感想/非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎(試写)
d0055469_2175064.jpgアーティストの頭ん中って…。『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』3月公開。死ぬまで誰の目にも触れることのなかった、15000ページを超える小説と、数々のイラスト。それらの作品群は、発見されるやいなや、その芸術的価値を認められた。謎の作者ヘンリー・ダーガーについてはほとんどなにもわかっていない。彼が住んでいたアパートの大家など数少ない証言をもとに、彼の遺した世界を再構築するドキュメンタリー。
映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』公式サイト

ヘンリー・ダーガーが遺したトリッキーなイラストをアニメーション化させ、彼の未曾有の小説『非現実の王国で』の世界をなぞりながら、彼の輪郭を浮き上がらせる作風。これはもう観てもらうしかないのだけれど、とにかく不思議な異空間世界。女の子には男性器がついてるし、いろいろとメタファー(かどうかもさっぱりわからない)じみたもんが次々と登場。最初はただのロリコン野郎では?と思ったりもしたけど、まあ大きく括ればとにかくアーティスティックとしかいいようがないぜ。

しかしこれも、数少ない証言から膨らませた監督の仮説でしかないわけで、それに対してどうのこうのいっても真実は誰にわかるはずもなし。とにかくヘンリー・ダーガーって人がいて、人知れずこんな作品を遺してた、それだけ。ヘンリー・ダーガーがどんな人間でどんなこと考えてたのかなんて未来永劫明らかにはならないでしょう。となるとオレらは、とにかくその作品に触れて何を感じるかってことにつきるわけで。

映画はちと眠気も誘われるけど、願わくば、アメリカでオリジナルを観てみたいもんです。いやーアートってよくわかんないけど、ぼーっと眺めるのもなんだかおもしろ。
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by april_foop | 2008-02-22 00:00 | 映像
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