感想/パフューム -ある人殺しの物語-(試写)
d0055469_20144582.gifけっこうな触れ込みに期待を膨らませ鑑賞『パフューム -ある人殺しの物語-』3月3日公開。汚臭漂う18世紀パリで産み捨てられたグルヌイユ。彼は、遠く離れた匂いも嗅ぎ分け、どんな香りも記憶し、再現できる超人的嗅覚の持ち主だった。ある日彼は、かつてない香りを放つ赤毛の少女を見つけるが、誤って彼女を殺してしまう。やがてグルヌイユは究極の香りを求めはじめるのだった。
パフューム -ある人殺しの物語-

匂いってゆー見えないものを表現した序盤の映像はかんなり面白く、初っ端から思い切り引き込まれた! この映像感覚は見事で、市場の悪臭も果実の芳香も少女の体臭もスクリーンから漂ってきそう。グルヌイユの瞳には陰湿な色と純粋性が宿ってて、ムード満点。惜しまれるは、中盤以降のストーリーがちと妙なテンションに変容しちまったことなんだよなー。

けど最後にやってきました、驚天動地のクライマックス。あんまりにもぶっ飛び過ぎでタマゲタ。その振り切れっぷりは、もう笑うしかない? これはいろいろとご意見ちょうだいできそうなので、ぜひ観てほしーねー。それでもラストまでくると、根源にあるのは、純粋に愛されたかったってゆー欲求だったのかな、と納得。そのための香水作りだったんだよね。異能な嗅覚を持つ男にとって、自らに匂いがないというのは存在の否定そのもの。その苦悩を思うと彼の行動にある種の正義が見えてくる。

終わってみれば、今までに観たことのない異色っぷりが意外にクセになる感じ。イロモノ感はあるけれど、ついつい匂いを嗅いでみちゃうような、そんな新感覚を味わってみて〜。
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by april_foop | 2007-02-09 00:00 | 映像
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