感想/私たちの幸せな時間(試写)
d0055469_16125944.jpg韓国発の静かなる良作『私たちの幸せな時間』7月14日公開。死刑囚ユンスと出会った自殺未遂を繰り返す女性ユジョン。すべてに背を向けていた者同士だからこそ向き合えた時、はじめて罪と罰の日々から解放される。
私たちの幸せな時間

韓国映画らしからぬ(偏見?)、丁寧で必然性のある感情描写が心に残る。設定自体は非日常だけど、それ頼みじゃなく、過剰に強調することもなく、2人が抱える闇をしっかり切り取るからリアルで自然に引き込まれる。安易に口にできない過去だからこそ、逆にふとした時に赤の他人に打ち明けるっていう心境もよく理解できるんだ。それを必然性を持って描けてるのはとても素晴らしいね。

自然光をたっぷりと使うことで、ツライ境遇もどこか救いのある世界のように見える。キリスト教がモチーフにあるからか。そこは刑務所であり懺悔の場。そして映り込みを上手に活用。秘密を打ち明けるユジョンを見つめるユンス。ユンスを見送るユジョン。ガラスに映った表情でも語ってくれてます。そしてとどめのポラロイド。あざとさを感じさせない小物使いもすっごい好み。タイトルも絶妙にリンクしてきて、それらを安易にセリフで喋らせない姿勢とあわせて評価したいところ。

いうなれば韓国版『あなたになら言える秘密のこと』で、さほど新しさはないし大傑作ともいえないけれど、他人を赦すことで自分も赦される、という救済をくれる丁寧な良作。ユジョンが大人カワイイ、品のあるオシャレしてるのも個人的に◎だわ~。韓流アレルギーさんもこれなら大丈夫。間違イナイ!
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by april_foop | 2007-06-13 00:00 | 映像
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