感想/パラノイドパーク(試写)
d0055469_22324937.jpg思春期のネガティブサイドってこんな感じかもなぁ。『パラノイドパーク』4月12日公開。16歳のアレックス。両親は離婚間近で、弟はそれにストレスを抱えている。ガールフレンドのジェニファーは少し鬱陶しい。ある日、スケボー仲間のジャレッドに連れられて向かったスケーターの聖地パラノイドパーク。別の日、そこで起きた事件。アレックスの世界は激変する。「僕が考えていたことなんてちっぽけな悩みでしかなかった」。
映画「パラノイドパーク」公式サイト ガス・ヴァン・サント監督作品

時制をシャッフルしながらアレックス本人が回想する「事件」。とんでもない現実と直面して、初めて自分と社会のつながりを意識し、突然社会性が覚醒するような、そんな感じ。今まで抱えていた悩みと、それを越える未知の問題。それに対して、思春期らしく戸惑いを見せながら、子供っぽい現実感のなさと、半端に大人な冷静さを同居させるアレックス。観客が感じるのは異常性? 共感? 傍観? どれも多分正解。すげーイマっぽい感じがするのは確か。

恐れ、そして揺らぐアレックスの心情とリンクするような映像。ゆらゆらと掴みどころがなく、焦点が合うような合わないような。光と影が入り交じって、瞬間的にはミスマッチに思えるような音楽が、なぜだか脳に響く。クールだけど、ちょっと重い、まさに"パラノイド"な世界。掴まれるけど、リアクションにはやや困るぜ。誰もがこうだとは言わないけれど、思春期の難しさを感じさせる作品です。各批評を観ててもやたらと哲学的。唸らざるをえないわ。

主演のゲイブ君、すげー雰囲気あるし、タッパはあるのにカワイイ顔してんなー。さすがガス・ヴァン・サント。いい子をハントしてます。

d0055469_13324668.jpg今さらですが『Elephant』鑑賞。コロンバイン高校の銃乱射事件モチーフ。ただひたすらに、なんてことのない1日だったことが描かれるだけれど、そのなんてことない1日が異様に美しい。その輝きが青春なんだろうけど、そこには陰も曇りも同時に存在していて、そのたったひとつの黒い点が無数の赤い血を流してしまったというやり切れなさ。映像の巧さが際立つだけに、事件の悲劇性がくっきりと浮き上がる皮肉ったらないよね。しかしハイスクールって絵になるなぁ。
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by april_foop | 2008-02-26 00:00 | 映像
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