んだフィールドを前向きに捉え、自分でその場所を向上させようという意識を持つことが第一歩なのでは。職場環境のハード面は会社が用意するものかもしれません。しかし、ソフト面は、一人一人の自覚に委ねられています。もちろん、トップが引っ張っていくものなのでしょうが、集団である以上、すべての人の意識レベルがなによりも問題になるはず。

組織は生き物です。時代や構成員、規模などと共に、求められるものは千変万化していきます。その中でいい環境を維持するために必要なものは、組織の一員である自覚と、周囲への気配り、そして仕事と職場への責任感なのではないでしょうか。『不機嫌な職場』を組織の全員が読めば、その組織はきっと良い方向へ進むはずです。そこには具体的な方法は明示されていないけれど、個人の意識を変えるきっかけになるヒントが隠されているから。ハードよりソフト。職場を作るのは自分自身なんです。
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by april_foop | 2008-05-01 00:00 | 生業
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