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感想/重力ピエロ(単行本)
感想/重力ピエロ(単行本)_d0055469_0304048.gif僕(泉水)と弟(春)の決意の物語。伊坂幸太郎『重力ピエロ』読了。町に放火事件が起きた。弟が犯人を追い、僕が弟を追ううちに、意外な真相が浮かび上がる。そこには僕たちが清算すべき過去があった。重いテーマを軽いジョークのように綴った文体はまさしく伊坂節。

やたら評判いいので期待してたけど、個人的にはそこまでハマれず。ドライで世の中を小馬鹿にしたような言い回しはシャレててこの人の真骨頂なんだろうけど、キザすぎるっつーか、いちいち含みがありすぎ。軽く流してよさそうなシーンにまでひとくせふたくせ落としてくから、リズムに乗れずに散漫になった印象。なんだか説得力も薄れた。もっとスリムにしてくれてよかったのに。

でも、プロット、テキスト、キャラ設定はやっぱり上手。夏子さんなんてサイコーじゃないか。余計なネームはすっ飛ばして映像にしたらかなりおもしろくなりそ。最近気になる兄弟モノだし。とりあえず、泉水は加瀬亮で決まりでしょー。

<07年1月11日追記>
そうすると、やっぱ春は瑛太ってことになるのか。実写化するならね。
by april_foop | 2006-11-19 00:00 | 文字
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