感想/親密すぎるうちあけ話(試写)
d0055469_2564218.gif『髪結いの亭主』やら『仕立て屋の恋』やら(どっちも観てない)を手がけたパトリス・ルコント最新作『親密すぎるうちあけ話』を鑑賞。例によって感想をば。
+++親密すぎるうちあけ話+++

アンナはカウンセリングを求めて精神科医のモニエを訪ねた。が、間違えて税理士ウィリアムの部屋をノックし、その間違いに気付かずに夫との不仲を語り始める。ウィリアムは戸惑いながらも耳を傾け、部屋違いを指摘できないまま奇妙なカウンセリングが密やかに繰りかえされる。で惹かれてく。という2人のやり取りがメインのお話。いかにもフランス映画らしい湿っぽさと起伏の少なさ。キーワードは「秘密」。

事の始まりもおかしな具合ならば、2人のキャラと会話もちょっと不健全。なんか全然現実味のない妙〜なシュールさが終始たちこめる。ボソボソと交わされる会話が生み出す背徳感と、暗示めいた映像と話による掴みどころのなさ。あと艶かしさ。これが最後まで続く。基本アンナの告白をベースに「秘密」が小出しにされて、どこまでがホントなの?って感じで、ウィリアムもオレもちょっと翻弄されたりして。

「秘密」を共有することが2人を近づけるのはわかるんだけど、にしてはアンナの話ってイマイチ目新しくないし、カウンセリング不要な気がする。シークレット度低いぞ。もう少しドキドキさせてほしかったかも。ま、「秘密」って響きの持つ後ろめたさから出る魅力と魔力がこのお話のキモですかね。これはこれで完結してるけど、もうひと捻り欲しかったってのが正直なところ。
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by april_foop | 2006-06-06 00:00 | 映像
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