感想/Life 天国で君に逢えたら(試写)
d0055469_23473852.jpg…………。『Life 天国で君に逢えたら』8月25日公開。プロウィンドサーファーとして活躍した実在の人物・飯島夏樹。妻子と共に幸せな生活を送りながらも、肝臓ガンに冒され、38歳という若さでこの世を去った。病魔に冒されながらしかし、最後まで笑顔と前向きな言葉を絶やさなかった彼が家族とどんな人生を送り、またどうやってガンと向き合ったか。彼の残した言葉を元に映画化する。
映画『Life 天国で君に逢えたら』公式サイト

何年か前にドキュメンタリーも放映された飯島夏樹。死という普遍的なテーマに向き合ってるわけだけど、とにかく飯島さんがものすごく強靭。途方も無いであろう恐怖や葛藤を抱えながら、向き合い、受け入れ、乗り越えたからこその言葉や笑顔がめちゃくちゃ突き刺さるのです。で、映画化においてもこれはどう考えても泣いてしまうに違いないと思いながら臨んだわけだが…。

映画はあまりにも浅い。飯島さんの身の上をなぞるばかりで、ガン&死という最大最強の敵にどう挑み、どう戦い、どう理解し、どう共生するに至ったのか、まったくといっていいほど描かれていない。子供の視点を使って家族愛を強調したりするのももちろん1つのアプローチだろうけど、一番描くべきは、彼のスピリットだったはず。なのに、それが全然感じられなかったよ。期待しすぎたというのを差し引いてもあまりに軽すぎる。

でも、主演の大沢たかおはさすがの演技をしていたと思う。眉毛と目じりのしわなんかはかなり飯島さんと共通するものがあり、喋り方や髪型を似せたことですっかりなりきっていた。飯島さんへのリスペクトも十分に感じられたのは救い。ウィンドサーフィンのシーンも立派にこなしてたのでは(やってみたくなった!)。惜しむらくは、その想いを映画全体としては汲み取れていなかったことだろーか。

映画のできはもうひとつだったけど、飯島さんとご家族の魂には敬意を持ちたい。彼のエッセイを手にとってみようかな。
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by april_foop | 2007-07-27 00:00 | 映像
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