感想/遠くの空に消えた(試写)
d0055469_845431.jpg大後寿々花の『リリィ・シュシュ』になるか!? 『遠くの空に消えた』8月18日公開。空港建設に揺れる馬酔村にやってきた転校生の亮介は、地元の悪ガキ・公平と、UFOを探す少女・ヒハルと出逢う。空港建設に反対する大人たちと、それに振り回される子供たち。3人の秘密基地を壊され、怪我を負ったヒハルのため、亮介たちはある"奇跡"を計画する!
映画『遠くの空に消えた』公式サイト

リアルとファンタジーの間をいく童話ちっくな世界観。なんとなく心惹かれるのに、あと少し浸れない。ズレた大人、ロシア女と天使とUFO、そしてあえての下品さという馬酔村を彩る半歩ファンタジックな存在たちは、子供が描く絵みたいな、奔放さとか自由さを強調してるのかと思われますが、浮遊しすぎてるような気が少々。

とはいえなんつっても、子役たちが十二分だ! 神木君を喰うほどの存在感を見せたのはささの友間君。なにものかと思えばあの笹野高史さんのジュニアだってゆーじゃない! なるほど合点のいくスバらしさ。絶賛に値。『セクロボ』でも光っていた大後寿々花。あどけなさと危うさが同居するその表情はヤヴァイ。要注意。ポスト蒼井優にしようかどうしようか真剣に検討したい。

ポジティブで、大人も子供も本当はこうあれたらいいのにっていう行定ヴィジョン。描きたいものは共感できるんだけど、出来上がったものはオレが観たいものとは少し違ったな。今、必要なのは"飛べると信じること"ではなくて、"飛びたいと強く想うこと"だと思うんです。そういう今に対する感じ方とニュアンスの違いが、オレん中でズレとして残ったけど、全然嫌いになれない作品でした。意外にこういうのをもう一度観ちゃったりするんだよな。
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by april_foop | 2007-07-20 00:00 | 映像
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