感想/厨房で逢いましょう(試写)
d0055469_129988.jpg初めて食べた味がする! 『厨房で逢いましょう』8月25日公開。小さなリストランテの隠れ名シェフ・グレゴア。日々料理の研究に余念のない彼は、主婦のエデンと出逢う。その天才的料理の虜になったエデンは毎週のように彼を訪ね、グレゴアもまた彼女に好意を持つ。不審に思った夫のクサヴァーは…。
厨房で逢いましょう

料理モノってそれだけでハッピーな匂いがするし、"天才シェフが主婦に恋"っつー設定も、さほどそそられるもんじゃあない。けど、この味は…え…食べたこと、ないかも!? ちょっと想像していなかったキッチュなストーリーで、下手すれば悪趣味ともなりそうな紙一重感が思い切りツボ。食材は時にゲテモノで、エデンはかなり無神経。グレゴアの料理を評して"エロチック・キュイジーヌ"だって。これ、なかなか笑えますわ。プロローグにある幼少時のグレゴアもおもしろいし、クライマックスの突拍子もない感じもこの物語にぴったり!

と書くとコミカルに思われかねないけど(実際笑えるけど)、実はやや暗めの映像と少ないセリフ。ドイツっぽいどこか陰を帯びた雰囲気の中、キャストたちの表情から感情を読み取らせる作り込み。大げさではないのに、しっかりドラマを感じさせる演出で、ディテールも見逃せません。なのに話は淀みなくてわかりやすい。後半にかけて少〜し重くなったけどラストはうまく落として、はい、できあがり。

いやはや、こんなキュイジーヌがあったとは。しっかり下ごしらえしたキャラ設定と演出力に、なんか予想外に驚いてしまった逸品をぜひ召し上がれ!
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by april_foop | 2007-07-30 00:00 | 映像
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