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感想/虹を操る少年(文庫)
感想/虹を操る少年(文庫)_d0055469_17201638.jpgまあファンタジーですね。東野圭吾の『虹を操る少年』。

高校生の光瑠は、幼少期から超色彩感覚と、類い稀なる知能指数を持っていた。その才能で彼は光というものが持つチカラに気付き、それを自在に操ることでさまざまなメッセージを発信する「光楽」を編み出す。彼の生み出す「光楽」は、まず若者を虜にし、やがて大人までもが中毒になり、ついには社会現象に! 光瑠の発する真のメッセージとは何だったのか?

天才少年の話って思いきりキャラ立つから、好き嫌いがはっきりわかれる。要はカリスマ性の問題なんだけど、なかでも光瑠の能力は今まで聞いた事のないものでカナーリ魅力的。だから、メチャメチャ面白かったの、途中までは……。

最後は収拾ついてません。話を大きく広げたわりに、着地点がボヤけたおかげでなんじゃそりゃ!ってズッコケたってば。光のパワーの事例とか、そんなとこにこじつけなくても…って感じだし、能力に目覚める人が続出しちゃうし、え? え…? えぇ!!? みたいな。で最大の問題は、光瑠の才能は輝いてたんだけど、実は能力頼みで内面自体はいまいち描き切れてなかったってところ。後半掘り下げられるに違いないと思ってたら、意外にスルーでした。残念。これも一種の才能の浪費!?

ファンタジーとしてはそこそこ面白いけどねー。
by april_foop | 2006-08-16 00:00 | 文字
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