感想/シルク(試写)
d0055469_23564995.jpg後悔の物語でしたか。『シルク』1月19日公開。19世紀フランス。エルヴェはエレーヌと出逢って恋に落ち、結婚。村に養蚕産業を持ち込み製糸工場を再建したバルダビューの命を受けて、良質な蚕の卵を求め極東の国、日本へ渡ることに。未知なる道をいきたどりついたそこは幕末日本。蚕の密売人、ハラジュウベエが導いた雪の中の小さな村で、エルヴェは絹のごとく美しき少女と出会う。
映画「シルク」公式サイト

まさに叙情詩的な美しき情景。フランスの輝く緑、日本の深い雪景色、そしてその道中とビューティフルな情景がたっぷりと描かれ、そんな世界の中でささやかれるテキストがこれまた奥ゆかしく詩的(この辺、原作の雰囲気らしいね)。丁寧に丁寧に、糸を紡ぐかのようなゆったりとしたテンポで展開していきます。が、どうも前半はキレイなだけって感じで話には入り込めず。

正直、この話、どこに落ちるんだ? って印象で、西洋人が日本の娘を見初めるという話の終わりが見えなかったんだよね。けど、クライマックスの一気見せで、この映画、なかなかに深遠な物語に。まあ、そこまで壮大なドンデン返しではないけれど、全然予想してなかったわ。主人公のナレーションで終始する形式は原作と変えたポイントらしいけど、効果的だったなー。という純文学的映画でした。

だけど! よくよく考えてみればこれ、身勝手な不倫男の後悔の物語なわけで、いくらなんでも美化しすぎだろ! っていう気がするので、感動度としては微妙か。まったくオトコってやつはこれだからなー。この情景の美しさも、エルヴェの脳内で美化されまくったセルフイメージなんだろね。やれやれ。

マイケル・ピット、わりとカッコイイと思いますが、世間の評価はそうでもないのか? キーラはキーラで、老いたようにも病んだようにも見えず。で噂の芦名星、オリエンタルビューティー感はいいと思うけど、チョイ役だけになんとも評価しづらいわ。でもホリプロの秘蔵っ子ってことなので、じわりじわりと火がつく可能性も?
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by april_foop | 2007-12-11 00:00 | 映像
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