セクシーボイスをこの国の93%に届けたい
d0055469_3134452.jpgドラマ『セクシーボイスアンドロボ』。先週、そして昨日のVOICE8、9は小林聡美、もたいまさこ、ともさかりえをゲストに迎えた「プッチーニ編」。これが最高によかった。
セクシーボイスアンドロボ

このドラマはマンガ原作だけど、その設定は大きく異なるらしい(原作未読)。ドラマの世界観のベースにあるのは、「人は生きているだけでどうしようもなく世界と関わっている」というもの。プッチーニ編では、その上に、「いなくなること」「忘れること」は「何も無かったこと」ではないとメッセージする。だから「生きること」をしなくてはならない。人間の本質を捉え、なおかつ今の社会でそれこそ「なきものにされかけている」感情を呼び起こすその作りは、なにものにも代え難い、そしてなかなか出逢えない感動をくれたよ。涙こそ出なかったけど、ほとんど泣いていたのと同じ感覚で観続けてたわ。フルフル。この痛みを伴うような感覚は、1人でも多くの人に感じてほしい!

これを観て思い出されたのは映画『バベル』。あの作品は、人と人の最悪なミスコミュニケーションを描くことで、オレたちが「どうしようもなく世界と関わっている」姿を描いていた。もしオレたちが何とも繋がっていなければ、コミュニケーション不全によるトラブルなんてないんだから。『セクロボ』にしろ『バベル』にしろ、正鵠を射抜くそのメッセージは、媒体のジャンル関係なく突き刺さる。

この『セクロボ』8、9話の視聴率はわずか6.5%ほどにまで低下(ビデオリサーチ関東地区調べ)。今クール中かなりいいドラマだけど、数字は最低レベル。キャストに華がないとか、放送枠とかにも一因はあるだろうけど、同じくらい大きな問題が受け手にもある気がする。つまり低視聴率を真に受けて、自らその中身を検証すること無く切り捨ててはいないか? ということ。これ、まさに情報過多時代の弊害。

Yahoo!のヘッドラインを観ただけでニュースを押さえた気になったり、どこぞのランキングだけでその価値を判断したり。行列を見ればそれをイイモノと決めつけたり、誰かの言葉の裏にある真意を見落としたり。多過ぎる情報を前に、どこかの誰かのモノサシに頼り過ぎて、思考停止になってたりしないかな。

話は逸れたけど『セクロボ』は、観る価値のあるいいドラマです。だからあと93%ちょっとの人にも観て欲しい。残すはあと2回、どんなメッセージに触れられるか、火曜日が楽しみで仕方ないです!
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by april_foop | 2007-06-06 00:00 | 映像
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