感想/絶対の愛(試写)
d0055469_1122770.jpg"スーパー・ギドク・ラブストーリー"ことキム・ギドク最新作『絶対の愛』3月10日公開。愛し合う恋人同士のセヒとジウ。しかしセヒは、いつかジウが自分の顔や体に飽きてしまうのではないかという不安に苛まれていた。そんなある日、セヒは一切の消息を絶ち、ジウの前から姿を消す。困惑し、彼女への想いを立ち切れないジウだったが、スェヒという名の女性と出会い、2人はやがて惹かれ始める。
キム・ギドク監督作「絶対の愛」公式サイト

まったくもって今回もやってくれるぜ、ギドク! 美容整形手術をネタにしてるのは確かにちょっとしたアンチテーゼかもしれないけど、それよりなにより人間関係の1つの本質をズバリついてくる。すなわち、時間による変化と、「永遠」は幻想か否か。人工的に変えられる姿形に対して、じゃあ人の心はどうなのか。美しい思い出と、新鮮な刺激はどっちが勝つのか。裏の裏が、オモテかウラかわからないこの映画、相当イジワルね。

今回の登場人物はよく喋る。やたらめったら痴話喧嘩の応酬にはやや閉口だけど、シュールな設定をいまさらとやかくいうべき監督じゃない。あのラストシーンは、永遠を否定しながらも半永久的にボクらが向かい合うだろう、愛の矛盾をつきつけてくれました。劇中の彫刻公園や部屋のインテリアがメタファーじみてるし、またも頭ん中は残響がわんわん。今作もしっかりハート掴まれて、いっそうギドクに魅せられたのでした。ああ、満足満足。

巷じゃ異常天才と騒がれるギドクのレトロスペクティブを2/24からユーロスペースでやる模様。これ、激しく興味アリ!
スーパー・ギドク・マンダラ
引退騒動もあったけれど、新作『Breath』もクランクアップしたらしいし、とりあえずひと安心。さあキミもスーパー・ギドク・ワールドへカモ〜ン☆
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by april_foop | 2007-02-14 00:00 | 映像
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