感想/ボルベール<帰郷>(試写)
d0055469_2255757.jpg妖艶ペネロペ、母を訪ねて何マイル? 『ボルベール<帰郷>』6月30日公開。わかりあえぬまま母を亡くしていたライムンダ。15歳の娘と、ダメ夫と暮らしている彼女の家に、死んだはずの母の姿を見たというウワサが舞い込む。秘密を抱えたまま決別した母と娘。今ならば言えるのに…。
映画『ボルベール<帰郷>』公式サイト

チラシにあるような、ベタっとした赤を思わせる色調と、ペネロペの色香に酔わされつつ話は展開。前半はわりとスローテンポで、けっこう悲惨な状況をどこか浮世離れしたような色彩で覆ってるのはアルモドバルの得意技? タフな状況なのにその悲壮感はあまり感じられない、不思議なテンションでややズレた親族が登場。

後半ようやく話が転がったものの、なんかずいぶんあっさりじゃしないか?という母と娘の暴露大会。トップシークレットとわだかまりの大きさ、そして流れてしまった膨大な時間のブランクを感じさせないままカミングアウトで、やや軽率に感じてしまいました。どんな極端な設定でもまったく構わないけれど、あの状況と心理状態を考えるともう少し違う表現になるんじゃないかなぁ、と思ったり思わなかったり。その分、鬱々とした感じがなくていいのかもしれないけど。不思議な浮遊感はあるかも。子供の数だけ家族の形があるか。

d0055469_2020690.jpgd0055469_1625656.jpgあわせて観ときましたよ『オール アバウト マイ マザー』。これもやっぱり似たような印象で、困難な状況のわりにはかなりあっさりと話が流れていく。抑揚を感じないのはなぜでしょう。性的マイノリティが絡んでくるのはまったく問題ないけど、なぜ心に響かないんだ? 畜生!

というか、わかったよオイラ。母と子の話に萌えません! 勃ちません!! 『東京タワー』も『眉山』もいまいちグっとこず、上の2作もやっぱり入りこめないもんね。母に対して病気もトラブルもコンプレックスもないせいか、マザコン度0%! う〜ん、アイムソーリーマイマザー!(母不孝?)

でもでも、同じくアルモドバル『talk to her』はおもしろかった。男性視点の映画だったからかなー?
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by april_foop | 2007-06-03 00:00 | 映像
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