感想/フリーダム・ライターズ(試写)
d0055469_13275083.jpg書き物屋としては見逃せねえぜ!  『フリーダム・ライターズ』7月21日公開。LA暴動直後の1994年、新米女教師のエレン・グルーウェルが受け持ったのは、ウィルソン高校のクラス203。エイジアン、ブラック、ラティーノ、ホワイトと人種が入り混じり、貧困層である彼らはエレンの言葉にまったく耳を貸さない。初めて子供たちを取り巻くハードすぎる現実を知ったエレンは、決意を新たに彼らに対峙。生徒全員に一冊のノートを渡し、自分のことを記すように提案する。
フリーダム・ライターズ

良かった~。スゲー好み~。オープニングがロス暴動の映像で、かなりの社会派だなーと思わせつつ、社会問題を入り口に、その縮図である学校へとスマートにつなげる。人種と格差の問題が混在し、死が日常である若者たちの苦悩は、ジャップには簡単には理解できない世界で鮮烈。とにかくエレンも生徒も、言葉がリアル。映像、音楽もクールで、シリアスな話がビビッドに伝わる。

生徒たちは良くも悪くも無知。彼らはごく狭い環境で生き、死と隣り合わせの中でsurviveすること以外に目が向いていない。他人種は敵でしかなく、学校は無でしかなく、世界は戦場でしかない。しかし、知る。広い世界を。すぐ隣の机に同じ気持ちを抱えている仲間がいることを。そしてまたエレンも知る。彼女の知らないシビアな現実が彼らを取り巻いていたことを。そんなクラス203の変化と成長がパッションを刺激する。

『コーチ・カーター』にかなり近いイメージで、彼らのバスケに代わるのが「書く」という行為。「書く」とは自分と向き合い、心の声に耳を澄ますこと。書くことを商売にしてる身として、これはすごく素敵に映る。なかなか言葉にならない気持ちも、ペンを通して綴ることで見えてきたりもするんだよね。そしてヒラリー・スワンクは熱血女教師がずっぱまり。ペンは剣より強し、てか。

多少の粗はあるけど、事実ゆえのパワーがあって、すごく気持ちのいい作品。人は変われるし、誰かを変えることができる。そして誰しもがヒーローになれる前向きな1本!
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by april_foop | 2007-06-19 00:00 | 映像
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