感想/拍手する時に去れ
d0055469_821172.jpgん−、消化不良だわ。『拍手する時に去れ』DVD鑑賞。最高級ホテルの一室で9カ所も刺された女の惨殺死体が見つかった。現場近くの不審な男が容疑者として捕まり、捜査が始まる。その取り調べの模様はなんと、48時間のテレビ生中継でお茶の間に公開されるという"バラエティ捜査"だった。しかし、容疑者は犯行を認めず、捜査は難航し始める。

2005年の韓国映画で、日本では映画祭のみ上映のDVDスルー作品。どこぞでよい評判を聞いたのでリリースにあわせて早速鑑賞。ホテルの部屋を俯瞰していくオープニングの映像はけっこうゾクゾクさせてくれたけれど、終わってみればもうひとつだったなー。アイデアはかなり面白い。これ、監督の舞台が原作で、なるほどそういわれてみれば舞台的な設定が多かったわね。シリアスの中に唐突に差し挟まれるギャグもそんな感じ。いらねーだろ、あれ。

多分、観客はテレビ視聴者に近い形で想定されてるんだろね。捜査が見えるようで、本当に調べてるのか?くらいの情報しか与えられない。やたらと勿体ぶって焦らして焦らして、全然話が進まない。と思ってたら、メインで捜査にあたってる刑事が、最後まで被害者の顔を知らないっておかしいだろ! 一体何を調べてんだよ! もろもろを加味してもこの事件でこの捜査の展開はさすがにリアリティに欠けるような気が。現場の物証を刑事が素手でくすねるってアリ!? そんな節々の違和感と、スピード感のなさが相まって、劇中の視聴率同様こっちの興味も急降下。

クライマックスだって、自白のみで裏付けの前に捜査終了かい! 最後のオチにしたって、最初からその線は考えられたような気がするんだけど、捜査本部にその気配はなかったよね。しかもこのシリアス劇に、オカルト落ちってのもなぁ。ちょっと消化不良ですわ。そもそも捜査のテレビ公開による犯罪抑止とか、殺人犯の正気or非正気なんていう社会的なテーマも特に掘り下げられることもなく投げっぱなし。期待もたせてくれたのにな。

とにかく突っ込みどころはかなり多いと思われるサスペンス。役者たちはよかったように思うけどね。意味深なタイトルの解釈も難しかったなー。
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by april_foop | 2008-03-30 00:00 | 映像
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