感想/自虐の詩(試写&コミック)
d0055469_8504937.jpgあーん、ギャグでもっと押して! 『自虐の詩』10月27日公開。生まれついてのワーストアンラッキーガール・幸江。ヤクザ上がりのサイレントバイオレンスな内縁の夫・イサオ。まるで幸せとは程遠そうな2人の波乱の絆は、幸せを導けるのか!?
自虐の詩

前半はけっこうおもしろムードを醸してたのさ。堤さんぽい間の取り方と、原作のひとつのキモであるちゃぶ台返しはCG使いでいい感じだったさ。くり返す、という笑いの王道テクも入ってたし。でも後半のいい話モードに入ってからはトーンダウン。一気にどうでもよくなってしまいました。

この2人ってキャラクター命で、原作(未読)もそこが立ってるからこそおもしろみがあるわけだよね。でも映画はそれが弱いというか、立ってはいるんだけどマンガ的なのかリアルな人間なのかどことなく曖昧。コメディにしては弱く、じゃあ人間として感情移入させられるかといえばそこまででもない。主演お2人はいつもどおりのらしい演技で、中谷さんはここんとこ続く不幸女を今回も同じように見せるし(上手いとは思わないけど)、阿部さんはほっとんどセリフがないながらもかなりよかったと思うわ。演出の問題か、脚本の問題か。もう少しおもしろくできたような気がします。

d0055469_9235726.jpgd0055469_924868.jpgでも、そのあとどうにも気になって原作を一気読み。読んでみればなるほど、原作をわりと忠実に映画化してて、映画もそんな悪い物ではなかったような気がしてくるな。上巻は完全にギャグ、下巻後半は幸江の生い立ちを含めたちょっとヒューマンてのは映画のトーンとまさに一緒。

原作は、後半のちょい泣けるとこでさえ4コマらしい潔さでオチを作ってたけど、実写は妙にリアルなドラマチック美談になってたのが違和感かな。それが映画ならではの部分といえばそうなんだけど、やっぱりもう少し違う描き方はあったような気がします。

オレにはヒットしなかったけど、原作ファンや、その他未読の人がこの映画にどんな反応をするのか楽しみだなー。
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by april_foop | 2007-10-02 00:00 | 映像
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