感想/ショートバス(試写)
d0055469_23174333.jpgセックスを越えた性愛とは『ショートバス』8月25日公開。ゲイのカップルが恋愛カウンセラーを訪ね、自分たちのセックスについての意見を求める。カウンセラーの女は、オルガズムを体験したことがなかった。彼女は患者からきいたとあるサロンを訪れる。そこではさまざまな人たちが、それぞれの方法で性行為を楽しんでいた。
ショートバス

いきなりノーカットのエログロ性描写ではじまるから奥手ジャパニーズには刺激強過ぎかも? 全編で性的なモノを前面に出しながらもそれが伝えるのはまたもう少し違ったもの。人にはそれぞれのスタイルがある。セックスもそうだし生き方もそう。1人ひとりが違うことを恐れずにそれを受け入れて行こう、みたいな。つまりは性表現を通した自分探しってところか。

女カウンセラーを筆頭に、性的嗜好もバッググラウンドもさまざまな登場人物たちがそれぞれに模索する生き方。個々人の葛藤を描きながら、映画全体ではそれを大きく包み込むようなイメージ。途中で差し込まれるNYの街並のアニメーションがとてもやさしくて効果的だったし、停電だったりリモコンだったり、メタファーじみた小道具も示唆に富んでておもしろい。中盤まではややダルいけど、終盤の話の展開と、そこに込められたメッセージが悪くないので、観終わったときには、まあそこそこの満足感をえられました。一般ウケはしませんけどね。

d0055469_2345583.jpgで、同じジョン・キャメロン・ミッチェルの前作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』をDVD観賞。これミュージカルの映画化なのか。面白かった! 失われた片割れを探すというドラマを愛情たっぷりかつエキセントリックにまとめてて、不思議な爽快感。ベルリンの壁とかを巧みに組み込むのもいいし、最初はまだ意味がつかめなかった歌詞も最後には痛いほどよくわかる巧みプロット。映像の感覚も好きだし、この監督のこういう全体を把握するような視点、好みかもー。最近作でいえば『プルートで朝食を』がこれに近いかしら?
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by april_foop | 2007-07-24 00:00 | 映像
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