ナツイチ蒼井優ヴァージョン3冊を読了。普段読むことない古典は新鮮でやんした。3作とも未読でった。
『銀河鉄道の夜』。古語と方言?とで読みづらいまくりで時間かかったなぁ。でもこの現実ベースのファンタジー感自体はわりと好み。兄と弟、ジョバンニとカンパネルラ、又三郎と子供たち。いつもなぜか死のニオイがつきまとうのは、賢治のフィロソフィーなんでしょうか。 『こころ』。主人公になんとなしの親近感を抱きつつ、そしていつの世にもありそうな三角関係の行く末に引っ張られて読破。恋心と嫉妬心に苛まれる先生の、"純然たる俗っぽさ"にも共感。はたしてこれを読んだ主人公の心持はいかばかりだったであろーか。なんてことを考えつつ、タイトルの意味するところを考えつつ。 『友情・純愛』。あれ、これどこかでちょっと読んでたかも?(教科書とか?) 本当に単純な恋と友情の話だけど、その中身を膨らませればこんなにも物語れるんだね、なんて思ったり。野島の思いも『こころ』の先生と同じくらいありふれたもので、つまりはそこにある切実さもまた、世界中で共有できそう。時代が移ろっても親しまれるというのは、それだけ本質を捉えてるからってことでしょう。 3冊読んでみて、やっぱり文体とか口調とか、現代文学のほうがなにかと好きだな、と再確認。作家の個性というものを抜きにしたら古典の中にしか見出せないものって、ないのではないだろうか。というのも、良いとされるもの、普遍的なものは、確実に今の世にも受け継がれているはずだから。ってものすごい反論を招きそうだな。現代文学より先出ってことは鑑みないとだめか。 で、今出ている『ダ・ヴィンチ』8月号ですね。この写真、めちゃくちゃよくってジャケ買い。フォトグラファーは市橋織江さんですね。蒼井優は連載持ってることもあって、ちょくちょくカバーを飾ってますが、今回の表紙も秀逸。表情、ライティングと質感、ヘアメイクまで含めてカンペキだと思います。市橋さんの写真てそれほど惹かれるものはなかったけど、いやー、ホントこの表紙いいわ。中身はナツイチ撮影の裏話なんかもあって、ファンは楽しめますよ。 ちなみにナツイチの撮影は鳥巣佑有子さん。存じ上げなかったのですが、人物を背景に溶け込ませて、なおかつ人物を浮き立たせるってちょっと神業的では。惚れ惚れ。『天コケ』のスチールもこの方なんだね。ぜひお仕事ご一緒したいもんです。 てことで、全部ジャケ買いで恐縮ですがそれぞれに表も中も馳走でった。
by april_foop
| 2007-07-31 00:00
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