感想/あしたの私のつくり方(試写)
d0055469_19244255.jpg成海璃子、その2! 『あしたの私のつくり方』4月28日公開。クラスから浮かないように、不仲の両親を取り持つように、"よい娘"を演じる寿梨。人気者だったクラスメイトのに、ある日を境に無視される存在になった日南子。2人は高校生になり、寿梨は「コトリ」という名で転校した日南子にメールを送る。そこには、学校で人気者になるためのアドバイスが綴られていた。本当の自分と嘘の自分の間で苦悩する思春期を描いた青春ストーリー。
『あしたの私のつくり方』公式サイト

劇中で答えが示されている通り、"本当の自分"と"嘘の自分"の間に境界線なんてない。何を演じようが、どんな嘘をつこうが、そっくりそのままそれが自分。今のコたちの学校生活がどんなもんなのか測りかねるけれど、オレ的にはもうそんなの当たり前中の当たり前のデフォルトだから、いまさら特に響くことはないなー。てか嘘の自分を演じるってことを意識したことないのよねー。オールウェイズ・素ですわ。

高1のお話だからスゲー狭い。自身のアイデンティティーが未完成ゆえ他者との距離の取り方もわからず生活のすべてが不安定。誰もが受け売りを切り売りしながら自分を模索して成長してくんだよね。それが自然だと思う。だからこそ、大人は彼らの真っ白な心の真ん中に、拠り所となる言葉、価値観を体現してみせなきゃならない。

本作では親も教師も彼らに進むべき道を示せず、市川監督のみがそれを提示。そして寿梨は自身で成長のきっかけを掴むという構図がなんだか妙に哀しかった。多感な思春期に、イジメ、離婚、その他いろんなトラップが待ち構えてる現代社会の病理がやけに目についてしまいました。

メールの使い方だけじゃなくて、映像としての取り入れ方がうまく、作品自体はキレイにまとまってるのになんかフクザツな気分。でもこういうのって、刺さる人にはホント刺さるんだろうね〜。
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by april_foop | 2007-03-22 00:00 | 映像
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