感想/アメリカを売った男(試写)
d0055469_20425097.jpgえー、こんなもんなの? 『アメリカを売った男』3月8日公開。2001年、FBI捜査官ロバート・ハンセンが逮捕された。彼は、FBIの機密情報を25年にも渡りソ連・ロシアに流し続けていた男。その2ヶ月前、彼を逮捕するために送り込まれたのは捜査官志望の血気盛んな若者エリック。彼らの間に、なにが起こったのか。アメリカを揺るがした事実に基づいた衝撃作。
映画『アメリカを売った男』公式サイト 2008年3月8日(土) シャンテシネほか真実のロードショー

二重スパイって、ちょいちょい出てくるネタだけど、なんせこれは実在のケース、しかもあのFBIというから、どれほどスリリングなもんか興味あるじゃないか。と思ってたらけっこうな勢いで拍子抜け。すでにFBIの内偵は済んでて、あとはすべてを把握するための現行犯逮捕狙いで、監視しまくりの状態。そこに駆け引きはまったく存在しません。ハンセンも感づいて警戒してるから、ほとんどアクション起こさないし。

かといって、それまでの25年をにおわせるような描写もなければ、スパイであり続けることに対する疲弊感みたいなものも特に感じられず。ハンセンも最初こそヤバそうなオーラを醸してたのに、どん臭いエリックの超後付け誤魔化しを意外にあっさり信じちゃったりして、おいおい天下の大スパイもヤキが回ったのかい?って感じ。対するエリックもキレる有望株って感じはまったくしないただの青二才(あ、でも嫁にはキレてた)。つーかエリックの嫁も、今さら何をってくらい旦那の仕事に理解がなかったなー。

雰囲気は確かにあるし、主演クリス・クーパーの演技は十分。なんだけど、事実に基づいているという割にディテールに説得力がないせいで特に緊張感も感じられず、ドラマに重厚さもなし。なんでわざわざ映画にしたんだ? この程度なら15分のニュース特集のがよっぽどドキドキするような気がするぜ。
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by april_foop | 2008-02-02 00:00 | 映像
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