感想/めがね(試写)
d0055469_12333488.jpgやっぱり海が好き! 『めがね』9月22日公開。とある南の海辺に降り立ったタエコ。宿泊先のハマダで主人のユージに迎え入れられ、翌朝、目を覚ますと枕元にいたのは謎のカキ氷名人・サクラ。一緒に朝食を食べる教師のハルナにタエコを追いかけてきたヨモギ。目的なく島を訪れ、彼らになじめなかったタエコだったが、やがて彼らが口にする「たそがれる」という行為に溶け込みはじめる。
映画「めがね」公式サイト

スーパースローな、ウルトラロハスムービー。どこかの南の海辺(ロケ地・与論島)にたゆたう時間と、穏やかな暮らし。ストーリーらしいストーリーはないまま、ゆっくりとした時間の流れにただただ身を任せるような印象。これはもう受け手に完全に委ねられてるな。観た人の置かれてる状況によって、受け取り方は変わりそう。お疲れ気味なら癒され、逃避したい人にはたまらなく魅力的に映るはず。いろんな生きるヒントが落ちてるからどれを拾うかはアナタ次第!

登場人物の背景は『かもめ食堂』に輪をかけて語られず(実はみんな先生系という設定はあるらしい)、メッセージ性という意味でも強くは主張してこない。だけど、ふとしたフレーズやちょっとした情景から感じさせる余韻はある。動きの少ないカメラ。飾り気のないシンプルでミニマルな会話。朝ご飯を美味しく食べて、体操をし、にこやかに笑い、多くを求めず、それを繰り返して暮らす日々。主張はしなくとも、そんなユートピアを見ていると気づかされる。このリズム、この豊かさが人には必要なんだ、と。

アグレッシブを求めるオレとしてはちと弱かったというか、ちっとも面白くなんてありません。でも、ひとつの簡潔な世界を示しきってることは素晴らしいと思う。本質はいつだってシンプル。いいメッセージだね。いうなれば大人の『天コケ』

d0055469_12342523.jpgとかいって『かもめ食堂』を観たのは比較的最近DVDにて。こっちは、動きが少ない日常の中にも、普遍的なメッセージとか示唆に富んでるから退屈しない。キャラクターの背景を想像させつつも、現代を生きる上でのヒントがてんこもり。結局、自分がしたいことをする。基準は自分。このシンプルさが今の日本に求められてることだったりするんだよね。単なるロハスではない好編だと思います。ちなみに「かもめ食堂」は定食屋みたいな感じで今も営業中。日本語メニューもあって日本人向け観光地化してるとかなんとか(友人談、2007年7月現在)。笑

両作品とも衣装が映画にマッチしててカワイイよね。
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by april_foop | 2007-08-21 00:00 | 映像
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