感想/ブリッジ(試写)
d0055469_061690.jpgこの美しき橋の魔力なのか「ブリッジ」6月16日公開。アメリカ・サンフランシスコの観光名所ゴールデンゲートブリッジ。多くの観光客が訪れるこの橋は、その裏で世界最大の自殺スポットでもあった。この橋を1年間映し続けると同時に、ここで身を投げた人の周辺、さらには奇跡的に一命を取り留めた青年へインタビュー。それらを通して、自殺というタブーと向かい合う魂のドキュメンタリー。
映画『ブリッジ』オフィシャルサイト

嘘だろ!?な、飛び降りの瞬間という衝撃映像まで飛び出す本作。それとは対照的にブリッジ周辺の景観はものすごく美しい。このコントラストが目に焼き付く。ここまで自殺を正面きって取り扱うってすごいな。そんな内容だから興味を持てなければツライだけかもしんないけど、けっこう見入っちゃうもんあったわ。

ここで自ら命を絶つ人々は、やはりどこか心のバランスを失っている。周囲は親しい人間の自殺という事実を受け止めながらも、受容できない者、止められなかったことを責める者、怒りを露にする者、などなど。でも究極的にはわからないの。本人以外には。なぜそんなことをしたのか。どうすれば止められたのか。自分の周りに自殺をほのめかす人がいたらどうするだろう。どう声をかけても無力な気がする。自分が死にたいと思ったら周りとどう接するのだろう。なにがなんでも思いを遂げる気がする。

結局、この作品に結論はない。おそらくメッセージもない。ただただ、この橋で起きた自殺という悲劇を伝えるのみ。だけど嫌でも思う。「自殺なんてやめてくれ!」と。

ゴールデンゲートブリッジは、自殺防止のための柵の設置を検討しているとか。けど予算面、美観を損ねるなどの障害もあってまだ建設には至ってないらしい。いろんな影響がありそうだけど、この映画が少しでも自殺抑止力を持てばいい。一度、この橋の上から下を眺めてみたい。飛び降りようなんて気には絶対にならねーだろーな。
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by april_foop | 2007-05-15 00:00 | 映像
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