感想/幸福な食卓(劇場)
d0055469_8264757.jpgありがちホームドラマかと思いきや、とても気持ちのいい物語。瀬尾まい子原作(未読)の『幸福な食卓』1月27日より公開中。ある日、父が「父さんを辞める」と宣言した。母は随分前から家を出て、成績優秀な兄は大学へ行かずに農業をはじめてる。そして佐和子は転校生の大浦と出会う。歪な家族が教えてくれる、ヒトとヒトが繋がって生きるということ。良作なのに劇場ガラガラ@渋谷Q-AX。
幸福な食卓

家族みんなが問題を抱えながらも、それを変に誇張しない描き方で、物語はゆっくり淡々と進む。それがまずイイ。フツーじゃないのに自然、てのが、家族の形に(ひいては幸福の形に)定型はないということを示唆。で、大浦のキャラがめちゃくちゃ愛らしいだけじゃなく(勝地君が好演!)、朗らかな笑いも提供(かなり面白かった)。さらに彼が話を動かす役目を負ったおかげで、ファミリー臭の押し付けになってないんだよねー。

ヒトはみんな守られて生きてる。友達に、恋人に、隣人に、集団に、国に、社会に。それってオレが常々意識してることだから、すごーく共感。そしていちばん近くで守ってくれるのは家族、ということをナチュラルにメッセージ。周囲からは鼻をすする声も聞こえてくる、温かい物語です。

でも地味だからなー、宣伝の仕方難しいよね、こーゆー作品は。お客が入らないのも仕方ない部分ではある。でも、本当によい作品。北乃きいちゃん、写真で観るとあまりカワイイとは思わないけど、映画の中ではとても愛らしく、魅力的だったよ。立派。

唯一ケチつけるとしたら、ラスト5分でミスチル主題歌の垂れ流しはナシだろ。絵は好きだっただけに、すごく残念。そんなものに頼らなくても十分よかったのに〜!
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by april_foop | 2007-02-24 00:00 | 映像
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