感想/毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト(試写)
d0055469_10505749.jpgまたまた野心的なニコール! 『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』5月26日公開。伝説の写真家ダイアン・アーバス。彼女へのオマージュとしてダイアンがポートレイトを撮り始めるまでのある期間を描く。伝記映画ではなく、フィクション、と最初にクレジットされてます。
映画『毛皮のエロス』公式サイト

いろんな意味で観る人を選ぶ映画で、まずダイアン・アーバスについての知識を持っていたほうが、この映画は堪能できる。そして、かなりシュールなのでスピリチュアルなものを受容する感性も求められる。オレはダイアンについて無知で観賞しました。

内容は、彼女の残した写真をイメージソースにして、彼女の写真家としての成り立ちというか、作品の根源にあるものを想像して紡ぎ出したと思わる話。フォトグラファーになる前段階だから、話としてはちょっと異質なラブストーリーの様相も呈しつつ。エロスは、愛欲じゃなくって、哲学で出てくる方の意味合いだね、これは。

多毛症のライオネルをはじめ、巨人症、小人病、その他"フツーではない人たち"(「フリークス」と称されてる)が続々登場してくるのは、すべて彼女の写真に基づいてのもの。あとからそれを知ったけど、ものすげーシュールな世界。でもわりとすんなり入れたのは多分、ニコールのパワー。写真家になる前と後の目つきの違いとか、マジで参る。

自身の何かを曝け出すように、もしくは被写体の何かを暴き出すように、被写体と正対するその姿(劇中では「秘密」という言葉が使われる)。まるで万人ウケしないだろーけれど、何ともいえない気分をくれる感性映画。玉砕覚悟のうえで、試してみる価値はあるかもねー。

※映画観たあとで、ダイアン・アーバスについてココを読み、写真はココで観たよ、と。写真集、観たーい。
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by april_foop | 2007-04-17 00:00 | 映像
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