感想/レディ・チャタレー(試写)
d0055469_16283416.jpg大人のロマンスつーより昼メロ? 『レディ・チャタレー』11月3日公開。チャタレー夫人は、戦争により下半身に障害を負った夫の看病や、夜会の世話に明け暮れる鬱々とした日々を送る。姉の助言により看護士を雇ったことで自分の時間を得た夫人が出会ったのは、森の番人。そして2人はめくるめく愛の世界へ。
レディ・チャタレー公式ホームページ

戦前の官能小説の代名詞みたいなやつが原作だそーで、実際何度か映画化されたやつもエロ満載だとかなんとか(もちろん知りませんでした)。でも今作ではエロスを前面には出さずに孤独を抱えた男女の愛のお話しになっております。抑うつの中で生きてきた貴婦人と、孤独にしか生きられなかった下人のロマンスがどんな風に燃え上がるのかと思いきや。

思ったような情熱的恋愛ドラマは展開されず、心象風景が森の景色とあいまって淡々と、そして湿度をもって展開される詩的ストーリー。ちょいちょい出てくるラブシーンは、肉体に生まれつき備わっているべき官能性の再生みたいものを感じさせて、なんだか青春のやり直しみたいな描き方? さすがに初恋と呼ぶには濃厚だけれど、そんな雰囲気が醸されてるの。

だけど、オレにはそんないいもんに映らんかったぞ! 命あるものとしての肉体を求めたご婦人と、孤独からの解放として欲情に溺れた中年男が行きずりアヴァンチュールしちゃっただけにしか見えなかったぞ。あとからプレスシートを読んで、なるほどそういう美しいものとして鑑賞すべき物語だったのか、と気付かされたけど、もっともっと溺れる前段階とか過程の葛藤も描いてくれないとわかんないなぁ。てか切なさが皆無。恋愛にはやっぱり切なさを求めてしまう自分。

とまあ美意識に欠けるというか下世話な感想になっちまいました。無粋でゴメンネ。
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by april_foop | 2007-09-22 00:00 | 映像
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