スパイク・リー×デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディ・フォスター! オスカー常連な連中の最新作『インサイド・マン』を鑑賞したので感想をば。
『インサイド・マン』 めちゃめちゃおもしれーぞコレ! 銀行強盗4人組が人質を取って立てこもりさまざまな要求を出す。これに対するのがNY市警フレイジャー。犯人主導で行われる交渉に翻弄される中、謎の女弁護士が出現し、さらに事件は難航。完全犯罪の行方を追うミステリと、社会問題を交えた事件の真相にジョークを織り交ぜつつ、まったく飽きさせないプロット。これらが融合し、観客を魅了。犯人の目的は? そして完全犯罪の結末は!? ジョディ・フォスターの役割が若干弱い気がするものの、デンゼル・ワシントンは流石のひと事。犯人vs警察の攻防には意外性もありつつ、独白と回想を交えながら事件を追う展開が最後までスリリングで引き込まれる。で、さりげなく「人として守るべきモノ」を問いかけるってのもイイじゃん。しかもクールなユーモアで笑わせてもくれる(マジおもろい!)んだから文句のつけようもないってば。素晴らしきエンターテインメント快作! 後世に残るようなタイプではなさそうだけど、今年の作品の中では上位に入れていいと思う。 唯一気になったのは、人質に顔を憶えさせないために全員犯人と同じ格好にするってのは、伊坂幸太郎『チルドレン』にも出てきた手法。これってミステリ界ではよくある手口なわけ? なんにせよスパイク・リー、やっぱただのニッキチ(NBAのNYニックス狂を指す。類義語:トラキチ=阪神ファン)じゃねーんだなー。アッパレ、アッパレ! <6月23日追記> いやーいろんな感想観てると3人に2人はイマイチ評で、ウソでしょ!?って感じw この映画、完全犯罪の完成度なんてまったく度外視してました。だって最初から犯人わかってるし、その手口も前述の通り日本の小説にあるくらいだし。シャレた雰囲気と、すべてを説明しちゃわないところが好きなの! 以上、言い訳終わり!!
by april_foop
| 2006-05-31 00:00
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