感想/ラスト、コーション(試写)
d0055469_1944187.jpgいろんな意味でドキドキした! 『ラスト、コーション』2月2日公開。1942年、日本占領下の上海で抗日運動に身を捧げる女性・ワン。敵対機関の要職に就くイーを暗殺するべく、マイ夫人と名乗って彼の近くに潜り込んだ彼女だったが、やがて2人の間で歪んだ愛情が交わされ始める。愛と使命の間で揺れ動く2人の愛情と運命の行方は…。
ラスト、コーション 色|戒

気を抜けない150分超! 戦争の裏にあった実在のモデルありな男女のごくごくパーソナルな愛憎と感情をこれでもかってくらい濃厚に描き倒し!! 話題になってる生々しいセックスシーンもさることながら(モザイクかかるくらいの体当たり)、それ以上にワンとイーの情がどっぷりたっぷり描き出されてて、そこに惹き付けられてしょうがないわ! 1つ1つのシーンがなんとも意味深いのさ。

任務を背負ったそれぞれの立場で、2人がいったいどの瞬間から気を許したのか。どこから愛し始めたのか。どこまで信じていたのか。どれくらい本気だったのか。2人が背負ってるバックグラウンドと合わせて、考えれば考えるほど迷宮入りしそうな繊細な心理状態を、トニー・レオンとほぼ新人タン・ウェイが情感豊かに、表情多彩に演じ切っていて、そのドラマにかぶりつき。真相は2人のみぞ知るの世界から観客は抜け出すことができないはず。ドキドキ、ドキドキ。

加えて周辺キャストのドラマもしっかりしてて、なおのこと人間関係は一筋縄ではいかなくなり、単なる歴史の裏にあった恋物語では片付けられません。長いけれど決して集中力を切らさない見せ方の巧さといい、短編小説をここまで膨らませた手腕といい、さすがはアン・リー監督というべきなんだろね。たっぷり堪能させていただきました。あっけないともいえる幕切れもなんだか痛いぜ。

もしかしたら万人受けではないのかもしれないけど、強く印象に残る1本。タン・ウェイは歳のわりに童顔で、ちょっと永作さん風味? なんて思ったら、永作さんご本人が観にきてらっしゃいました。痛くお気に召されたらしいですよ!
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by april_foop | 2007-12-22 00:00 | 映像
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