人生最高地点に立つ(後編)
d0055469_21565888.jpgd0055469_2157257.jpg深夜1時半、いよいよ富士山頂を目指してラストスパート! と思いつつも、御来光渋滞が待っていた。噂には聞いていたけど、お盆前後のこの時期、山頂までの道のりはずーっと数珠つなぎ。1歩進んでは止まり、また1歩進んでは止まる、みたいな状態。自分のペースで登れないってのはストレスだね。山頂を見上げると、登山者のヘッドランプが延々と連なっててそれはまるで戦国時代の夜行軍のよう(って見たことないけど)。

でも変わりにご褒美が! 夜空を見上げると満天の星空! というか目線レベルってくらいすぐ近くに見えて、あちこちで「流れた!」って歓声あがるほど流れ星ざくざく。1分見続ければ1つは流れるくらいの感覚でボクも2つほど確認。こりゃー縁起がいいや。とかなんとかいいながら、いよいよ高山病の気が出てきて、微妙な吐き気。必死に深呼吸を繰り返しながら、早く山頂へ、と気ばかり焦る。渋滞のイライラと吐き気のムカムカでこの頃が登山中いちばん嫌な気分に。

とはいえここまでくれば引き返すこともできずなんとか耐え忍んでるうちにAM4時。いよいよ空が赤みを帯び始める。まだ山頂にはたどり着けない。迫り来る御来光。山頂未到達でも御来光は眼前に見えるけど、どうしても山頂から眺めたい! 周囲も多分おんなじ気持ちで、みんなの焦りが見える。ようやく山頂が見えたそこは、かなりの岩場地帯で、コース無視したロッククライミング状態で我先にと駆け上がる。酸欠なんて知ったことか!のAM4時半。ついに、ついに山頂の鳥居へ! ああ感無量。でも感動のフィナーレはまだこれから。

d0055469_21575416.jpgd0055469_21573899.jpg広げた布に染みいるかのように、徐々に赤みが広がる雲間を見つめて待つこと30分。来るぞ、来るぞ、来るぞ……。ん? あ、ああ!! うおおおおおおおお!!! 出た! 見えたぁ!! 眼下の雲海(これも超美!)の中に現れた一点の紅。点は瞬く間に線となり半球となり、そして静かに雲海から飛び立つ鳳凰かのように解き放たれた完全な金色が雲を山を、オレらを照らす。そう、太陽。そう、御来光〜!! 美し過ぎるぞ! 幻想的で神秘的、荘厳&圧巻な神々しさったら、ここまでの苦労が一度に吹き飛んで、プラスに振り切れて、カウンターストップな空前絶後的大感動! 登ってよかった、本当によかった。山頂まで来られた人も未達の人も心の底からそう思える瞬間。誰もが「きれい」「すげー」と叫んで笑顔。すばらしい瞬間と空間。感無量。



(しばし余韻に浸ってください)




ということで、登山自体はかなりの負荷があるけれど、倍以上のリターンが確実にあるよ(天気次第)。女性や家族連れ、年配の方も大勢いたし、体力に自信がなくても装備を整えて1歩ずつ登れば必ず頂上にたどりつけそう。とにかく今回は天気に恵まれて、うちらクルーは完璧な御来光を拝めました。個人的にはフルマラソンのほうが15倍くらいきつかったです。

ちなみに須走口の下山ルートはけっこうタフ。勢いにまかせて降りたら足パンパン、てのはご愛嬌。本当にこの素晴らしい感動と体験をぜひ。日本に生まれたからには一度は富士山、これ間違ってませんでした! ともに戦った2人の仲間よ、祝・脱富士山童貞!!(ちなみにオレは"NOT A VIRGIN"Tを着て登頂w)

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by april_foop | 2007-08-19 00:00 | 旅情
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