感想/題名のない子守唄(試写)
d0055469_0244168.jpgこの愛は刺さったよ! 『題名のない子守唄』9月15日公開。トリエステへとやってきたイレーナは、ある家を狙うかのように使用人として潜り込む。隙をみて家捜しをし、幼いお嬢さんに執拗なしつけをする。やがて明らかになるイレーナの目的と真実とは。
題名のない子守唄:ジュゼッペ・トルナトーレ監督 最新作

序盤からいわくありげなフラッシュバックが次々と差し込まれ、なにやら壮絶そうな過去が強烈に焼き付けられる。病的に何かに衝き動かされているイレーナの、その何かが気になって最後まで気を許せない展開。後からわかる1つ1つの行動の必然性もあって、絵的にも音的にもその緊張感はおみごとだ〜。

演出の妙もあってイレーナにどっぷり感情移入してしまったけど、しかしまーけっこうイタイ話だわ。人としての尊厳を奪われてもなお残る、女として、そして母としての本能。黙することで過去を抹殺するのではなく、イレーナは過去の中にただ1つの証を求めて行動していたってことだよね。哀し過ぎるその愛!

ありがちに見えるラストシーンは、その境遇を思うと複雑な余韻をドロップ。親子愛とははたしてなんなんだろう。トーンは暗いけれど、よくできた作品でたっぷり堪能できました。

d0055469_1752382.jpg今さらですが『ニュー・シネマ パラダイス』をDVDにて初鑑賞。オリジナル完全版は175分もあったけど、ハマれたなー。うわさどおり音楽が本当に超素敵! 人の想いは消えないんだなぁなどと思いながら感傷に浸って観ていました。兵士が王女のもとを去ったのは、王女に追いかけてほしかった、王女の気持ちを試したかったんだと思いました。青春と映画愛に満ちた名作と呼ばれるに相応しい1本。あっぱーれ、トルナトーレ。
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by april_foop | 2007-08-14 00:00 | 映像
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