感想/サムサッカー(試写)
d0055469_918186.jpg親指吸う(ことをサムサックという)高校生ってギャグですか? と思ってたら、まっとうな青春映画だった9月23日公開『サムサッカー』。おしゃぶり癖が治らないアンディ君。治したい一心でいろいろと試しながらいろんな現実に直面していく。そんな子供から大人への過渡期の多感な心を丁寧に描き出した青春物語なり。オススメできる秀作デシタ!
ソニー・ピクチャーズ - サムサッカー

例えば自分の中のちょっとしたコンプレックスだったり、わずかばかりの優越感だったり、そういう青少年のマインドがとてもリアルに伝わってきて、わかるな〜って感じ。変に攻撃的になったり、やけにやさぐれたりするところもね。しかも大人だって決して正しい答えを知っているわけじゃない、ってとこまで含めて俯瞰したところがお見事です。ヌルくないし、オーバーでもないし、等身大。でもありきたってない。

最終的に、どんな自分でもいいんだ、今もこれからも模索しながら前に進むんだ、っていう落としどころはド定番。けどそれって圧倒的に正論だし、そこにたどりつくプロセスに説得力があるから、素直に共感できる。こんなふうに一つ一つ自分と折り合いつけて、その都度、自分の中に答えを出して、自分の中の価値観を固めて大人になってくんだよなーと、大人になった自分を省みちゃったりしてね。とっても誠実でいい映画だったわ。

キラキラした青春も好きだけど、こういうグレイッシュな青春もまたツボ。大人に響く一本です。監督のマイク・ミルズはGAPやNIKEのCMだの、ビースティのPVだの作ってる気鋭のグラフィックアーティスト。x-girlのなんかもやってたんだっけ。今『FIGARO japon』で特集されてたりもするので要チェックかなー。
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by april_foop | 2006-09-06 00:00 | 映像
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