感想/ダージリン急行(試写)
d0055469_1265014.jpgむちゃおもろいやんけ! 『ダージリン急行』3月8日公開。インドを走る列車、ダージリン急行に集まった3人の男たち。彼らは父の死以来、1年ぶりに顔をあわせる兄弟。仲がいいんだか悪いんだかわからないまま、長兄の定める妙ちくりんな規律に基づいて、修道院にいるという行方不明の母の元へと向かう。
THE DARJEELING LIMITED

なにやら『リトル・ミス・サンシャイン』と同質のニオイがする、へんてこ系ロードムービー! あれより大分ニッチだけど、終始クツクツ、クツクツと笑い続けながら超気持ちよく鑑賞できたよ。とにかく3兄弟の掛け合いがオモロイのなんの。張り切る長兄にこまっしゃくれた次兄、そしてとぼけた末弟。ウェスファミリーのオーウェン&シュワルツマン+エイドリアン・ブロディつーキャスティングもよければ(ビル・マーレーも参加)、インドの広大な景色と実際に借り切った電車っつーロケーションも素敵。亡父の形見を取り合って、インド娘をナンパして、車掌とやりあって、電車に石投げたりして、まったくどうしようもなく愉快! 愛すべきへっぽこ兄弟!!

と、ひとしきり笑って、下車してからは少しテンションを変え、家族の意味や先の見えない人生とはなんぞや的なところまでなんとなく想いを馳せつつ、さらに大きな包容力を持ってこの"風変わりスピリチュアルジャーニー"の乗客を包み込む。別に説教くささはないので、観た人が思い思いに感銘を受ければいいってスタンス。なにも思わなければそれはそれでいい。背景も好きに想像すればいい。とにかく終始気持ちがいいのです。爽快なのです。

d0055469_1111857.jpg本編の前に上映される短編『Hotel Chevalier』もちゃ〜んとリンクしつつ、これだけとってもいい雰囲気だし、ナタリーはセミヌード披露してるし、2度美味しい感じ。あ、そうだ、マーク(・ジェイコブス)がこの映画のために作ったヴィトンのスーツケース11点セットがむちゃくちゃカワイイのですよ! NYのヴィトンにディスプレーされてるらしい(写真。わからんねこれじゃ)。これ市販してくれたら意地でも買うのになぁ! あと、兄弟のスタイリングも、グレースーツとシャツっていうラフなスタイルなのにオシャレなんすよ。ビジュアルも相当計算されてますわよ。

d0055469_904658.jpgd0055469_905791.jpgまあ多少人を選ぶ毛色ですが、オレにはドツボだったウェス・アンダーソン監督。とことんハマりましたので復習の時間です。まずは『The ROYAL TENENBAUMS』から。ダメパパのせいで離散した家族が、その絆を取り戻すファミリー再生映画。やっぱこの感じスゲー好き。笑える。人物とやたらに正対するカメラポジションも好き。間の抜けた会話と、やたらにシャレた音楽が、いびつなのに優しさを感じさせてくれるんだよなー。話は意外になんてことなく収束していくけど、とても気持ちよく楽しめました。

続けて『ライフ・アクアティック』へ。これは海洋ドキュメンタリーを作り続けるイカレたおっさんとそのクルーのお話。家族じゃないけど、これもまた人と人の縁やゆかりを描いてて楽しめました。笑い度はほかの2作より控えめか。でも、潜水艦の船室をワンショットでつないでいく感じはいつもどおり。そして衣装がお洒落なのも◎。常に人と人の繋がりを描くのは、オレのツボなんすよ。この人ただユルイだけじゃないね。センスありまくり。

そんなこんなで、いっぺんに大好きになりましたよ、ウェス・アンダーソン! 『天才マックスの世界』も観ーよぉっと。
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by april_foop | 2008-01-29 00:00 | 映像
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